七回死んだ男 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3170
レビュー : 489
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638609

作品紹介・あらすじ

どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人-。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは。

感想・レビュー・書評

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  • 装丁からは想像できないコミカルな面白さ!
    ハードボイルドではないし、女性にはきっと読みやすいのではないだろうか!

    キュータローくんのキャラクターもとても良い(*^^*)

    友理さんの第五周の台詞は、何となくそうかなぁ?と思ったがやっぱり(*^^*)

    私はこういう設定の物語は初めてだったので、とても楽しめた♪

  • ミステリーが読みたくなってネットで評判の良かった今作を購入。

    同じ日を九回繰り返すことになるというSF感の強いミステリーでしたが、読みやすく、内容も入ってきやすかったです。読者が混乱しないように、最初は説明を細かくしたり、カッコで補足したりと作者が読者を気を遣っているのが助かりました。

    読んでいくうちに犯人は誰だと気になり、一気読みになりました。最後の真相は気がつかなったです。驚いて一人の部屋で声をあげてしまいました笑

  • 何回もループする、殺人事件の日を様々な角度から検証し、防ごうと奮闘するという新鮮な設定。主人公の高校生のくせに達観しているというかニヒルなユーモアの語り口の混じる文体も読んでいて楽しかった。

    ブクログで評価が高く気になっていたこの作品、読んで納得。面白かった!

  • 主人公は時々次元の穴にはまる体質。その穴にはまると同じ日を9回繰り返す。その9回目が皆に置いての事実となる。主人公曰く「反復落とし穴」と呼ばれる現象。
    人より多くの日を過ごしているせいか、16歳にしては達観している。
    そんな主人公たちが、いとこ姉妹を含めて祖父の遺産をめぐるいさかいに巻き込まれる。
    1月2日。この日は新たに遺産を継ぐものが決まる日だった。しかし寄りによってその日、「反復落とし穴」現象が起こってしまう。
    一回目は平穏無事に過ぎたが、二回目の1月2日、何と祖父が死亡してしまう。しかも他殺。
    主人公はこの状況を回避するため残りの回数を消費する。何度やっても祖父は死んでしまい苦労するが、何とか祖父の死亡を回避することに成功。
    そのまま平穏が戻るかと思ったが、実は主人公がループで過ごしていたのは1月2日ではなく1月3日だった。そうすると、ループしている回数が一つ合わない。
    この不可思議な謎を解き明かしたのが、祖父の会社の秘書・友理。年上だが、主人公と思いを通わせる女性。
    主人公が感知していない一回。その回、主人公は起きてすぐ命を落としていた。死んだまま次の日を迎えたため、主人公はその回を一回とカウントできなかった。

    実は1/3がループしてたと気付いたとき本当に気持ち悪くなった。本当にすっきり解けて、やられた! と思いつつ、ミステリーならではのそう快感を味わえました。
    やられた!

  • キュータローの努力虚しく、みんなが花瓶をとってくる場面を想像して笑ってしまう。

    あらすじを読んだ時に、SFが過ぎて退屈しちゃうかなと思って今まで敬遠していましたが、読んでみるとかなり面白くて一気読みしちゃいました。こんなことなら早く読めば良かったなぁ。
    この作家さんの初めての本なので、他の本も読んでみます!

  • これは怖い。
    一歩間違うと人が死ぬ、大丈夫だと思っていても確証はない。
    だってもう何回も失敗してるのだから。
    そんな中での24時間。生きた心地はしないんじゃないだろうか。

    そしてこれから、彼らはどう生きていくのだろう。
    彼は話してしまったから。
    それは二人の関係にどんな影響をもたらすのだろう。
    特に、これはリセットされると分かった上で過ごす彼女の気持ちが、すごく気になる。
    彼女にとっては、普通の1日なんだけど、それが普通ではないことを彼女は知ってる。
    24時の時点で、今の彼女は消滅するも同然なのだ、彼が話さなければわからないが、彼女はいつも思うのではないだろうか。
    今の彼は、周回してるのかもしれないと。

    それは…どんな気持ちなんだろう。

  • ミステリと少しのSFを掛け合わせたような作品で、伏線の回収が気持ちよかったです。読みなれてる方は途中で気付いてしまう所も多々あるかもしれませんが、多くの伏線が散らばってるので、全てを回収される最後の所は楽しめると思います。

  • いやー面白いっす。一気読み。

    構成が見事。
    次どうなんの?その次どうなんの?と期待感をもたせて
    話が進むから、読み終わるまで中断できなかったよ。

    最後のネタバレは、あっそうなんですかって感じだったけど、
    途中経過がハンパなく面白い。オススメ。

  • 頭の体操がお好きな方に、オススメの作品です!!

    ミステリ好きではあるけれど、普段は何も考えずに読む私。
    そんな私が、今までで唯一、主人公と一緒に頭を悩ませながら読めた作品でした。

    主人公は、普通の高校生。
    特別な洞察力や推理力がある訳でもない。
    ただ、少しだけ機転が利く。
    そんな主人公だからこそ、一緒に推理ごっこが出来たのかなと思います。

    トリックや矛盾、SF的な特殊な設定までもが、全てストレートに描かれている所も好きですね!!
    誰でも矛盾に気付けるように配慮されてる、というような。
    そこが「ロジックパズラー」というところなんでしょうね。
    これを読んで、作者の他作品も是非読みたくなりました!!

  • まず最初に言っておきます。絶対読むべき小説です!
    かなり面白いです!
    ミステリーに「ループ」のSF要素を取り入れた作品です。今まで私の中ではミステリー+SFはタブーでした。
    しかし、この作品に出会って考え方が変わりました。
    この作品はとてもフェアです。
    「ループ」ものなので飽きると考える方といると思いますが、心配いりません、絶対に飽きることはないと断言します。むしろ、先が気になってどんどん物語に入っていきます。(深夜に読むことはお勧めしません、なぜなら寝不足になってしまいます)
    この作品の見所は伏線の2弾回収です。物語の中盤と終盤の2回に分けての付線回収は圧巻です。
    最後の最後に仕掛けられた仕掛けには「なるほど」と拍手したくなるほどです。
    また、ミステリーではありますが、楽しく読めるところもこの作品の魅力の一つです。
    この作品は隅々まで計算されたとても完成度が高い作品となっています。この作品に出会えたことにとても感謝しています。私の読書人生の中でも間違いなく5本の指に入る作品です。
    ありがとう「7回死んだ男」
    ありがとう西澤保彦先生!
    最後に、まだ未読の方は是非是非ご覧になって下さい!

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業後、高知大学助手などを経て執筆活動に入る。『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、’95年『解体諸因』でデビュー。近著に、『回想のぬいぐるみ警部』『悪魔を憐れむ』『探偵が腕貫を外すとき』など。

「2017年 『新装版 七回死んだ男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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