パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 16747
レビュー : 1521
  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637251

感想・レビュー・書評

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  • 好きな女が恋人の世界と、彼女が親友の恋人である世界が入り混じっていて混沌としている。少しずつ、謎が解明されていき、どうして、そのようになったのか。彼の,彼女の,
    親友の決断が何だったのかがわかる仕組みになっているんだけど、とにかく、見せ方がうまくて面白くて寝不足になった。それだけ面白いということですが、この話しの肝心のトリックというのか謎の部分が途中で透けて見えてくるから、やっぱりねという感じになり、ラストの二人の決断はどうも納得がいかないのでした。

  • 『パラレルワールド(parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。』
    by.Wikipedia




    電車でずっとこの本を読んでいた。
    あともう少しで真相が分かる、といったところで最寄り駅に着いた。
    私は渋々本を閉じて駅のホームに降り、改札に向かった。
    その途中、ホームにあるベンチが目に入った。
    電車が行ってしまったばかりだったのと、夕方だったせいもあってか誰も座っていなかった。
    「本の続きが気になって仕方がないけれど、早くおうちに帰りたいので帰ろう(?)」
    と、思いながら私はゆっくりとベンチに腰を下ろして結局最後まで読み進めてしまいましたとさ(^q^)チャンチャン


    そのくらい、物語に没頭してしまった。

    本作は、私が初めて読んだ東野圭吾著作品となったわけだが、「東野圭吾さんってこんな物語書くんだなー」と思った。
    また、この作品は1995年に書かれたものだということに衝撃を受けた。
    古臭い感じは全くないし、むしろ真新しい印象だ。


    もうすぐ映画化されたものが公開されるが、この膨大な情報量と、似ているようで似ていない二つの世界を108分の中にどう収めるのか、気になるところだ。


    本作を読み終えた時、真っ先に思ったのは「玉森さんがこれをやるのか」ということ。

    もちろん、これは悪い意味ではない。

    本作での台詞やシーンを玉森さんがやると思うと非常に心がぴょんぴょんする、という意味だ。←
    ましてや私は昔から玉森さんを応援している人間なので、むしろ非常に楽しみにしている。特にベッドs(ry



    さて、そろそろ本の感想にいこう。



    …と、その前に。



    ネタバレをされたくない人は、これより先は読まないことをおすすめする。

    普段の他作の感想もそこそこというかわりとネタバレになってしまっているわけだが、今回ばかりはネタバレをすると映画を観に行く人たちに怒られそうなので…。
    (「ネタバレをしないで感想を書く」という語彙力と文章構成力が私には無い。)




    ……。



    忠告したからな!?!?





    ではでは。





    本作で登場する「バイテック社」は、家庭用PCからソフト開発までを手がける総合コンピュータメーカーだ。
    そしてそのバイテック社により、最先端技術の研究と社員の英才教育を目的として作られた専門学校が「MAC技科専門学校」である。

    …この、とりあえずなんかとっても頭が良さそうな専門学校に通っているのが物語の主人公くん(崇史)。
    多分玉森さんがやる役。
    で、その同じ学校に通う親友(智彦)。
    そして、その親友・智彦の彼女(麻由子)。



    崇史は、親友の彼女である麻由子に一目惚れをする。



    ある路線同士が、ある瞬間だけ並走して走る瞬間があるという話から物語は始まり、パラレルワールドについて上手く話が流れていく。私を物語へ引き込んだ冒頭だ。


    崇史の中にある「二つの世界」と「二つの記憶」

    一つは、『自分の好きな人である麻由子が、智彦の彼女である世界。』
    もう一つは、『麻由子が自分の恋人である世界。』

    どちらも本当のようで、どちらも嘘のように感じる。
    信じたいけど信じたくない。
    そして混乱する崇史を襲う嫉妬と、不安と、自責の感情。


    多分、誰にでもあるのではないだろうか。
    その人より自分の方が優れているとか、無意識に思ってしまっている時。
    それは勉強だったり、運動だったり、恋愛だったり。
    別にそう思うことが犯罪だとかそういうことはないし、自信とかそういうのって結局人と比べないとつかないものだと個人的には思うから仕方がない。

    崇史も、親友である智彦のことを実はどこかでそういう風に見ていて。


    なんであいつなんだ、と。

    彼女を奪ってしまいたい、彼女が自分以外の男とどうにかなるのは嫌だ、彼女を誰にも渡したくない、でも彼女は付き合っている、自分の親友と。


    崇史が麻由子に抱いてしまった気持ちも、麻由子を愛するが故に智彦を恨めしく思う気持ちも、親友の恋人を好きになってしまった自分への罪悪感も、よく分かる。


    「麻由子のことを好きにさえならなければ」
    「麻由子が智彦の恋人でさえなければ」

    多分、全ての始まりはそこだと私は思っていて、それらさえなければこんなことは起きていなかったはずである。
    もちろん、意思を持った上での行動を制御するという意味ではもっといい選択ができたんじゃないの?と思う場面もあったわけだが…。

