孟嘗君(1) (講談社文庫)

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レビュー : 96
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638623

感想・レビュー・書評

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  • 古代中国を書かせたら右に出るものはいないと思われる、宮城谷昌光氏の作品群の中でも最もエンターテイメント的に成功していると思われる今作!!

    表題の、孟嘗君田文のみならず、孫臏、公孫鞅、田忌、鄒忌、蘇秦、張儀などなど、中国戦国時代を知ってる人ならば誰でもわかるオールスターが本書では惜しげも無く登場する。この辺の時代が好きな人は是非。

    か、と言っても決して敷居が高いわけでもなく、歴史ものに慣れない読者でもわりと抵抗無く読み返し進めることができるはず。
    活劇あり。青春あり。家族愛あり。ラブストーリーあり。政争あり。国際問題あり。オールジャンルを取り込んだ、本書はまさに中国古代史への入門書でもあり、生涯の伴侶にもなり得る。

    おすすめです。

  • 風洪がかっこよすぎる。すごい人の元にはすごい人が集まるようで。

    物語の主人公はまだ赤子で、一巻だけ読むと風洪が主人公にみえる。

    読むとやる気になれる。あー二巻読み進めたいっ!

  • 中国戦国時代の政治家・孟嘗君をテーマにした小説。登場人物が生き生きと描かれていて読みやすい。中国史は始皇帝の時代と三国時代の知識程度しかないが、面白く読めた。

  • 面白かった。宮城谷作品の中では活劇的傾向の強い、どちらかというと司馬遼太郎を思い起こさせるような作品でした。
    個人的には前半の風洪を主人公とした物語が好みです。主人公や脇役達が生き生きと活躍します。特に美人達が良いですね。妹で活発な明るさを持った風麗・その友人で後に風洪の妻となるひっそりした感じの翡媛。特に豪商・鄭両の娘で風洪に恋するが後に孫ピンの妻になるビン林。最初は清潔感と頭のよさだけで色気が無いが、次第に美しく変身して行く姿が素敵です。(IMEの手書き文字を使ってもピンやビンの文字が検索できません)
    後半、孟嘗君が主人公として中心になると、次々に孟嘗君を助ける食客たちや、複雑な春秋時代の国家関係の話が多くなり、ちょっと混乱します。特に今回は外国出張中の時差ぼけの頭で読んだのできつかった

  • 初めて読む宮城谷氏の小説。
    春秋戦国時代、古代中国についてまったく知識のない自分でもまったく問題なし。純粋にエンタメ小説として面白い。
    不思議な縁で赤子の田文・孟嘗君を救出し養父となる風洪。この男が本当に魅力的。その懐の深さ、器の大きさは多くの人を惹き付け影響を与えていく。どこか坂本龍馬に通じる雰囲気がある。
    各国の情勢や時代背景も分かりやすく解説されているのも有り難い。

  • 白圭、田文を主人公にした長編小説で長さを感じさせない面白さ。
    基本的に主人公は清らかな心の持ち主で、勧善懲悪の要素も少なからずあるので読んでいて悪い気分にならない。

  •  非常に読みやすい、司馬遼太郎によれば秦王朝、中国統一以前の中国史が、思想的豊かさがあって面白いと何かにかいてあったことを思い出す。次巻もたのしみ

  • 全5巻の物語が始まった。中国の戦国時代のお話。

  • この度、宮城谷昌光の「孟嘗君」を読み始めました。

    まだこの第1巻を終えたばかりですが、登場人物がそれぞれ個性的な感性を持っていて、面白いです。
    またまた持病の睡眠不足が悪化しそうな本に出会ってしまったという思いです。

    舞台は春秋戦国時代の末期、そのうちの前半あたりでしょうか。
    史上初めて中国統一を成し遂げた秦の始皇帝が出てくる、その少し前の時代だと思います。
    中国の各地にいろいろな国が乱立していて、歴史の教科書では何が何だかわからない時代のひとつですね。

    物語の節々に、戦国時代の各国の情勢や現代人には馴染みのない言葉について解説がされています。
    話の流れがぶった切られるわけで、嫌いな人は嫌いかもしれませんが、僕のような歴史初心者にはありがたい。
    したがって、歴史小説はちょっと……という人でも問題なく読めると思います。

    さて、全5巻のこの大作、これからどのように展開していくのか、ひじょうに楽しみであります。
    そして第1巻の時点ではずっと赤子のままだった孟嘗君こと田文。
    彼の成長と活躍にも期待がかかります。

    余談ですが、行きつけの本屋さんに第1巻しか置いてなかったので、すぐに続きを読めないことが残念でなりません。



    ↓↓以下は自分なりに物語を整理するという意味で書いていて、大ざっぱにネタバレしてますので、未読の方はご注意。

    第1巻は、孟嘗君(田文)の誕生と、彼の養父となる男、風洪(白圭)、そして革命的な大志を抱く青年、公孫鞅(商鞅)の登場から始まります。
    物語の本流は、赤子の田文を連れた風洪一味の斉(東の国)から魏(真ん中あたりの国)、そして秦(西の国)にまで至る長旅。
    その旅の果てでなされる公孫鞅の仕官が、第1巻の山場と言えるでしょう。
    ひとつの旅を終えた風洪が、偶然にも田文の出生にかかわる人物に出会ったというところで、第2巻へバトンを渡します。

  • 孟嘗君の話の前哨戦。 商鞅とその妻、その兄である風洪が活躍。 まだ田文は赤ん坊でありその成長の途中での話。でも風洪を中心に巡る話が非常におもしろく読める。話の内容は良い。 今回は10数年ぶりに再読した。

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著者プロフィール

宮城谷 昌光(みやぎたに まさみつ)
1945年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。1991年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、1994年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年『楽毅』で司馬遼太郎賞、2001年『子産』で吉川英治文学賞、2004年菊池寛賞をそれぞれ受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。
2006年、紫綬褒章受章。2016年、第57回毎日芸術賞受賞、及び旭日小綬章受章。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『呉越春秋 湖底の城』など多数。また『風は山河より』など日本の歴史に題材をとった作品もある。

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