運命を拓く (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2146
感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637398

作品紹介・あらすじ

日露戦争に諜報員として満州の野で死線をかいくぐり、奔馬性結核で死に魅入られ、東西の哲学者、宗教家を訪ねても得られなかった、人生の意味。失意の果てに旅先で偶然に会ったヒマラヤのヨガの聖者に導かれ、遂に得た、「積極的人生」の教え。幾多の人々を生き生きと活かした、哲人天風が説く感動の教え。

感想・レビュー・書評

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  • 大谷選手の愛読書っていう紹介があってなんとなく読んでみた。中村天風は最初、宗教っぽいイメージがあったけど、読んでみると違って、他にもいろいろ読みたくなった。
    天風さんは思い結核を患って死ぬかもしれない状態だったところをインドで悟りを開き、健康になり、日本で心身統一法を教えた人。
    心は目に見えないけど、一番重要で体は心しだいで良くも悪くもなると思った。思考は現実化するので、ネガティブなことばかり考えるとそうなってしまう。疲れたとかきついとか普通に言ってたけど、いかに自分がネガティブな言葉ばかり発していたかに気付かされて、反省した。

  • 【大谷翔平】大谷翔平が愛読しMVPで再注目!「中村天風」啓発本の正しい読み方|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/297833

    運命を拓く 〜天風瞑想録〜(文庫本) | 中村天風財団(天風会)書籍・CDサイト
    https://books.tempukai.or.jp/recommend/149

    『運命を拓く』(中村 天風):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000197824

    猫とは無縁の世界だにゃ、、、

  • Audible読了
    感想200冊目のキリに選んだ本。ほぼ怖いもの見たさ。
    であったが教えの源流がヨガだと分かって、せっかくなら理解しようと3回繰り返し読んだ。

    ヨガ哲学に基づいたスーパーポジティブの人生指南書。ヨガは15年続けているが、哲学に興味を持ったのは最近のこと。ヨガに謝りたい。そもそも存在を知らなかったのだ。本書を読んで、ある意味ヨガのゴールかと感じる所もあった。
    最近の心理学でいうレジリエンスやリフレーミング、マインドフルネスに通ずる考えも多く、私が身につけようと奮闘しているものとラップしていて、結果としてこの本を選んで良かったなと思う。もしご本人の口から教えを戴いていたら、ものすごい迫力であったろうなと想像する。

    怪しいと言えば怪しいし、盗める所だけ盗もうと思うのもまたよし。弱気、ネガティブなことを言う人間は、自分も傷つけているし周りに迷惑をかけている、という言葉は心から頷けた。多くのスポーツ選手に影響を与えていることも納得。
    行住坐臥(常住坐臥?)、自分に約束したことは天に約束したことと同じと思い、自分と宇宙(天)が常につながっていると思えれば、健康、幸運、幸福すべてが手の中にあると思える。すなわち「足るを知る」、そこから挑戦が生まれる。
    超要約したが、自分でもなるほどとなった。(なに)

    ここからの200冊も謙虚な心持ちで作者と向き合おうと思う。

  • 松岡修造、市川海老蔵、大谷翔平、ひと昔前は松下幸之助、松本幸四郎、稲盛和夫、東郷平八郎などなど、どれだけの人が影響を受けたか。人生指南の書。絶対積極の思考。凄い本だと思う。

  • 心を積極的に。

  • 天風会の教祖様がその修練会において会員達に授ける講述(お説教)を弟子が本にまとめたものです。現代的にはいわゆる自己啓発本として読めるでしょう。同じことが繰り返し繰り返し語られていますが、いろいろと良い言葉、人生訓がちりばめられています。要は、病は気から、何ごとも気の持ちよう、勇気と信念を持って積極的に生きよ、プラス思考で生きよ、考えたことが実現するんだ、的なお話です。宇宙の気を自分の中に取り込め・・・と言われると、ある意味「元気玉」的ドラゴンボールの世界ですが。天風さんは色んな体験をされ医学の学位なども取得して科学的な知識も豊富だからか、既存の宗教を信じるのは頭が悪い人間のように批判していて、自分は真理を悟っているとしています。でも、神仏と言う代わりに、”宇宙真理”、”宇宙霊”という人間の命の源というものを持ち出します。説明が難しいことは何でも”なぜなら宇宙真理がそうなっているから”で終わり、というのは明らかに宗教です。

