ま・く・ら (講談社文庫)

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著者 : 柳家小三治
  • 講談社 (1998年6月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637770

作品紹介

枕は落語のイントロ。バイクの車庫に居ついたホームレス、英語留学の顛末、玉子かけご飯まで小三治にかかるとたまらなく面白い。旺盛な好奇心と確かな眼、磨いた話術がくり出す枕は枕を超えた。長短18篇を取り揃えてご機嫌伺います。人生っていいなと心温まる、「まくらの小三治」の真骨頂、お楽しみの程を。

ま・く・ら (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • どなただったか、これは傑作と絶賛されているのを見たことがあり、思い出して手に取った。確かに!たいそう楽しんで読んだ。気楽に笑いながら読むものかと思っていたが、いやいやどうして読みごたえたっぷり。

    小三治師匠と言えば、以前はテレビでよく見かけ、バイク好きであることも知っていたが、こういう「噺」をしていたんだなあ。軽妙な語りのなかに、生き生きとした好奇心と反骨精神が流れている。これは「もひとつ」あるそうなので、すぐ読むことにしよう。

  • 小三治師匠の落語の枕を集めたもの。面白い!そして学んだ。

    なんてったって悪口。これは噺家さんだから許されることで、普通の人が外に行って人の悪口言っちゃダメですね。
    愛情がこもってます。

    自分の駐車場のオートバイとオートバイとオートバイとオートバイの間に、つまりは4台のオートバイを持っている師匠ですが、そこに住み着いたホームレスの話。人間性がうかがえて感動しました。

    日本の塩は塩田で作っているものではなく、塩化ナトリウムなので世界一まずいってことも知りました。
    ためになるとともに、楽しく和む一冊でした。

  • やっぱり読むものではなくて、聞くものですね。

  • 最近、落語がなかなかしんみりしていいと、複数の方にお勧めいただくことがありました。ならば読書の隙間に、ちょっと聴いてみようとインターネットで検索。

    落語といえば、米朝師匠だよね、と、チャレンジしたのが「立ち切れ線香」。ところが…どうしたことでしょう、師匠の上品な語り口を聴くと、なぜかすぐに瞼が…。ほんの数分のまくら部分で寝落ち。最後まで聴き終えるのに、一週間かかりました。続いて「まめだ」。これも、なぜだかすぐ寝落ち。ぽろんと涙がこぼれるラストシーンまで、これまた一週間を要しました。

    そんなネット検索の過程で、いつもヒットして出てくるのが小三治師匠。そういえば、この方のまくらが最高だと、これまた教えていただいてたのを思い出し、聴いてみましたが、小三治師匠もなぜかすぐ寝落ち。まくらの冒頭も聴き終わらないのです。
    このままでは、いつまでたっても聴けないわ、と気づきまして、文字なら少しは進むだろうとこの本「ま・く・ら」を読むにいたりました!

    というわけで、「ま・く・ら」読了。面白くて、あったかい。駐車場の長谷川さんのこと、昭和天皇への思い、英語談議などなど、軽妙な語り口のなかに深い人間愛を感じる本でした。

  • 小三治師匠がしゃべっている様子が目に浮かんで、とてもおもしろかった。アメリカに3週間語学留学に行った話や、ミツバチの生態についてなど、意外な話がいろいろあった。

  • 柳家小三治さんの落語の枕の本。

    これは、ナマで聞いてみたい!
    寄席に行きたくなりました。

    特に駐車場問題など、よくもこんな面白いことが、私生活でおこるもんだと、感心。
    やっぱり、引いてくるのかしら。

  • ・ニューヨークひとりある記
    ラスベガスを訪れた小三治師匠、
    空港で有名な峡谷へのヘリを予約しようとしたが、キャンセルが相次ぐので現地でしか出来ないと断られる。
    その理由は・・・!?

    ・郡山先生
    飛行機でスーパーシートの女(スチュワーデス)が小三治師匠のそばにしゃがみ込み、肘掛けに両手をかけ、乗り出し「この仕事をしてからこのかた、いつか師匠にお会いできると思っておりました」と言う。

    〈以下、引用〉
    後から性格を変えようったって無理なんですよ。 今、自分の性格を悔いて苦心なすっている方々、もしおいでになったら、無駄な努力です(笑)。
    そう生まれついたものはそれで開き直っていくしかない。それが爪弾きされるんだったら、爪弾きされて生きましょう。
    爪弾きされるには爪弾きされる楽しさがあります(拍手)


    幸せって何だろう?って思います。
    幸せってね、もしかしたらいつか手にすることができる、大きなものだと思ってました。
    (中略)
    中くらいの幸せがあったら、もうとっても幸せなんだと思います。
    普通は、一日に少しの幸せ、うれしいこと、幸せのかけらを数珠つなぎにして、それで大きな幸せになるんだろうと、このごろ思うんですね。
    (中略)
    大きい幸せなんかないですよ。

  • まくらは、落語を見る人なら知っていると思うけれど、本題の落語に入る前振りのようなもので、確かにこれの方が面白い!という方も沢山いらっしゃる。それを講演テープから書き起こしたもの。

    書き起こした方は苦労したことかと思いますが、なかなか話し言葉で親しみを持って読めます。ただ、少し東京の方という匂いは強いので、関西人にはダメな人もいるかもしれませんね。

    駐車場に住み着いたホームレスの話が一番面白かった。ご本人も本の中で言っていらしゃる通り、心を開けば、日常にも面白いことは沢山溢れているんだなぁと思った。他には、こだわりの強い方なので、はちみつ、塩、オーディオの話など話題が尽きることなくて面白い。

    そんな面白い話の中に、弟子への姿勢やご本人の人柄が垣間見えたりして、興味深い。後書きにもあるように、弟子という子供ではなく他人の人生をしょい込むのだから、余計責任は重いという言葉に「確かに」と納得してしまった。それでも、弟子をとる師匠という存在は日本的でもあり、素晴らしいと思った。

    読み終わると、久々に落語に行きたくなった。

  • オススメされて読了。どの噺も個性的かつ非常に面白かったです。特に面白かったのは「駐車場物語」「郡山先生」です。また、CDを少しでも良い音聴く方法についても本当に出来るのだろうかと思いながらも試してみようとする気にさせる説得力が凄くありました。CDを傷つけたくないので実践はしませんが。

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