パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 16744
レビュー : 1521
  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637251

感想・レビュー・書評

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  • 好きな女が恋人の世界と、彼女が親友の恋人である世界が入り混じっていて混沌としている。少しずつ、謎が解明されていき、どうして、そのようになったのか。彼の,彼女の,
    親友の決断が何だったのかがわかる仕組みになっているんだけど、とにかく、見せ方がうまくて面白くて寝不足になった。それだけ面白いということですが、この話しの肝心のトリックというのか謎の部分が途中で透けて見えてくるから、やっぱりねという感じになり、ラストの二人の決断はどうも納得がいかないのでした。

  • 『パラレルワールド(parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空ともいう。』
    by.Wikipedia




    電車でずっとこの本を読んでいた。
    あともう少しで真相が分かる、といったところで最寄り駅に着いた。
    私は渋々本を閉じて駅のホームに降り、改札に向かった。
    その途中、ホームにあるベンチが目に入った。
    電車が行ってしまったばかりだったのと、夕方だったせいもあってか誰も座っていなかった。
    「本の続きが気になって仕方がないけれど、早くおうちに帰りたいので帰ろう(?)」
    と、思いながら私はゆっくりとベンチに腰を下ろして結局最後まで読み進めてしまいましたとさ(^q^)チャンチャン


    そのくらい、物語に没頭してしまった。

    本作は、私が初めて読んだ東野圭吾著作品となったわけだが、「東野圭吾さんってこんな物語書くんだなー」と思った。
    また、この作品は1995年に書かれたものだということに衝撃を受けた。
    古臭い感じは全くないし、むしろ真新しい印象だ。


    もうすぐ映画化されたものが公開されるが、この膨大な情報量と、似ているようで似ていない二つの世界を108分の中にどう収めるのか、気になるところだ。


    本作を読み終えた時、真っ先に思ったのは「玉森さんがこれをやるのか」ということ。

    もちろん、これは悪い意味ではない。

    本作での台詞やシーンを玉森さんがやると思うと非常に心がぴょんぴょんする、という意味だ。←
    ましてや私は昔から玉森さんを応援している人間なので、むしろ非常に楽しみにしている。特にベッドs(ry



    さて、そろそろ本の感想にいこう。



    …と、その前に。



    ネタバレをされたくない人は、これより先は読まないことをおすすめする。

    普段の他作の感想もそこそこというかわりとネタバレになってしまっているわけだが、今回ばかりはネタバレをすると映画を観に行く人たちに怒られそうなので…。
    (「ネタバレをしないで感想を書く」という語彙力と文章構成力が私には無い。)




    ……。



    忠告したからな!?!?





    ではでは。





    本作で登場する「バイテック社」は、家庭用PCからソフト開発までを手がける総合コンピュータメーカーだ。
    そしてそのバイテック社により、最先端技術の研究と社員の英才教育を目的として作られた専門学校が「MAC技科専門学校」である。

    …この、とりあえずなんかとっても頭が良さそうな専門学校に通っているのが物語の主人公くん(崇史)。
    多分玉森さんがやる役。
    で、その同じ学校に通う親友(智彦)。
    そして、その親友・智彦の彼女(麻由子)。



    崇史は、親友の彼女である麻由子に一目惚れをする。



    ある路線同士が、ある瞬間だけ並走して走る瞬間があるという話から物語は始まり、パラレルワールドについて上手く話が流れていく。私を物語へ引き込んだ冒頭だ。


    崇史の中にある「二つの世界」と「二つの記憶」

    一つは、『自分の好きな人である麻由子が、智彦の彼女である世界。』
    もう一つは、『麻由子が自分の恋人である世界。』

    どちらも本当のようで、どちらも嘘のように感じる。
    信じたいけど信じたくない。
    そして混乱する崇史を襲う嫉妬と、不安と、自責の感情。


    多分、誰にでもあるのではないだろうか。
    その人より自分の方が優れているとか、無意識に思ってしまっている時。
    それは勉強だったり、運動だったり、恋愛だったり。
    別にそう思うことが犯罪だとかそういうことはないし、自信とかそういうのって結局人と比べないとつかないものだと個人的には思うから仕方がない。