  • 精神、宗教的主旨の本書である。基本は「真理・精神・命」であり、それぞれの「心も持ちよう」、「人間の健康も運命も心一つの置き所」と説く。何事も積極的に勇気を持って行動、言葉で勇気づけ、喜び、笑いを感じ感謝する事、とある。人生には苦難も苦痛もあるが全て思い通りにはいかないのが世の中だ。いつまでもクヨクヨせず勇気を持って前に一歩踏み出すことが必要だ。時が解決する場合もあり、周囲の人が解決してくれる場合もあることを信じて。

  • ジムのトレーナーに勧められ、移動中にオーディブルにて読了。今をときめく世界の大谷さーんの愛読書らしい。
    時代もあるとは思うが序盤の経歴ひとつでドン引き。オーディブルであったせいもあり、少々スピリチュアル系のようにも感じ(声色がw)合う合わないがありそう。筋肉系からのお勧めだけあって超積極性思考推し。忘れた頃に読んで頑張る力を保つのも良いのかも。

  • いわゆる、引き寄せの法則の本。
    そう思って今一つ手を出してこなかったのだが、体を動かすことに気を向けたところ、ヨガ目が行き、その流れで目についたので今回読んでみた。

    引き寄せの法則の本と言ってしまえばその通りなのだが、天風哲学に至るまでの著者の生い立ちや心だけではない「心と体」のあり方といったところが面白い。
    運動をしようと思って手にしたヨガ関係の本が、ヨガ哲学?からの天風哲学が、なかなか面白く読めた。
    この本を体現したら、良い人生を送れそうな気がする。
    著者の医学の知識も相まって説得力のある本だった。

  • んー!とてもよかった!
    流石稲盛和夫さんが勧めるだけはある。

    宇宙というすべての始まりは成長を続けている。
    その真理になぞらえば
    人間も必ずや、そうなっていくもの。
    そしてその真理をなぞらうには積極的な心を持つこと。
    つまり宇宙の成長の波長に心を調和させること。
    といったことをおっしゃっていた。

    一番好きなフレーズは
    「晴れてよし、曇りてもよし、富士の山」
    という言葉。
    これは「ピンチはチャンス」という言葉よりも
    さらに質が高いと感じる。
    しんどい、大変なことこそ感謝すること。

    稲盛さんで言う「順境ならよし、逆境ならなおよし」
    出口さんで言う「喜怒哀楽の数だけ人生は豊かになる」
    日日是好日で言う「雨の日をこんなふうに味わえるなら、どんな日も『いい日』になるのだ。」
    みたいな。
    とにもかくにも生きていることを喜び、感謝すること。

    再読したいぐらいよかった!

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著者プロフィール

明治9年(1876年)生まれ。日露戦争の時に軍事スパイとして従事。終戦後結核を発病し心身ともに弱くなったことから人生を深く考えるようになり、人生の真理を求めて欧米を遍歴。 一流の哲学者、宗教家を訪ねるが望む答えを得られず、失意のなか帰国を決意。その帰路ヨーガの聖者と出会いヒマラヤの麓で指導を受け、「自分は大宇宙の力と結びついている強い存在だ」という真理を悟ることで、病を克服し運命を切り拓く。帰国後は実業界で活躍するが、大正8年(1919年)、病や煩悩や貧困などに悩まされている人々を救おうと、自らの体験から“人間のいのち”の本来の在り方を研究、「心身統一法」を創見し講演活動を開始。その波乱の半生から得た「人生成功の哲学」は、触れる者をたちまち魅了し、皇族、政財界の重鎮をはじめ各界の頂点を極めた幾多の人々が「生涯の師」として心服した。昭和43年(1968年)没後も、天風門人となる者が後を絶たない。

「2022年 『真理のひびき 天風哲人 新箴言註釈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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