ライン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 473
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062636339

作品紹介・あらすじ

一本の線だけで結ばれている、宙に浮かんだような若者たち。深夜のパソコン通信に嵌まる小田切薫の周りで次々殺人事件が起こる。それぞれの道を歩む高校の同級生たちは、友情と嫉妬が複雑に絡み合い…。オンライン社会の若者の心の揺れを描く、直木賞作家の傑作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 1990年に出版された「パソコン通信殺人事件」を大幅に加筆修正し、改題した作品。
    パソコン通信にハマる三浪の主人公・薫。
    パソコン通信にまつわる懐かしい描写が数多くあるが、Facebookやtwitter全盛となった2016年も、人間の本質みたいなものは良くも悪くも変わらないと痛感。

  • ネット社会の到来により電脳仮想が、一般の人々にも普及し始めた時代、90年代が舞台。高校時代の友人たち、現役大学生・浪人生など社会にまだ出ぬ若者たち。チャットで繰り広げられる仮想人間関係。しかし、次々に起こる連続殺人事件。地理的に広がるチャット世界。しかし、意外に狭い人間関係。

  • 当時はネットによる犯罪小説は珍しかった気がする。
    チャット内での人間関係が交差していくのが面白かった。

  • 約20年前に出版された本ということもあって、チャットがメインで設定は古いはずなのに引き込まれて読んでしまう。主人公の感情にはイライラしながらも、しっかり騙された。

  • ステイション。そこは実在の人間が楽しむ架空の世界。
    パソコン通信を介して起こる殺人事件。
    主人公の薫は幼なじみのまことに疑われてしまうが、真相は…
    電話料金が高額になるとか、時代を感じる作品。

  • この小説が発表された時代を思うと、今は随分様変わりしたのだなぁと思います。パソコン通信という言葉が何だっけ?という印象(苦笑)。タイトルからだと今の“ライン”を思い浮かべるでしょうね。でも、チャットやオンオフには覚えがあるので感慨深いです。
    さて、ストーリーについては、てっきり犯人は彼だと思っていたので騙されました。キレやすい若者だと思っていた主人公ですが、予想外に読後感は悪くなかったです。私には爽やかに思えるラストでした。

  • 90年代の本ということでパソコン通信が出てくるが、今に置き換えればLINEやTwitterなどか。ネット上の人間関係という意味では今に通じるものがあると思った。

  • 乃南さんの人物描写が結構すきなのですが
    この物語はう~~~ん・・・・
    チャットの世界も描ききれてない感じがしました

  • 再読。
    1990年刊行「パソコン通信殺人事件」から改題。
    チャットにハマっている浪人生の周りで起こる殺人事件の話。
    電話代が何万円もかかったり、パソコンがまだ特別のものだったりした
    時代の話だが、今読んでも充分面白い。

  • 初版が1990年だと知って驚きました。チャットが題材の物語は、当時ではかなり斬新だったのではないでしょうか?
    「チャットで性別を偽っただけで批判される」という件は現代では考えにくいことだったので違和感がありましたが、当時のネット事情や主人公がネットに嵌まっていく様はとても丁寧に描かれていました。
    ただ、犯人の正体がバレバレだったので、もう少し捻って欲しかったです。

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著者プロフィール

乃南 アサ(のなみ あさ)
1960年東京生まれ。'88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。'96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『いちばん長い夜に』『新訳 にっぽん昔話』『それは秘密の』など多数。訪台をめぐる随筆の近著に『美麗島紀行』がある。

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