    崇史も、親友である智彦のことを実はどこかでそういう風に見ていて。


    なんであいつなんだ、と。

    彼女を奪ってしまいたい、彼女が自分以外の男とどうにかなるのは嫌だ、彼女を誰にも渡したくない、でも彼女は付き合っている、自分の親友と。


    崇史が麻由子に抱いてしまった気持ちも、麻由子を愛するが故に智彦を恨めしく思う気持ちも、親友の恋人を好きになってしまった自分への罪悪感も、よく分かる。


    「麻由子のことを好きにさえならなければ」
    「麻由子が智彦の恋人でさえなければ」

    多分、全ての始まりはそこだと私は思っていて、それらさえなければこんなことは起きていなかったはずである。
    もちろん、意思を持った上での行動を制御するという意味ではもっといい選択ができたんじゃないの?と思う場面もあったわけだが…。

    ただ、人を好きになる瞬間など誰も決められるはずもなく。
    全ての原因を突き詰めて行った時、誰が悪いのかとか、そういう問題ではなくなってくるのが本作の気持ち悪いところだ。(褒めてる)


    人の恋愛に関する嫉妬は時に友情をも壊す。

    本当に、恋愛になると周りがどうでも良くなるというか、好きな人を手に入れるためならなんだってするみたいな考え方をする人っているんですよ。
    私も昔そういう人のせいで面倒に巻き込まれたことがありましてね、その人はもう忘れてると思うけど私は未だに軽くトラウマだし根に持っているわけですゴミ人間なので()


    …はい。
    毎度のことですが私の話はどうでもいいね。





    とにかく、
    本作は恋愛の嫉妬と友情が悲しいほど複雑に絡み合っている。

    こっちの世界では…って感じで書かれているわけではないので、今はどっちの世界の描写なんだと混乱することがあるかもしれませんが、頭をよく使って読み進めるとよいかと。

    相変わらずまとまりのない文章だけど、語彙力のない一言でまとめると、"面白い話" でした( ˇωˇ )




    ふと、疑問に思う。

    「恋愛と友情、どちらを取るか」と言われたら、
    皆さんは、自分は、果たしてどちらをとるんだろうか。

  • とても面白かった!
    記憶が改変される話。親友の彼女を好きになる話。
    わたしはモテない人間だから、智彦の悲しみがよくわかる。
    きっと目覚めてしばらくしたら、記憶が戻ってしまうのだと思う。。悲しい。。。。

    あまり嬉しくはないラストだな。。。

  • 智彦が良いやつ過ぎて切ない
    君の名はと複数共通点を感じるのはわたすだけ?原案じゃない?

  • 190403.面白かった。ラブストーリーというよりSF。
    序盤からラストにかけて、ボタンのかけ違いの距離がだんだん狭まっていき、中盤は混乱し、後半はとてもドライブ感があった。
    最後はみんな不幸という感じで、結局改変したところで良い事は...といった意味なのだろうか。
    東野さんってほんとなんでもありなのね。。
    ドミノ効果もなんやかんや説得力があるもんですごいですわ。

  • これも、マイベスト圭吾3に入る作品。
    だが、世間の評価はそれほど良くないようだ。
    読み終えてだいぶ経つので、内容を覚えていない…が、推しの理由はやはりこれもSF系だからか。
    もちろん東野圭吾はミステリーの第一人者で、どの作品も期待を裏切らない化け物作家であるが、こういったファンタジー物ももっと読みたい願望がある。

  • 201805/どれが本当?交錯する記憶。そのうちあり得てしまいそうな技術。再度読まないと分からないところもあり。ヒロインがずるいのか、男たちが愚かなのか。

  • 「パラレルワールド・ラブストーリー」
    公開日:2019年5月31日
    東野圭吾の描く恋愛小説。三角関係を題材に、二つの平行世界で展開される物語。
    キャスト: 玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太
    監督:森義隆

