ワイルド・スワン 上 (講談社文庫 ち 4-1)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637725

感想・レビュー・書評

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  • 激動の中国を生き抜いた女性の物語。真実の圧倒的な迫力が伝わる。

  • 途中で読むのをやめました。いつかまた読みます。

  • 文革時代を描いており凄惨な描写はないものの、かなり凄惨な状況。

  • 1

  • ワイルド・スワン〈上〉 (講談社文庫)

  • 2016.7.2(図書館)

  • 執筆当初としてはこれ程細やかな文化大革命の様子が描かれ、世に出るのは稀だったのだろう。
    それにしても今更ながらその辿ってきた激動の時代変遷と、人々の背負った大きな労苦には驚かされる。
    只々思うのは、政治の恐ろしさ。

  • 日本と中国の戦争から、その後の国民党と共産党の争いまで、当時の共産党員の目線で綴られる。共産党の革命闘争は、規律を重んじ、農民と同レベルなストイシズムを強いた。また、階級闘争であったはずが、党の中に階級が存在し、上位者ほど、特権が与えられた。この事は、現代の貧富の格差に繋がる。ストイシズムを強いた階級には、とことん厳しくなり、特権階級は、それを変えようとしない。問題は多様だが、その後の鄧小平にせよ、底上げを図らなかった事にある。いや、図れなかったが正しいか。この図れない根本が人口問題にある。

    本著の面白さは上巻ではないのだろう。まだまだ序曲という感じだ。ノーベル賞受賞者の莫言も合わせて読めば、より、当時の中国が肌に感じて分かるだろう。

  • 大躍進政策の描写は凄まじい。嘘だと思うようなアホな政策が進められ、いったいどれだけの人が飢えて死んでいったのだろうか?

    序盤の「纏足」についての記述が具体的に書かれており、学校教育で学ぶ「纏足」という意味に終わらず、とても生々しく感じる事が出来た。確かに、小さい時に足を締め付けても、何もしなければ大きくなるよね。一つひとつの事をきちんと理解する必要性を感じた。

  • 二十世紀中国の激動を生き抜いた親子三代の物語.上巻は祖母と母の苦難が克明に描かれている.異常な時代,異常な社会に翻弄される姿に,本当に現実の物語なのかと,目を疑ってしまいました.日本人として,恥ずべき内容も描かれてるが,目を背けず,機会があれば,ぜひ読んでみて欲しいと思いました.では明日から中巻を読みます.

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著者プロフィール

1952年、中華人民共和国四川省生まれ。文化大革命が吹き荒れた1960年代、14歳で紅衛兵を経験後、農村に下放されて農民として働く。以後は「はだしの医者」、鋳造工、電気工を経て四川大学英文科の学生となり、苦学ののちに講師となる。1978年にイギリスへ留学、ヨーク大学から奨学金を経て勉強を続け、1982年に言語学の博士号を取得。一族の人生を克明に描くことで激動期の中国を活写した『ワイルド・スワン』『真説 毛沢東』(ともに講談社)など、彼女の著書は世界40ヵ国に翻訳され、累計1500万部の大ベストセラーになっている。なお、上記の2作はいずれも中国国内では出版が禁止されている。

「2018年 『西太后秘録 下 近代中国の創始者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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