スウェーデン館の謎 (講談社文庫)

著者 :
制作 : 宮部 みゆき 
  • 講談社
3.42
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本棚登録 : 2597
レビュー : 227
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637930

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    トリックだけよく覚えていました。
    でも死体移動のあとがあったかどうかは
    フェアに教えてもらいたいなと思います。
    ネタばれになりかねませんが、
    その重さは罪の重さ、うんぬんのあたりをよく覚えています。
    事情的な意味合いで長編のなかで一番好きです。

    火村センセイの「風のように」は正直笑いました。
    だって相手アリスだよ? センセはそれでいいの?
    それでもかっこいい火村助教授が好きです。

  • 雪の密室。離れの家屋に他殺体があるのだけど、雪に残された足跡は被害者が家屋に向ったと思われるものだけ。犯人はどうやって来て、どうやって去ったのだろう?家屋自体には、鍵がかかっておらず、密室ではないのだけど、状況から考えるとあり得ない謎の物語です。

    足跡以外にも謎が提示されたり、伏線が色々なところに張られています。読んで行く中、自分でも考えているわけですけど、全部を繋ぎ合わせて一つに帰結させるのはやっぱり難しいですね。何点かは推理通りだったのだけども…いやはや。

    トリックについて。
    少し綱渡りの部分があるので自分だったら少し怖いですかね。だけど、無事に済めば確かに強固ではあるので、実行する価値はあるのかもしれない。まあ、伏線から察するに、本人にしてみれば勝算はあったのでしょう。

    探偵役の登場が少し遅いので、その点を気にされる方もいるようです。それでも推理作家である主人公があれこれ推理する様も論理的で面白いので、物語がダレてしまうこともないですし、文章のテンポもいいので、スイスイ読み進められるのではないでしょうか。

    物語の終わり方が少し切ないです。
    もし自分がこの立場だったらどういう選択をするだろう、と考えさせられます。大切な人を守るというのはどういうことなんだろう、と。

    考えた末に、結局は対価を支払うしかないのでしょう。
    興味があればご一読を。

  •  わりあいシンプルな謎ひとつ。雪の上の足跡というものだから、はっきり言って古典的である。首が飛んだり次々と人が吹っ飛んだりする派手な殺人事件を読みつけてしまうと、このシンプルさがかえって懐かしい。これできちんと一冊の長編を読ませてしまうのだから、たいしたものといわなければならないだろう。解決を読んでも、ほとんどドラマチックなものを感じなかった。最後の手がかり、もっと早く出すべきではないかなって思った。
     ただ、探偵コンビが軽妙で気持ちがいいので、読んでいて飽きることがない。楽しく、すっと世界にはいっていけたのはなかなかよかった。

  • おそらく再読。途中まではすっかり忘れてたんだけれど火村先生が出てきたあたりから内容を思い出し始めたんだから火村先生はやっぱり強烈なお人。 読んだ当時も思った事だけれどこの作品の犯人もちょっとした切っ掛けで犯人になってしまったんだよな。そしてその「ちょっと」がいつもとても悲しい。

  • (2019-09-08L)

  • 風のように!!(笑)

  • 館や湖の情景が美しい。
    館の人々も傷を抱えながらも平穏に暮らしていて、だから読んだ後とてもかなしくなる。

  • 読んでいて感情を動かされなかった。


    途中あれ?読んだことある?と思ったのは
    この作家さん原作でのテレビドラマを見てて、
    その登場人物が出てきたからだと
    やっと気付いた。

  • 少し間を空けながら読んでしまったからかもしれないが、何となく盛り上がりも盛り下がりもない作品に感じられた。特に有栖の友人探偵でもある火村による最後の謎解きは何だかあまりにもあっけなく、そんなに簡単にわかってしまうの?という感じ。

    あまり驚きもなく・・・でもどうやら有栖・火村の話はシリーズっぽいので、どこかでまた読むこともあるかも。

  • ストーリーについては特に文句はない。
    有栖川さんらしい、堅実なお話だった。
    どちらかというと、「有栖川さんだから動機もめちゃまともだろう、きっと子供の復讐でヴェロニカが犯人だね」と、状況証拠的な根拠など全く関係ないところで考えてしまい、やはり大筋でズレない。ほんと有栖川さんらしいストーリーだった。
    でも、今回はトリックがちょっと予想外に独創的だった。ヴェロニカ犯人だと最初から決めつけてても、足跡問題とか全然分からなかった。トリックに最後に驚かされた感じ。

    実はたった一日の出来事なんだよね。非常に濃い一日ではあったけど、長編にするほどエピソードが豊富でもなかったので、ちょっとダレたかな。も少しコンパクトにまとめた方が読み応えあったかも。
    あと、アリスが推理するシーンはどうしても「アナタの推理どうせ見当違いなんだから、このページ数無駄じゃね?」と思ってしまう、あまのじゃくな私。

    火村センセの暗黒面がちらつき、ホワイトなアリスはそれでもいざという時彼を支える決意を新たにしたりして、相変わらずいちゃいちゃしてる(褒めてる)。

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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