未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

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本棚登録 : 700
感想 : 83
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638272

感想・レビュー・書評

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  • 祖父の変死、父の謎の自殺未遂、そして不動産屋の変死と3つの事件がたて続けに起こる、スペイン様式のいをめぐる一族のどろどろだのなんだかんだ。

    普通につまんなかったです。はい。

    実は美形なのに、ボサボサの髪で顔を隠している「探偵」、女みたいな変な名前の熊のような男、男か女かわからない助手(概ねストーリーテラー)、変な名前の美少女と女系家族、薄気味悪い主人に執事。

    それぞれのキャラクターを強めるために、極端な要素を盛り込み過ぎなのである。

    さらには、「黒死館の殺人」「ドグラ・マグラ」「虚無への供物」の好きアピール、ゴヤの絵の薀蓄などなど、サブカル読者を釣ろうと必死なのはわかるのだが、全部表面ばかりの話で、中身に厚みがないため、強烈なキャラクター設計とともに、アニメの原作または、内容を知っている人に向けたノベライズにしか思えないのだ。

    建築探偵と言いながら、建物の作りには言うほども謎を解くきっかけはなく、むしろ「たまたま持ってきた物」で解決されていくのだ。

    最終的に、動機も手段も希薄で、ゴス系少女趣味な映像をくっつけたら、その信者に受けそうという内容。

    ☆1にしたいけど、もう1冊買ってもうとるんよね…。おまけに、文章もうまいとはいえず、だれが発した言葉なのか、読者側でフォローさせる書き方もマイナス。

  • 富豪一族の背景もそれほど惹かれるところもなかったし、ミステリーとしては謎解きが今ひとつだった。ただ、舞台となっているのがスパニッシュスタイルの洋館で、ブルーサファイアやら、割れたボヘミアングラスなど小道具が好みだった。とりあえずは、蒼や京介の過去が明らかになる位までは読んでみようかな。

  • 『ご所有の西洋館の鑑定承ります』のチラシを見て桜井京介のいる研究室にやってきた遊馬理緒。祖父の残した黎明荘を母親が取り壊そうとしていることに不満を抱き、何とかして欲しいと依頼します。
    前髪で顔を隠した超美形の名探偵、一目見ただけで覚えてしまう生意気な少年、好奇心ある髭おやじなど、キャラクターは魅力的ですが、それほど目新しさはありませんでした。
    内容も今一つで、証拠に基づいた理屈というより、こうかもしれないという想像が多いですし、思わせぶりだった伏線がそのままスルーされていました。

  • 建築家がスペイン風パティオを持つ家の調査をかね、その別荘で亡くなった主人の死の真相を解き明かす話。

    登場人物たちの外見か内面とかを作者がストレートに描きすぎていて、エピソードで読者に想像させることなく「この人はカッコいいの、この人は性格キツイの、この人は気難しいの」と決めつけた書き方なので、気分が悪い。

    内容も、かなりつまらない。どんな本でもしっかり読もうとする私には珍しく、途中を飛ばして読んでしまったほどの苦痛な本でした。

  •  この著者もぼくは初読。新本格派のひとりだそうだけど、そこらへんにいそうな普通の名前すぎてか記憶に残ってない。まあ新本格とはいっても単なる時代区分であって中身は玉石混交だからな。
     「建築探偵桜井京介の事件簿」という副題がついている。建築探偵ってなんぞや。タイトルからして綾辻行人の館シリーズのようなものか。たまたま手にとって買ってはみたもののあまり期待しないで読んでみたら、これがなかなかのものだった。きわめてオーソドックス。こんなにツボにはまるミステリというのも今どき珍しい。古風といっていいのかな。正真正銘一枚看板ミステリですよという感じ。伊豆の高台に建ついわくありげな洋館。一癖も二癖もある旧家の一族。そこで起こる不可解な事件。世間離れした奇矯な探偵役とその取巻きたち。
     肝心の謎解きという点は大したことないけれど、かように舞台装置は整っていて大いに楽しめる。一部の新本格作家と違って文章が達者なのですらすら読めるのがいい。それと主人公である桜井京介とワトスン役の蒼、深春の2人が実にうまく書けている。それぞれのキャラが親近感をもって読める。これでプロットがもうひとひねりあればいうことないのだがな。本作についていえばスペイン語がわかるとおもしろいかも。反則技と目くじらを立てるほど大層なことではないけど。
     しかしこのシリーズはなんと15冊もあるらしい。それだけ続いているということはそこそこ売れているのだろう。もうちょっと読んでみるかね。

