ROMMY: 越境者の夢 (講談社文庫 う 23-6)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637831

感想・レビュー・書評

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  • 半分、密室みたいな録音スタジオで、彼女が殺された!バラバラになって…
    色んな怪しげなヤツらの中に犯人はいるのか?

    ミステリー云々より、RONNYの秘密が切ない。
    古い作品なんで、当時、バレたらあかんかったかもしれんな。
    今なら、また、違ったかもしれん。陽の当たるステージで、そのままの姿のまま活躍してたかも?
    その秘密を守るために、罪を犯してしまった彼は可哀想な気もする…更に「骨折り損のくたびれ儲け」やし…

    ホントに才能ある天才なら、こんな真実に左右されずに、輝くはずと信じたいところやな。
    なので、これからも輝いて〜!

  • 歌野晶午2作品目の購読。ミステリー小説を読んでいるドキドキハラハラ、犯人誰!?って言うよりは、純粋に先が気になる作品でとても良かった。
    結構早めに真相が分かる展開だったのでどうなっていくのかな?と思ったら、終着点はそこではなく…そんな意外性がかなりの見所で。
    読み終わりの時には、もう終わり!?と少し寂しさが残った。性別を越えた愛、信頼、人間のお金に対する欲望など人間味が溢れた部分も好きだった。

  • 終始はかなく、切ない物語というイメージ。私はあんまり、犯行のトリックとか犯人あてとかにはさほどロマンを感じないタチで、どちらかというと、どういういきさつがあって殺人をしてしまったのか、という人生ドラマにフォーカスしたような歌野文学が大好きです。

  • 文章が紡ぎ出すストーリーそのものばかりでなく、本の作りまでが一体となって作品世界を表現している。
    熱量に圧倒された。
    ミステリというより、ひとつの作品として良い。
    歌野さんの比較的初期の作品ということだけど、あのデビュー作を書いた作家がこんな作品を…と考えると、化けたなぁ、と思う。

    人気絶頂のアーティストROMMYが、最新アルバムのレコーディングに世界的ヴォーカリストがゲスト出演する日、彼を待つスタジオで扼殺体で発見された。
    状況から内部の人間の犯行だと考えたROMMYのビデオ撮影担当のカメラマン東島は、死体を調べるうちに、ROMMYが替え玉だったことに気づき、物語は思いもよらぬ方向に発展していく。

    替え玉だったことが割と早くに明かされてしまい、犯人も比較的簡単に分かる展開で途中物足りなさを感じたけど、この作品の見所はそこじゃないんだと終盤に気づく(でも犯人が分かるまでの種明かしも楽しめた)。
    金儲けに始終する人間の卑しさ、本当に理解し合える相手への思いやりとすれ違い、そういう人間のいろいろな側面が凝縮されて描かれている作品だと思った。
    中村(茜澤)の気持ちはよく分かったし、切ない。
    性別を超えた愛っていうのかな、哀しいけど、究極の愛の形だな。

    責任を1人なすりつけられた三村は、自業自得なところもあるけど、可哀想に思った。
    何より可哀想なのは、大人の事情で替え玉にされた挙げ句に殺されてしまった真鍋(とその家族)だけど。

  • 少し読みにくい作品でした。
    途中から変わる違和感がおかしいなとは思って読み進めると別の意味で驚きました。
    別の意味も今の時代なら良くわかる内容です。
    この時代にこのテーマを持ってきた先生はすごい。


    内容(「BOOK」データベースより)
    人気絶頂の歌手ROMMYが、絞殺死体となって発見された。ROMMYの音楽に惚れ込み、支え続けた中村がとる奇妙な行動。一瞬目を離した隙に、ROMMYの死体は何者かに切り刻まれ、奇妙な装飾を施されていた―。一体誰が何のために?天才歌手に隠された驚愕の真相とは。新本格の雄、歌野晶午の真髄がここに。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    歌野/晶午
    1961年千葉県生まれ。東京農工大卒。’88年、島田荘司氏の推薦を受け『長い家の殺人』でデビュー。2004年に『葉桜の季節に君を想うということ』(文春文庫)で第57回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

  • 何でかは分からない。何でかは分からないけど、この小説の雰囲気がとても好きだった。ページが終わりに近づく度に、「終わってほしくない」と感じた。
    写真や歌などが間に散りばめられている構成も面白い。
    ラストで明かされる真実は、S氏の作品と重なっていたこともあり、「ホルモン〜〜」とかのあたりで気づいてしまった。
    ただ、それをはるかに勝るほどに、雰囲気が好きだった。心に残る。

    (サブタイトルはノベルス版の「そして歌声が残った」の方が良いような...)

  • ROMMYの隠された事実は

  • 叙述トリックとしては大したことがない。1990年代初頭の社会描写が結構異世界

  • 2016年2月7日読了。
    2016年60冊目。

  • 前に読んだときはノベルス版でサブタイトルは『―そして歌声が残った』だった。生い立ちや素顔が謎のアーティスト ROMMYと海外の大物歌手がそろうレコーディングの日、控え室で「彼女が死んでいる!?」と関係者たち紛糾。LADY GAGA先取り感。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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