接触 (講談社文庫)

制作 : 相原 真理子 
  • 講談社
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本棚登録 : 623
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062636599

感想・レビュー・書評

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  • 読めば読むほど、スカーペッタが好きではなくなってくる。
    訳者は、主人公が作中で年齢を重ねるにつれて、人として丸くなってきていると書いているけれど、私にはヒステリーが重症化しているようにしか見えない。

    伝染性のウイルスに感染したかもしれない状況で、隔離されるのは当たり前。
    なのに、病院側の言うことは聞かない。
    威圧的な態度をとるかと思えば、めそめそ泣く。
    看護婦は女医にはあたりがきついというにおいては、被害妄想?情緒不安定?

    それでも、検死は絶対に彼女がやることになる。
    バージニア州には、検死の技術を持った人は彼女しかいないのでしょうか?
    すべてを一人で取り仕切ろうとする彼女は、部下を育てるのが下手な上司と言わねばならない。

    しかも作品として、伏線が全然回収されていないよね。
    もしかして、伏線ですらなかったのか?

    これだけ文句を書き連ねているけれど、実は読むこと自体は全然辛くない。
    それなりに分厚い本書を、心の中で毒づきながらもさくさくと読み進められるのは、作者の力量のおかげだろう。
    ただ、私とスカーペッタの相性がとてつもなく悪いというだけのことなのだ。たぶん。きっと。

  • シリーズを順不同で読んでいるが、男勝りで仕事ができて順調に出世して、しかも見た目もよく周りの男がほっとかない、まさに私の理想の女!カッコいいです!ウイルスは怖いですね。結局、重篤になりやすく、感染した人がすぐに死んでしまうため感染があまり広がらず良かった。

  • スカーペッタ女史の性格が悪くて驚いた。
    長年不倫してきて男がついに離婚。原因は奥さんの浮気…ってちゃうやろ。あんたのせいやろ。と思わず突っ込んでしまった。しかも相手が独身に戻ったら興味が無くなったと言わんばかりに「彼が私の家で何か動かすとイライラする」とか言い出して、あんたはもう人と付き合ったり結婚とかすんな。
    そして感染症に侵されてる可能性があるのに隔離センターを出ようとしてて「!?」でした。あんた医者でしょ。
    しまいには、元彼がどこかで忘れられないの…でも実は彼には他の恋人がいたのでやっぱり今彼愛してるって…。もう知的でも優雅でも憧れもできない。

  • 話の規模が大きいのが、さすが洋書!といったところ。化学的な専門用語なんかはもう完全飛ばし読み。人間模様も、更年期を彷彿とさせる女性主人公を中心円の真ん中においたスッキリしない春の曇り空のような感じでモヤモヤする。しかし、こういうpandemicを題材にすると、収拾する方は大変だろうが、場が散らかれば散らかるほど、読者としては高揚する。興味をそそる普遍の題材だと思います。

  • ネタバレ マッドサイエンティストによるパンデミックパニック編。そういう意味で、広げられる風呂敷は大きいが、ストーリーラインは好み。新種天然痘に罹患する遺体・患者への対応の様子は、サイエンス・ギミックとしては上手い活用で、正直、従前のシリーズの中では一番面白かった。とはいえ、ケイのエキセントリックかつ我儘な言動、好悪で対人関係(特に公的な)や言動・態度が左右される場面が散見され、彼女を支えるマリーノ、ベントンら男性陣が彼女に傅く構図には辟易。また、伏線見落としの可能性はあるが、ラストの唐突感にはかなり呆気にとられた。
    もう少し、推理小説のフォーマットを踏んでくれないと楽しくないし、何よりご都合主義に見えてしまう。動機の部分も弱いしね…。PS.米国の軍によるパンデミック対応・準備態勢とそのレベルの高さの描写に驚く。翻って自衛隊はその任を果たせるのだろうか? 海外派兵よりも重要な準備すべきテーマがあるように感じるところ…。

  • 検屍官シリーズ、八作目。初期の作品に比べると、犯行に使われる技術や捜査に活用される技術も格段に進化していて、その時々の最新の知見を小説に取り入れてストーリーを成立させてしまう作者の技量には感服です。

    このシリーズは最後の30ページぐらいで一気に犯人を追い詰め、解決に導いていくことがほとんどで、この作品もその例に漏れません。なので、最後まで「この作品はちゃんと集約するのか?」という緊迫感とともに読み進めていくことになります。ただこの作品については、ちょっと一気に詰め込みすぎたかなという印象もあるので、星は少なめにしました。

    この作品の最後では、ケイとある人物との関係に大きな変化が生じます。これ以降の作品にも大きな影響を与える変化がここで生じていたというのは、この作品群を読むにあたって押さえておくべきポイントです。

  • シリーズの1冊とばして読んでしまったらしく(死因?)ケイを取り巻く環境に変化があって、やっぱり順番に読むべきだったと心から思った。事件的には独立してても彼女の人間関係も読みどころの一つなんだし!
    ウィルスが~関わっていることがわかったあたりからの展開がスピーディでいつもにましてグイグイ引き込まれる感じがゾクゾクした。さて1つ戻って死因を読むべきだけど、次巻の展開もとても気になる。ラストで判明したことに驚愕した。なんていうこと!

  • バイオハザード、さすがのケイも隔離される事態に。
    ますます強情で、周りに心配かけすぎなのは、あんまりだ。

    自分だけは大丈夫だと、勝手な行動を取ると、その人を守るために、別の人まで危険な目に合わせてしまう。
    この主人公の行動を見ていると、そんな話を思い出してしまう。

  • 大好きなスカーペッターシリーズ。今回は謎のバラバラ殺人事件だが、それが新型天然痘を使ったウィルステロへと発展していく。犯人が分かったとき誰だっけ?とすぐにわからなかった。もう少し犯人の伏線を張っておいたほうがよい。

  • NBCRのうち、前作でRが出てきたと思ったら、本作では、Bがテーマ。21世紀のいまになると、本当にありそうな事と感じてしまうのは寂しいですが、それを20年近く前に記しているというとことが非常に興味深く、作者の非凡な才能を感じますね。

    って言うか、この検視局、ヤバイんじゃないか(笑)。まぁ、テレビの刑事ドラマでも「なんでこの管轄だけ、こんな変な事件が起きるんだ?」と思わないことはないですが、この検視局も正にそう。局員に犠牲者がでるのは、初めてではないですしね。

    遅々として進まないケイとベントンの関係と、マリーノの健常状態が気になりますね(笑)。

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著者プロフィール

マイアミ生まれ。警察記者、検屍局のコンピューター・アナリストを経て、1990年『検屍官』で小説デビュー。MWA・CWA最優秀処女長編賞を受賞して、一躍人気作家に。ケイ・スカーペッタが主人公の検屍官シリーズは、1990年代ミステリー界最大のベストセラー作品となった。他に、『スズメバチの巣』『サザンクロス』『女性署長ハマー』、『捜査官ガラーノ』シリーズなど。

「2015年 『標的(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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