- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062636322
作品紹介・あらすじ
艶やかな黒髪、すき透る白い肌、もの言いたげに光る瞳-美しい女人に成長した許子は、少女の頃から憧れていた皇子たちと恋におちる。幼い日の秘密が匂う甘い恋に始まる、「浮かれ女」の華麗な恋の遍歴。夫や子供を持ちながら、恋人たちとの愛の姿を熱くうたいあげた官能の歌人、和泉式部の生涯を描く長編。
感想・レビュー・書評
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和泉式部の生涯の話。百人一首の歌人という認識のみでほとんど知らない状態で読みました。今まで読んだ平安物で2番目くらいに切ないです。和泉式部日記を間に挟んでほぼ史実通りの展開ですね。
この時代の女性は後ろ盾がないと大変です。この和泉式部は最初の結婚で落ち着いていたら浮かれ女などと言われ大変な思いもしなくてすんだわけで、でも一夫多妻だから安泰といわけでもないんですよね。平凡な日常よりも刺激的なことを選んだのは本人にも自覚なく向上心があったのじゃないかと思います。清少納言もそうですが最後は詳細不明になっているのが気になります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(「BOOK」データベースより)
艶やかな黒髪、すき透る白い肌、もの言いたげに光る瞳―美しい女人に成長した許子は、少女の頃から憧れていた皇子たちと恋におちる。幼い日の秘密が匂う甘い恋に始まる、「浮かれ女」の華麗な恋の遍歴。夫や子供を持ちながら、恋人たちとの愛の姿を熱くうたいあげた官能の歌人、和泉式部の生涯を描く長編。 -
和泉式部と聞いて想像する鮮やかな風聞の裏、生身の女性の姿。…だが、強い。感情移入できないほどの強かさ。
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平安歌人・和泉式部の物語
2009年4月16日初読
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