  • 久しぶりに読み終えるのがもったいないと思った、引き込まれる話だった。最初はある社員に起こった日常が描かれているが、途中で、切り替わるシーンの内容と時系列が合わない!?と気付いたあと、交わらないはずの平行線が近づいていく感じにドキドキした。最後の「第九章 覚醒」では疑問点がきれいに発覚してスッキリするが、どうも麻由子だけはスッキリしない存在。人のことを考えている優しい人なのだろうが、中途半端な意見しか述べず、大事な時の態度が曖昧で、この結末に見合う程の魅力がこの人にあるとは私にはわからなかった。悲しいお話ですが、ハラハラ感と、きちんと謎解きされるサスペンスが好きな方にオススメの本。

  • 自分が原因で壊してしまった関係は、全て忘れ去る以外に取り戻せないのだ。でも実際には記憶の消去が出来るわけがないのだから、自分の今までの想いも出来事も全て無かったことにして忘れ去るよう努力する。そうして初めて前のような関係に戻れるのだと。ただ、それを相手に証明できない限り、元の関係に戻れないのも事実なのだ。恋愛においての苦悩をリアルに描ききった傑作。
    ただ、なぜ智彦があそこにいると思ったのかということや、記憶の改編システムなど、細かい点で若干ご都合主義的に話が流れていたところがあったので-1です。

  • 一つの記憶と、もう一つの世界が合流していき、真実に至る過程が素晴らしかった。

  • タイトルの「ラブストーリー」に納得。
    切ない内容ですね。

    嫉妬・ねたみ・理性で止められない想いなど、
    等身大の主人公の「リアルさ」に共感。。。

    記憶を消すことは、「イヤな過去を忘れたい」からではなく、
    「互いの過去がリセットされた状態で、出会った場合にどうなる?」
    みたいに前向きな気持ちとして捉えたので、個人的には少しだけハッピーエンドです。
    強引ですが、気にしない(笑)

  • 面白くって二度読んでしまいました☆

    レビューはこちら(^_^)↓
    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-11111716363.html

    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-11109844714.html

  • 崇史と親友・智彦、そして智彦の恋人・麻由子。崇史の心の中では麻由子への恋心と嫉妬が渦巻いている。
    が、その一方で崇史と麻由子が恋人同士の世界も混在し…

    自分の信じる「記憶」が、まわりの人からみた現実と違うときの恐怖が読み手をも混乱させる作品です。
    その混乱がスリルにもなっていて、先の展開が気になってしまいました。

    ただ結末はどうしても腑に落ちませんでした。

    記憶が曖昧だった理由はちゃんと明かされるのですが、崇史、智彦、麻由子がそれぞれに選んだ選択が、どうしても納得いきませんでした。

    お互いに「相手のためなんだ」とうたいながら、結局はその選択は自分を守るための選択であること、特に智彦の選択はそう思えてなりません。
    こんな経緯で智彦が姿を消したあと、残された2人が本当に幸せになれると思ったのなら、智彦は大ばかものです。


    ある意味、この最後の結末は智彦による崇史と麻由子への復讐なのか?とさえ、思えてしまいました。


    崇史の言うように、崇史も含めて人は「弱い人間だ」ということなのでしょう。
    「記憶」と「人間の弱さ」がテーマだとすれば、そのテーマはしっかり書ききられています。
    でも結末になんだかモヤモヤしてしまう、そんなお話でした。
    よって☆2つをつけました。

  • SFか・・・・と最初は思っていたけど、続きが気になってしまい一気読み。面白かった。

  • はじまりは映画として封切りされることを知ったことがきっかけ。
    東野作品は網羅したつもりでいたが、ブクログでマイ本棚検索しても出てこなかったので、作品自体は読んでいないことに気づき、すぐに図書館で借りて読むことに。 映画ではどのように表現されているのだろうか。
    隙間時間を見つけて観に行けたらなと思う。