  • シリーズ完結を記念して再読開始。9月6日読了。犯人はなんとなく覚えてたけど結構忘れてたなぁ。遊馬4姉妹はいいキャラクターしてるなぁ。

  • 建築探偵桜井京介シリーズ1作目。
    同じ館もののミステリでも、館シリーズのようなアッと驚くトリックやどんでん返しがあるわけではなく、淡々と事実をなぞっていくような展開に少し物足りなさを感じました。どちらかというと館そのものよりも館に住まう人間の内面描写に力を入れている作品なのかな、と思いました。
    とはいえまだ第一弾。これからどんな館が登場してくるのか楽しみです。
    眼鏡をはずせば超絶イケメンな桜井京介、名前だけは可愛いけどその実、熊男な栗山深春、ちょっと訳ありな過去を持ってるっぽい蒼、それぞれのキャラはとても魅力的で、ミステリ半分キャラ小説半分として楽しみました。

  • 純粋にミステリーとしてみると、トリックの奇抜さや斬新さがあるわけではありません。どちらかというと人間描写に重心が置かれているようですので、本格推理小説がお好みの方には物足りないと思います。
    作中に登場する建築に関する知識について興味深く感じましたが、「建築探偵」と銘打つほどでもない気もしました。

    しかしながら、シリーズもののためでだと思われますが、いわゆる探偵サイドの人物らにも謎が多く、また文章が軽快なこともあり、続きを読んでみたいと考えています。

  • 2010.6.25再読

    最新巻(黒影の館)まで読んだうえで文庫版でもう1周しはじめました。加筆訂正されているとのことで、たしかにノベルス版より読みやすく感じる部分も。シリーズ第1作目、ということもあってか登場人物がなんだか初々しい。京介も昼行灯キャラが前面に出ていて、そういえばこんなだったっけなーという感じで読みました。なんだか懐かしく楽しいです。

  • うーーん、微妙でした。読んでいて続きが気になる!というワクワクはありませんでした。

    「建築探偵」というサブタイトルから、建築(例えば間取りとか)が事件を解き明かす鍵になるのかな?!面白そう!と期待したのにそんな感じのストーリーではなかったです。
    確かに、故人の思いを推しはかるのにその間取りが根拠になってはいたけど、私はそういうのではなくて殺人事件のトリックに使われたりするのかな?と思っていたので期待していた方向と違ったストーリーでした。

    古い作品だからか少し読みにくいなと思うところも多々あり、続きはもういいかなーと思ってます。

    ただ、蒼は可愛かったので、彼の過去に何があったのかは少し気にはなってます。もう一冊くらい読んでみようかな…

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著者プロフィール

1953年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部東洋文化専修卒業。87年『北イタリア幻想旅行』を上梓。同年「五月よ高くオルガンを鳴らせ」が第6回すばる文学賞の最終候補となる。91年第2回鮎川哲也賞に応募した『琥珀の城の殺人』が最終選考に残り、翌年「黄金の13」の1冊として東京創元社より刊行される。ミステリから伝奇小説、ファンタジー小説まで幅広く執筆中。流麗な文体が特徴。代表作に『建築探偵桜井京介の事件簿』シリーズ、『龍の黙示録』シリーズなど。

「2019年 『黎明の書 巻之陸 翼あるもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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