七回死んだ男 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 556
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638609

感想・レビュー・書評

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  • ループ、ループ、ループ。
    段々、笑えてくる感じ。

    ネタバレになるので、感想書けない…

  • 反復現象という、同じ日を9回繰り返す体質を持つ主人公キュータロー君のお話。
    周りの人達は反復している認識はなく、キュータロー君だけが繰り返しを理解して同じ日をやり直していく。


    反復2回目におジーちゃん殺されて死んじゃう。
    3回目以降、おジーちゃん死なせないように色々手を尽くします。手を尽くしますが、何故か中々思うような結果にならず...

    殺人事件だけど、残り回数分強制的にやり直しが出来ること。
    キュータロー君のキャラや語り口調が殺人事件でもなんかホノボノさせてくれます。(笑)
    おジーちゃんの遺産権利が欲しい登場人物達の人間模様も楽しいです。

    最後は結局...



  • ある日突然同じ日が9回繰り返される。平均すると月に数回その落し穴現象が起こる。そんな特殊能力を持った主人公。
    お祖父さんが殺された、その日、たまたま落し穴現象にはまり、お祖父さんを死なせない為、試行錯誤する主人公。

    よく考えられていて設定は素晴らしいが、もう少し設定を活かせるとよかった。

  • 東西ミステリーベスト100の70位の本作を読了。"タイムリープもの"と言う事で、設定自体は今は古くなった印象ですが、発表当時は斬新だったのかなと想定。

    仕方無いのだけれど、最終章の1つ前辺りの設定説明が少し複雑だったかな。それと、9回やり直す、となるとどうしても2回〜8回がダレる印象です(この間に新事実の発見があるので持ち堪えてはいるのですが)。

    2日連続で反復落とし穴に入る、と言うオチで辻褄は合っていたと思います。
    それと、"16歳の男子高校生"の主観が語り手なので、ポンポンと読めます。

  • 違和感はあった。
    騙されたというより、ずっと違和感の中にいた。

  • 思ったより読むのに時間かかってしまいました。なので星3つ。(まぁ私の忙しさのためですが)
    でもサクサク読めるループもの。
    全く推察していなかったため、最後の種明かしになるほど~と感心してしまいました。
    でももうひとひねり欲しかったかな。
    友理さんもループできる人だったとか。

  • どんでん返しモノを読みたくてウェブ検索したときに目についた作品。

    ビックリ仰天!というほどではないけど、すっかり騙されてしまった。
    序盤は謎が謎を呼び、終盤は様々な矛盾が解決されスッキリする、タイムリープというSF要素がメインなのにも関わらずしっかり本格ミステリーしてる。

    読後感はとても良い。

  • 面白かったです。人物相関図を見、行きつ戻りつしながら読み進めましたが、主人公の“特異体質”故、物事が反復されるので、最近物覚えが悪い私でも大丈夫でした。
     ん?、あれ?、と思うところは伏線だったのだろうなぁと、種明かしの時に思いました。
     欲がむき出しの登場人物達もどこか憎めないところがあってユーモラスでした。

  • ループもの。難しいことは考えずにサクサク読めて読後感もイイ。当然ミステリーとしての技巧と驚きもあり、ミステリー読み始めの人にかなりお薦めなのではないかと。

著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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