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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784062636353
みんなの感想まとめ
テーマは愛と死という深い結びつきであり、作品は人間関係の複雑さや感情の豊かさを描写しています。カタカナの文化が日本語の想像力を奪う一方で、中国語の直訳の自由さが際立つ中、作品は「愛死」という言葉が持つ...
感想・レビュー・書評
-
Fせ
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94年に発刊された「愛死」は AIDSを軸に人間の深いテーマが描かれています。
性行為感染者と血友病感染者。
オオモトにおいてAIDS患者は、差別を受けるのだけど、性行為感染症者は「自業自得」という風潮があり、さらに二重の差別を受ける。
性行為感染者の主役として彰子という女性が出てきます。
彼女は不倫をして、感染したのだけど、その夫ってのが…
精神的DVな人で、 「そりゃ優しい男がいたらそっちいくでしょ」 って感じ。
だから、巷で言われているほど “自業自得、オマエが悪い”とも言えないなあ…と。
どっちかていうと 『私、わかるかも』って感じ。
彰子自身も普通の女性で、ほんっと特別の人じゃない。
それともう一方。
血液製剤からの感染者として祐二くんという高校生が出てきます。
この子が悲しすぎる…
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「血友病で体が痛い時は、もうどうしていいかわからないくらい痛いんだよ。だから、夜中にぼくは痛いよう、痛いようって泣きわめく。
そん時、気がつくと、母さんが暗い部屋のすみで雑巾みたいにはいつくばってごめんね、ごめんねって泣いているんだ。とてもいやだった。
(中略)血友病ってのは母親から遺伝するんだよ」
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血友病は血がとまりにくい病気です。
だから、祐二くんも、内臓やらから出血するんで、全身が痛むんです。
そんな小さい時から病気だなんて…
血液製剤は、出血を止める作用がありましたが、それがHIVに汚染されていたのは周知の事実です。
そして
祐二くんには、更に過酷な事件が待っています。
AIDSが進行してヘロヘロなのに、お母さんも突然死んで天涯孤独になっちゃうんです。
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「ぼくたち血友病患者はエイズに感染する前から差別されて生きてきた。その上にまた、エイズでしょう。
ぼくたちが、いったいどうして自分だけがこんなめに遭わなきゃならないのかと口惜しいし辛いですよ。
そういう運命をのろったり、健康な人を羨んだり、神や仏をののしったり、みんなのたうち廻って
苦しんできてる(略)」
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このセリフは血液製剤で感染した、被害者グループの会長さんのセリフです。
本当に
病気のつらさは なった者にしか分からない。
努力したって、どうにもならないことが多すぎる。
なのに、なんで過大な問題が、そういった人に更に起こるのでしょう。
生老病死
釈迦が言ったと言われる
この世の 苦(四苦) の中で
私は 病 を一番 うらみます。
子どもの頃から病体の人ほど 苦が長いのです。 -
カタカナの文化は、私たちの生活にバリエーションをもたらすと同時に、日本語の想像力と創造力を奪ってもいる。<BR>
その点中国語のすごいのは、たとえばパソコンのマウスを「電子鼠」と訳してしまう直球ぶりだろう。<BR>
それでは「愛死」とは何か。エイズのことだ。<BR>
エイズが単純な性病のように扱われるのはあってはならないことだが、<BR>
それでもこの二文字の、なんと激しく心をひきつけられることか。愛で死ぬ。 -
上下巻。3〜4年ごとに読み直す。読むたびに号泣。毎回号泣ポイントが移動している。愛する人をいたわり、分かり合うことの素晴らしさ。
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瀬戸内寂聴の作品
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