旅ときどき沈没 (講談社文庫 く 33-2)

著者 :
  • 講談社
3.80
  • (6)
  • (20)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 112
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638036

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世界中のあちこちにいる、少し変わった人達の話。
    話が多すぎて少し印象に残りにくい。

  • 読書録「旅ときどき沈没」4

    著者 蔵前仁一
    出版 講談社

    P187より引用
    “居心地がよすぎて、なかなかそこを離れられず、旅行の大半を
    そこで過ごす旅行者もいて、そういうのを旅行者用語で「沈没」
    という。”

     グラフィックデザイナーで旅行雑誌発行人である著者による、
    旅先での人びととのやりとりを記した一冊。
     旅でのお金の話からトラブルについてまで、自筆のイラストを
    添えて書かれています。

     上記の引用は、旅における沈没についての解説の一文。
    毎日の仕事から解放されて、同じ楽しみを持った旅行者たちと過
    ごせば、その場所から離れられなくなるのもわかる気がします。
    一旦沈没してしまうと、自分から浮かび上がるのが難しそうで、
    沈みっぱなしになる人もいるんだろうなと思いました。
     あまりお金を使わないタイプの旅行の楽しさが、イラスト中に
    にじみだしているような感じがします。

    ーーーーー

  • 旅のエッセイ集。一話が短くて読みやすい。特に旅先で会った日本人の話がおもしろいww

  • 何だか旅に引きずり込まれるような一冊。自身の旅で出会った人々の一言とその周辺の物語・出来事・思い出がまとめられています。思わず「あ~、こういうことあるな~」「こういう人いるな~」とうなずいてしまう次第です。

    解説にある「蔵前以後」の旅行記の特徴、は非常に的を得ていると思う。

    ①あくまでもカジュアルな日常的リアリズムに徹し、そこに私小説的な物語化や自己完結した過剰な思い入れや意味づけを紛れ込ませない。
    ②一見だれにでも書(描)けそうな平明な文章とイラストが情報性と信頼感、さらには参加・誘引性を高める。
    ③それらの相乗効果によって「私もしてみたい/私にもできそう」という同好ネットワークが形成される。

  • 昔、バックパッカーかじりの頃を思い出す。
    旅のスタイルは人それぞれだと思う。沈没する人もいれば、観光地めぐりに精を出す人もいる。
    安宿で色んな国の人達と会話したり、観察するのも楽しみの一つだった。
    それにしてもドイツ人バックパッカーのケチ度(良く言えば節約?)はすごかった。

  • 思わず旅に出たくなっちゃう蔵前仁一(くらまえ じんいち)氏の旅エッセイです。

    ☆詳しいレビューは<a href="http://ihuru.blog46.fc2.com/blog-entry-61.html" target="_blank" title="コチラ">コチラ</a>

  • 旅先で気にいった場所があれば、長逗留する事=沈没する。
    忙しく移動するパック旅行では気がつかなかったものが、沈没する事によって見えてくるものもある。
    著者がバックパックを背負って、世界中をうろうろする中で、出会った愉快な人々、とほほな事件の数々。
    ひとつひとつのエピソードは、短い文章と著者のイラストでまとめられている。
    読みやすい文章からは、著者のひょうひょうとした、ほど良い脱力さ加減が伝わってきて◎。
    のんびり沈没旅に出たくても、なかなか行けない総ての人におすすすめ。

  • この一冊で世界を旅した気分になれる!!!・・・なんてキャッチコピーをよく見かけるけど、これはまさしくそんな本。
    世界の国々をおもしろ可笑しく知る事が出来る旅のお供にお薦めな一冊。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

蔵前仁一
1956年(昭和31)鹿児島県生まれ。旅行作家・グラフィックデザイナー。
慶應義塾大学卒業後、80年代初頭からアジア・アフリカを中心に世界各地を旅する。
個人旅行者のための雑誌、『旅行人』編集長を務め、多くの旅行作家を輩出、
バックパッカーの教祖と呼ばれた。
『ゴーゴー・アジア』や『ゴーゴー・アフリカ』(ともに凱旋社」)をはじめ、
『旅で眠りたい』(新潮社)、『あの日、僕は旅に出た』(幻冬舎文庫)、
『よく晴れた日イランへ』(旅行人)など著書多数。

「2018年 『テキトーだって旅に出られる!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蔵前仁一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
蔵前 仁一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×