ロシア紅茶の謎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635486

作品紹介・あらすじ

作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が?表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った「国名シリーズ」第一作品集。奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む。

感想・レビュー・書評

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  • はぁ、面白かった!
    火村&アリスの2人に、またしても楽しませてもらいました。
    暗号、密室、ダイイングメッセージ、読者への挑戦状。
    終わりが近づくと読み終えるのがもったいなくて先に進めない…そんな気持ちにさせてくれる作品でした。
    有栖川さんの国名シリーズ、読み進めて行きたいです。

  • 火村とアリスの国名シリーズ短編集。パズル的な物が多かったが純粋に楽しめた。「動物園の暗号」作者の趣味が色濃く出た作品で解答には笑った。既読の「赤い稲妻」は火村の推理鮮やか。「八角形の罠」展開とクイーンばりの読者への挑戦が良い。

  • 久々に有栖川作品を手にしてみましたが、いやぁ〜ハマりそうです♪

    国名シリーズ(ん?どこがで聞いた気が...)第1弾となる短編集。

    巻頭におさめられていた「動物園の暗号」でガッツリ虜になりました。

    短編とは思えない謎解き。

    犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビ、今後も活躍が楽しみです♪



    説明
    内容紹介
    国名シリーズ、第1弾! 奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む!
    内容(「BOOK」データベースより)
    作詞家が中毒死。彼の紅茶から青酸カリが検出された。どうしてカップに毒が?表題作「ロシア紅茶の謎」を含む粒ぞろいの本格ミステリ6篇。エラリー・クイーンのひそみに倣った「国名シリーズ」第一作品集。奇怪な暗号、消えた殺人犯人に犯罪臨床学者・火村英生とミステリ作家・有栖川有栖の絶妙コンビが挑む。
    著者について
    1959年大阪市生まれ。同志社大学在学中より推理小説研究会に所属して創作等で活躍。処女作は『月光ゲーム』(東京創元社刊)。他に『マジックミラー』『46番目の密室』(以上講談社文庫)などがある。最新刊は『英国庭園の謎』(講談社ノベルス)。

  • 火村&アリスコンビの短編集。
    6話も入っているので、一つ一つは短いけれど充分楽しめた!
    それぞれのお話で出てくるトリックは凝っていてアリス同様全くわからなかった。
    特にロシア紅茶のトリックはかなり意外。
    それに動物の暗号やルーン石のダイイングメッセージには、火村先生の博識さに脱帽した。
    普段は短編よりも長編が好きだけれども、2人の掛け合いや謎解きはとても面白くって満足!

  • 初めての有栖川有栖作品。てっきり女性だと勝手に思い込んでいた。作品中に作者が語り手として登場するスタイルだったが、あくまでも助手として控えめな立ち位置が良かった。少し時代を感じる部分もあったが、正統派推理小説として、他の作品も読んでみたい。

  • '22年6月22日、Amazon audibleにて、聴き終えました。

    いやぁ…素敵!大好き!とくに表題作が!あと、断然、「屋根裏〜」。初読み時に大笑いしたのを、懐かしく思い出しました。

    美しいロジックで、犯人を追い詰める、火村…久々に読み返し(聴いたんだけど)、凄く楽しめました!

    僕は…冷徹な火村、激しく怒る火村が、どちらも大好きです!「氷のような、怒り」って、毎回思えてしまいます。まるで、漫画の主人公に恋する少女のようですね…トホホ┐( ˘_˘)┌

    ここ最近、綾辻行人さん、有栖川有栖さんと、読み返して…やはりもうひとり、想うのは…法月綸太郎さん!僕にとっての「新本格」の三巨塔!法月さんは、何を読み返そうかな…やはり、「生首」か、「キング」かな…?

  • 最初の4つはダイイングメッセージもの3つを含む、気軽に読める短編。そして後の二つは見事な本格ミステリ。
    やはり面白かったのは後の二つ。

    『ロシア紅茶の謎』
    毒を氷の中に入れるというのはあまり驚かないが、それを口に含んで他の人のコップに入れる、という手口は面白い。

    『八角形の罠』
    挑戦状つきの本格。三村との共犯というのは考えたが、注射器を2階へと運ぶトリックは気づかなかった。なかなか秀逸。
    「こんな建物ないだろw」という見取り図をミステリではよく見かけるが、本物の見取り図を使った作品は初めて見た。そして本物の見取り図ということは、このトリックは現実でも使えるわけか...

  • 作家アリスの国名シリーズ1作目。
    短編集。
    サクサク読めた。
    「赤い稲妻」
    「ロシア紅茶の謎」
    「八角形の罠」
    がお気に入り。

  • 全6編の短編推理小説。
    動物園での殺人メッセージ、屋根裏から見た殺人、転落死、古代ルーン文字、毒入り紅茶殺人、八角館ホール舞台殺人の6つ。
    標題のロシア紅茶の謎が一番面白かった。
    犯罪臨床学者の火村がいい役柄だ。

  • 20年以上前に読んでいた作品。再読でしたが、見事に全て忘れていました。
    ミステリー小説は登場人物の背景や関係性等の描写が深く書かれているものが好みなので、自ずと長編作品を読むことの方が多いです。
    この作品は短編であるため、そういった描写はやはり浅いのですが、トリックがしっかりしていて、大変面白かったです。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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