- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062637770
作品紹介・あらすじ
枕は落語のイントロ。バイクの車庫に居ついたホームレス、英語留学の顛末、玉子かけご飯まで小三治にかかるとたまらなく面白い。旺盛な好奇心と確かな眼、磨いた話術がくり出す枕は枕を超えた。長短18篇を取り揃えてご機嫌伺います。人生っていいなと心温まる、「まくらの小三治」の真骨頂、お楽しみの程を。
感想・レビュー・書評
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本たまごかけご飯
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ご存命の頃に寄席で聞いてみたかったです。
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小三治さんの落語は、むかしテレビで少し拝見した程度ですが、「まくら」が面白いというのはどこからか、聞いてはいました。
やはり、シンプルに「玉子かけ御飯」、小三治師匠の人柄が知れる「駐車場物語」が好きですね。 両方ともですが、やはり生の「まくら」を聞いてみたかったですね。 -
20221128
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駐車場物語に尽きる。実演をYouTubeで聴きながら読んでも楽しい。
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「枕は落語のイントロ。」と裏表紙の紹介文にあります。本編に入る前の前座という感じでしょうか?噺家さんが変わる訳ではないので、前座というとおかしなことになってしまうか。お食事に例えるなら主菜を前にした、前菜にあたる部分。
この「まくら」ですが、結構長い(笑)。本書には主菜にあたる落語の本編はなく、「まくら」を集めたものだが、1編がそれなりの分量がある。本編がどれほどかわからないが、本編より長いものもあるのではないか?と疑ってしまう。
わたしのお気に入りは「駐車場物語」。小三治さんはバイクが好きで4台ほど所有し、駐車場の車1台分の広さに駐輪しているとのこと。そこに、ある日から人が住み始めちゃった・・・というお話。
他にもご自身の体験を面白おかしく表現する「まくら」が楽しめる。
一流の語り手、表現者の技を垣間見ることができる一冊。
これまで一度も落語、寄席に参加したことがないが、行ってみたくなる。 -
好奇心旺盛。
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先日亡くなられた柳家小三治さんの、ネタを
始める前に前説的に会場を温める小話が一冊
の本になっています。
本屋でも平置きされていますね。
小三治さんは非常にこのまくらが非常に面白
く、特に時事ネタ絡めた話は評判であったそ
うです。
それならば一冊の本にしてしまおう、という
のが本書です。
会話の小ネタとして使えるトーク力を磨くの
には最適の一冊です。 -
「まくら」とは、落語の前の軽い話のこと。場を温め、客との距離をぐっと縮める。
まくらの名手として知られる柳家小三治の「まくら」18編を集めてまとめた「まくら集」です。
話しことばを書き起こしてあり、読みやすい。
小三治の落語をあまりよく聞いたことがない身としては、読み始めてすぐ「あ、これは小三治の口調を知ってた方が面白いんだろうな」と思いました。
でも、読み進めるうちに、その話しことばに慣れ、話のそこここに滲み出る人柄や考え方などに触れることで、脳内に小三治像が立ち現われてきたのです。
あくまで想像上の小三治、なのだけれども、たぶん、本物とそれほど離れていないような気がするのです。
若干昭和から平成初めの時代臭がしますが、小三治師匠の骨のような、芯のようなものがスッと通っていて、気持ちよく楽しめました。 -
なぜこんなに面白いことがこの人の身の回りでは起こるんだろう