バブルと寝た女たち (講談社文庫 い 73-1)

著者 :
  • 講談社
2.83
  • (0)
  • (1)
  • (9)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 36
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635615

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 80年代後半90年代前半の
    バブルが 絶頂期を迎え、崩壊した時の
    バブル景気に乗っかった女子の インタビュー。

    カードで 買い物を しつくして
    その借金を 返済するために 身を落とした女。
    もしくは、自己破産した女。
    それぞれが、あっけらかんと バブル体験を語る。

    ヘルス、アダルトビデオ、グラビア、ソープランド。
    女の 勤め先は 多様である。
    そして、1ヶ月で 150万から300万円を稼ぐと言う。
    そういうセックス産業は、バブルで 絶頂なのだ。
    なぜか オトコたちが 発情している。
    それを エサにして 女が稼ぐ。

    オカネと心は 別物だから
    若い時の特権だから と言って、
    時期がくれば 平凡な生活にもどろうとする。

    そんな女たちの たくましさが なんとも言えない。
    まるで違う 動物のようだ。
    バブル時期は オスもメスも 元気だった。

    今の時代は 去勢され 発情せず、
    欲望は 跡形もなくなったようだ。

  • 11/

  • 日本のバブル期に生まれたバブル女性を描いたエッセイ集。著者の家田さんがしっかり取材したのであろう。内容がわかりやすく、細かな心情も描かれていてとてもおもしろい。90年代のバブルというのは恐ろしいものがあったのだなと再認識。やはり余る金は女に流れるのか、といった感想も持ってしまった。しかしその中で生きるバブル女性達はなんとも数奇な人生を送っている。バブルを経験したからいい方向に向かっていたり、その逆も然り。お金の恐さ、お金の魅力などお金が人をいかに盲目にさせるか、といったことがよくわかった。おもしろかったです。

  • タイトルそのまんま。週刊誌を超える感じはそこまでしない。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

愛知県に生まれる。作家。僧侶。高野山本山布教師。行者。日本大学芸術学部を卒業し、女優など10以上の職業に就いたあと、作家に転身。
1991年『私を抱いてそしてキスして――エイズ患者と過した一年の壮絶記録』(文藝春秋)で、第22回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2007年、高野山大学で伝法灌頂を受け僧侶となり、同大学大学院修士課程を修了する。高野山高校特任講師。
著書には映画化された『極道の妻たち®』(青志社)、『少女犯罪』(ポプラ新書)、『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』(ベストセラーズ)、『女性のための般若心経』(サンマーク出版)、『熟年婚活』(角川新書)、『孤独という名の生き方』『大人の女といわれる生き方』(以上、さくら舎)などがある。
現在も執筆と取材の他、山行、水行、歩き遍路を欠かさない。高野山奥之院または総本山金剛峯寺に駐在し(不定期)、法話をおこなっている。

「2020年 『別れる勇気 男と女のいい関係のカタチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

家田荘子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×