    ただ、人を好きになる瞬間など誰も決められるはずもなく。
    全ての原因を突き詰めて行った時、誰が悪いのかとか、そういう問題ではなくなってくるのが本作の気持ち悪いところだ。(褒めてる)


    人の恋愛に関する嫉妬は時に友情をも壊す。

    本当に、恋愛になると周りがどうでも良くなるというか、好きな人を手に入れるためならなんだってするみたいな考え方をする人っているんですよ。
    私も昔そういう人のせいで面倒に巻き込まれたことがありましてね、その人はもう忘れてると思うけど私は未だに軽くトラウマだし根に持っているわけですゴミ人間なので()


    …はい。
    毎度のことですが私の話はどうでもいいね。





    とにかく、
    本作は恋愛の嫉妬と友情が悲しいほど複雑に絡み合っている。

    こっちの世界では…って感じで書かれているわけではないので、今はどっちの世界の描写なんだと混乱することがあるかもしれませんが、頭をよく使って読み進めるとよいかと。

    相変わらずまとまりのない文章だけど、語彙力のない一言でまとめると、"面白い話" でした( ˇωˇ )




    ふと、疑問に思う。

    「恋愛と友情、どちらを取るか」と言われたら、
    皆さんは、自分は、果たしてどちらをとるんだろうか。

  • とても面白かった!
    記憶が改変される話。親友の彼女を好きになる話。
    わたしはモテない人間だから、智彦の悲しみがよくわかる。
    きっと目覚めてしばらくしたら、記憶が戻ってしまうのだと思う。。悲しい。。。。

    あまり嬉しくはないラストだな。。。

  • 智彦が良いやつ過ぎて切ない
    君の名はと複数共通点を感じるのはわたすだけ?原案じゃない?

  • 190403.面白かった。ラブストーリーというよりSF。
    序盤からラストにかけて、ボタンのかけ違いの距離がだんだん狭まっていき、中盤は混乱し、後半はとてもドライブ感があった。
    最後はみんな不幸という感じで、結局改変したところで良い事は...といった意味なのだろうか。
    東野さんってほんとなんでもありなのね。。
    ドミノ効果もなんやかんや説得力があるもんですごいですわ。

  • これも、マイベスト圭吾3に入る作品。
    だが、世間の評価はそれほど良くないようだ。
    読み終えてだいぶ経つので、内容を覚えていない…が、推しの理由はやはりこれもSF系だからか。
    もちろん東野圭吾はミステリーの第一人者で、どの作品も期待を裏切らない化け物作家であるが、こういったファンタジー物ももっと読みたい願望がある。

  • 201805/どれが本当?交錯する記憶。そのうちあり得てしまいそうな技術。再度読まないと分からないところもあり。ヒロインがずるいのか、男たちが愚かなのか。

  • 「パラレルワールド・ラブストーリー」
    公開日:2019年5月31日
    東野圭吾の描く恋愛小説。三角関係を題材に、二つの平行世界で展開される物語。
    キャスト: 玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太
    監督:森義隆

  • 久しぶりに読み終えるのがもったいないと思った、引き込まれる話だった。最初はある社員に起こった日常が描かれているが、途中で、切り替わるシーンの内容と時系列が合わない!?と気付いたあと、交わらないはずの平行線が近づいていく感じにドキドキした。最後の「第九章 覚醒」では疑問点がきれいに発覚してスッキリするが、どうも麻由子だけはスッキリしない存在。人のことを考えている優しい人なのだろうが、中途半端な意見しか述べず、大事な時の態度が曖昧で、この結末に見合う程の魅力がこの人にあるとは私にはわからなかった。悲しいお話ですが、ハラハラ感と、きちんと謎解きされるサスペンスが好きな方にオススメの本。

  • 自分が原因で壊してしまった関係は、全て忘れ去る以外に取り戻せないのだ。でも実際には記憶の消去が出来るわけがないのだから、自分の今までの想いも出来事も全て無かったことにして忘れ去るよう努力する。そうして初めて前のような関係に戻れるのだと。ただ、それを相手に証明できない限り、元の関係に戻れないのも事実なのだ。恋愛においての苦悩をリアルに描ききった傑作。
    ただ、なぜ智彦があそこにいると思ったのかということや、記憶の改編システムなど、細かい点で若干ご都合主義的に話が流れていたところがあったので-1です。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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