ROMMY (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 372
感想 : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637831

感想・レビュー・書評

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  • 何でかは分からない。何でかは分からないけど、この小説の雰囲気がとても好きだった。ページが終わりに近づく度に、「終わってほしくない」と感じた。
    写真や歌などが間に散りばめられている構成も面白い。
    ラストで明かされる真実は、S氏の作品と重なっていたこともあり、「ホルモン〜〜」とかのあたりで気づいてしまった。
    ただ、それに勝るほどに、雰囲気が好きだった。

    サブタイトルはノベルス版の「そして歌声が残った」の方が良いような...

  • ROMMYの隠された事実は

  • 文章が紡ぎ出すストーリーそのものばかりでなく、本の作りまでが一体となって作品世界を表現している。
    熱量に圧倒された。
    ミステリというより、ひとつの作品として良い。
    歌野さんの比較的初期の作品ということだけど、あのデビュー作を書いた作家がこんな作品を…と考えると、化けたなぁ、と思う。

    人気絶頂のアーティストROMMYが、最新アルバムのレコーディングに世界的ヴォーカリストがゲスト出演する日、彼を待つスタジオで扼殺体で発見された。
    状況から内部の人間の犯行だと考えたROMMYのビデオ撮影担当のカメラマン東島は、死体を調べるうちに、ROMMYが替え玉だったことに気づき、物語は思いもよらぬ方向に発展していく。

    替え玉だったことが割と早くに明かされてしまい、犯人も比較的簡単に分かる展開で途中物足りなさを感じたけど、この作品の見所はそこじゃないんだと終盤に気づく(でも犯人が分かるまでの種明かしも楽しめた)。
    金儲けに始終する人間の卑しさ、本当に理解し合える相手への思いやりとすれ違い、そういう人間のいろいろな側面が凝縮されて描かれている作品だと思った。
    中村(茜澤)の気持ちはよく分かったし、切ない。
    性別を超えた愛っていうのかな、哀しいけど、究極の愛の形だな。

    責任を1人なすりつけられた三村は、自業自得なところもあるけど、可哀想に思った。
    何より可哀想なのは、大人の事情で替え玉にされた挙げ句に殺されてしまった真鍋(とその家族)だけど。

  • 叙述トリックとしては大したことがない。1990年代初頭の社会描写が結構異世界

  • 2016年2月7日読了。
    2016年60冊目。

  • 前に読んだときはノベルス版でサブタイトルは『―そして歌声が残った』だった。生い立ちや素顔が謎のアーティスト ROMMYと海外の大物歌手がそろうレコーディングの日、控え室で「彼女が死んでいる!?」と関係者たち紛糾。LADY GAGA先取り感。

  • rommy

  • 2015.3/27〜4/3。天才アーティストROMMYの生き様、葛藤、真実。挿絵や写真も素晴らしい。

  • ROMMYという希代の天才アーティストの生涯と、レコーディング現場で起こった殺人事件とが同時進行してゆく。
    殺人事件の犯人や真相はさほど意外でもなく、あっさりと解決する。しかし、本作の主題はそれではなく、ホワイダニット=「なぜ胴体を持ち去ったのか?」であり、そこがROMMYと中村の思いに通じるところだろう。
    また、殺されたのが替え玉だと途中でわかったり、なぜか犯人とは別の人が遺体を切断したり、その人物の正体が意外な人だったりと、途中に小さなどんでん返しが仕掛けられていて飽きない。
    最後のどんでん返しでは、『ブードゥー・チャイルド』に近い社会的テーマを実は内包していたことがわかり、楽しめた。そして、最後まで読んではじめて、中村に対するROMMYの本心がわかった。これもある意味どんでん返し。

  • 騙されたけど、騙されるまでがしんどい。
    ストーリーにそんなに入り込めなかったかなー

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。東京農工大学卒。88年『長い家の殺人』でデビュー。2003年に刊行された『葉桜の季節に君を想うということ』が「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」共に第1位、第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞。10年には『密室殺人ゲーム2.0』で史上初、2度目となる第10回本格ミステリ大賞を受賞。その他の著書に、『世界の終わり、あるいは始まり』『家守』『ずっとあなたが好きでした』等がある。

「2021年 『名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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