  • 大どんでん返しがあるのかと期待してたけど、そこまで大掛かりな仕掛けもなく、ハッピーエンドって訳でもなく、残念な感じだけが残った…

  • 二つの時間軸を交互に読み進めて行く感じ。
    現在と過去。過去が次第に現在に追いつきようやく謎が解き明かされる。。
    主人公は友情よりも恋愛をとってしまったけれど、親友は友情をとって自らの記憶を消した。悲しい最後だった。
    最後の終わり方が少し曖昧かなあとは思ったかな。

  • うーん。いまいち。。

  • 現実と夢の世界の混在は経験がある。現実に目覚めてしまうのだけれども。この作品は、そのアイデンティティー、現実につながる記憶を「改編」しようとして、二つの記憶が混在する。なるほどなあと思う。真由子の記憶も改編されたのだろうか?

  • 読むのは二度目。
    映画化するというので内容を思い出したくて再読しました。

    序章から第一章違和感を読んで、読者も違和感ありまくりだよ、と内心ツッコミを入れながらも、ネタバレは知っているのでそのまま読み進める。

    序章では、敦賀崇史は親友である三輪智彦に恋人である津野麻由子を紹介される。麻由子は昔、崇史が一目惚れをした女性だった。

    第一章違和感では、敦賀崇史は麻由子と同棲をしていて、序章での内容の夢を見ている。

    崇史も麻由子も弱い人間。
    だからと言って智彦が強いわけでもない。

    叶わない片想いをしたことがある人なら、崇史の気持ちが理解できるはずで、麻由子に振り向いて欲しくてズルくなる。でも、必死に麻由子を繋ぎ止めようとする智彦の気持ちだって、理解出来るんだよなぁ…。

    麻由子の記憶も改編していたとしたら、もっとハッピーエンドに感じたんだろうか。

  • 映画になるということで、読んでみました。
    1995年に書かれた作品でしたが、古さなんてなくて、さすが東野圭吾さんという感じでとても面白かったです。
    パラレルワールド感として、両方の世界を交互に描いていて、最初はよく分からなかったものが、少しづつ姿を表してきて、二つの世界が交差する。上手だなぁ…と思いながらわくわくしながら読みました。
    私としては、最後、もうひとひねり欲しかったなぁという思いと、東野圭吾さんへの期待値が高かった事を含めて星三つですが、とても面白い作品でした。

  • 話としては面白かったが、都度5回の記憶の上書きとか無謀というか非現実的というか…他にいくらでも方法がある気がする。

    映画化したので、見る前に再読。

  • 本自体久しぶりだし、小説はもっと久しぶりだし、日本人作家は更に久しぶりに読んだ。
    東野圭吾は数年前に100円で買って読まずに捨てたので初めて読み通した。
    途中からあくのそしきとたたかうみたいな展開になるのかなと思ったけど、穏便な形で着地した。
    田舎で時間を持て余したところ、コンビニの本棚にささってたので買って読んだ本。

  • 最後でようやくつじつまが合う。画期的な研究が取り返しのつかないことになる。親友とその恋人の三角関係。
    ハラハラさせてくれる。ただ、シーンが断片的過ぎて分かりづらいかもしれません。

  • 映画紹介を見て読みました。
    タイトルに騙された感じもあり、
    半分くらい読み進んで気付きました。
    ハッピーエンドは好きですが、
    その後に思い出したら
    もっと大きな罪悪感がわくのでは・・・

  • なんだかスッキリしないところに面白さがある。

  • 人の「記憶」というのは何といい加減なものだろうかと思った。また「記憶」は不確かなものだからこそ、人を悲しませたり、時には記憶が曖昧なことで助かることもあったりするんだろうと思った。この曖昧な「記憶」に翻弄される人間というのは、自分たちが思ってるよりも弱い存在なのかもしれない。

  • 人間とは、人格とは、それを支える記憶とは?というテーマで、ラブストーリーを描く。設定がややこしくて理解できないとかいうコメントも多いけど、私は大好きな作品の一つ。人間の弱さも同時に描かれてる。

  • 東野圭吾らしい感じの本ですが、めちゃくちゃ心理の細かい苦悩が伝わって来ておもしろいです

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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