ま・く・ら (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 686
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637770

作品紹介・あらすじ

枕は落語のイントロ。バイクの車庫に居ついたホームレス、英語留学の顛末、玉子かけご飯まで小三治にかかるとたまらなく面白い。旺盛な好奇心と確かな眼、磨いた話術がくり出す枕は枕を超えた。長短18篇を取り揃えてご機嫌伺います。人生っていいなと心温まる、「まくらの小三治」の真骨頂、お楽しみの程を。

感想・レビュー・書評

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  • 本たまごかけご飯

  • ご存命の頃に寄席で聞いてみたかったです。

  • 小三治さんの落語は、むかしテレビで少し拝見した程度ですが、「まくら」が面白いというのはどこからか、聞いてはいました。

    やはり、シンプルに「玉子かけ御飯」、小三治師匠の人柄が知れる「駐車場物語」が好きですね。 両方ともですが、やはり生の「まくら」を聞いてみたかったですね。

  • 20221128

  • 駐車場物語に尽きる。実演をYouTubeで聴きながら読んでも楽しい。

  • 「枕は落語のイントロ。」と裏表紙の紹介文にあります。本編に入る前の前座という感じでしょうか?噺家さんが変わる訳ではないので、前座というとおかしなことになってしまうか。お食事に例えるなら主菜を前にした、前菜にあたる部分。
    この「まくら」ですが、結構長い(笑)。本書には主菜にあたる落語の本編はなく、「まくら」を集めたものだが、1編がそれなりの分量がある。本編がどれほどかわからないが、本編より長いものもあるのではないか?と疑ってしまう。
    わたしのお気に入りは「駐車場物語」。小三治さんはバイクが好きで4台ほど所有し、駐車場の車1台分の広さに駐輪しているとのこと。そこに、ある日から人が住み始めちゃった・・・というお話。
    他にもご自身の体験を面白おかしく表現する「まくら」が楽しめる。
    一流の語り手、表現者の技を垣間見ることができる一冊。
    これまで一度も落語、寄席に参加したことがないが、行ってみたくなる。

  • 好奇心旺盛。

  • 先日亡くなられた柳家小三治さんの、ネタを
    始める前に前説的に会場を温める小話が一冊
    の本になっています。

    本屋でも平置きされていますね。

    小三治さんは非常にこのまくらが非常に面白
    く、特に時事ネタ絡めた話は評判であったそ
    うです。

    それならば一冊の本にしてしまおう、という
    のが本書です。

    会話の小ネタとして使えるトーク力を磨くの
    には最適の一冊です。

  • 「まくら」とは、落語の前の軽い話のこと。場を温め、客との距離をぐっと縮める。
    まくらの名手として知られる柳家小三治の「まくら」18編を集めてまとめた「まくら集」です。

    話しことばを書き起こしてあり、読みやすい。
    小三治の落語をあまりよく聞いたことがない身としては、読み始めてすぐ「あ、これは小三治の口調を知ってた方が面白いんだろうな」と思いました。
    でも、読み進めるうちに、その話しことばに慣れ、話のそこここに滲み出る人柄や考え方などに触れることで、脳内に小三治像が立ち現われてきたのです。
    あくまで想像上の小三治、なのだけれども、たぶん、本物とそれほど離れていないような気がするのです。

    若干昭和から平成初めの時代臭がしますが、小三治師匠の骨のような、芯のようなものがスッと通っていて、気持ちよく楽しめました。

  • なぜこんなに面白いことがこの人の身の回りでは起こるんだろう

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著者プロフィール

噺家。本名・郡山剛蔵。1939年、東京生まれ。1959年、五代目柳家小さんに入門して、前座名・小たけ。初高座は『道具屋』。'63年、さん治で二ツ目、'69年、真打ち昇進、十代目柳家小三治を襲名。2010年に、落語協会会長に就任。1981年、芸術選奨文部大臣新人賞、2004年に芸術選奨文部科学大臣賞、2005年、紫綬褒章受章、他。『百川』『小言念仏』『野ざらし』等、数多くの得意ネタを持つ。DVDブック『落語研究会 柳家小三治全集』他、CD、DVD多数。著書に、『柳家小三治の落語1~3』『ま・く・ら』『落語家論』他。

「2013年 『落語研究会 柳家小三治大全 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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