孟嘗君(1) (講談社文庫)

  • 講談社 (1998年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (334ページ) / ISBN・EAN: 9784062638623

作品紹介・あらすじ

斉の君主の子・田嬰(でんえい)の美妾・青欄(せいらん)は、健やかな男児・田文(でんぶん)を出産した。しかし、5月5日生まれは不吉、殺すようにと田嬰は命じる。必死の母・青欄が秘かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪(ふうこう)に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文こと孟嘗君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。全5巻。(講談社文庫)


中国戦国時代――壮大華麗な歴史ロマン

斉の君主の子・田嬰(でんえい)の美妾青欄(せいらん)は、健やかな男児・田文(でんぶん)を出産した。しかし、5月5日生まれは不吉、殺すようにと田嬰は命じる。必死の母青欄が秘かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪(ふうこう)に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文・孟嘗君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。(全5巻)

みんなの感想まとめ

壮大な中国戦国時代を舞台にした本作は、歴史的な人物たちが織り成すドラマとエンターテイメント性が見事に融合しています。主人公の田文(孟嘗君)を中心に、孫臏や公孫鞅などの歴史的オールスターが登場し、読者を...

感想・レビュー・書評

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  • 古代中国を書かせたら右に出るものはいないと思われる、宮城谷昌光氏の作品群の中でも最もエンターテイメント的に成功していると思われる今作!!

    表題の、孟嘗君田文のみならず、孫臏、公孫鞅、田忌、鄒忌、蘇秦、張儀などなど、中国戦国時代を知ってる人ならば誰でもわかるオールスターが本書では惜しげも無く登場する。この辺の時代が好きな人は是非。

    か、と言っても決して敷居が高いわけでもなく、歴史ものに慣れない読者でもわりと抵抗無く読み返し進めることができるはず。
    活劇あり。青春あり。家族愛あり。ラブストーリーあり。政争あり。国際問題あり。オールジャンルを取り込んだ、本書はまさに中国古代史への入門書でもあり、生涯の伴侶にもなり得る。

    おすすめです。

  • ※再登録

  • 全五巻の為、最終巻で感想を書く。

    何度も読んだ。
    文庫本を手に入れて、再読することにした。
    司馬遼太郎や吉川英治のような面白さで、第1巻より瞬く間に虜となる。
    相変わらずである。

  • 中国の戦国時代に興味を持ったこともあり読み始めた。
    中国の話は感じが多く、読みにくい印象があったがまださほど話も入り組んでおらず読みやすい。
    国の位置関係とかもキングダムを読んでいれば比較的わかる。

  • 風洪がかっこよすぎる。すごい人の元にはすごい人が集まるようで。

    物語の主人公はまだ赤子で、一巻だけ読むと風洪が主人公にみえる。

    読むとやる気になれる。あー二巻読み進めたいっ!

  • 再読。初読の記憶は全くなし。宮城谷昌光氏の作品は難解であきらめた記憶だけが残る。

    春秋戦国時代の中国の時代物。たくさん登場する国名、人名が難しく覚えられないので相関図をいちいちメモしながらの読書でかろうじて理解する。

    斉の公子(田嬰)と妾(青蘭)の子として生まれた文(後の孟嘗君)は5月5日に生まれたために縁起が悪いからと殺されようとするところを救われ、風洪という人間の下で育てられ、斉国内の権力争いや春秋戦国時代の諸国の戦乱の中を生き抜き宰相として中国の歴史に名を遺す人物となる。

    古代中国の政治家や軍略家、学者、思想家など多くの興味深い人物と現代に遺る逸話など盛り込まれとても面白かった。特にラストの「鶏鳴狗盗」の語源である孟嘗君が函谷関をすり抜けて逃げるくだりは面白い。

    裏切りと談合、合従連衡が繰り返される諸国の関係や覚えにくい人物名などを読み飛ばさずゆっくり読めばスラスラ読めて面白い小説であった。

  • ★殺されるはずだった赤子を救い出した風洪。風洪自身がこれからどうなるのか、赤子がどう成長するのか、面白くなる予感しかない第一巻。

  • ふむふむ先は気になる

  • 完結5巻まで読了。

    前半は大商人・白圭を、後半は孟嘗君こと田文を主人公に据えた歴史小説。いつもながら、厚い霞越しの遠い古代中国を題材に、生き生きと、しかも説得力を持って記す文章が力強い。ドラマティックな創作を重ねながらも、それが史料をないがしろにするものでなく、むしろ史料に血を通わせている筆致は読んでいて心地よく、主人公たちの颯爽たる姿に心を洗われる読書だった。

  • ふうこうが、素敵

  • 小説として単純に面白いと思う。
    展開が早いので、飽きさせない。
    肝心の孟嘗君は、まだ赤子の状態。
    秦での孝公と公孫鞅のくだりなど、中国ならではの内容で興味深い。

  • わくわくしっぱなし。ずっと仙泉のこと考えながら読んでた。あと風洪がめちゃ好き。これからどうなっていくのだろ。
    「学者は所耳におぼれる」て言葉に共感。
    やっぱり読みやすいし楽しいな。

  • 孟嘗君が赤子から生まれてくるところからのストーリー。最初からストーリーの展開が二転三転して、中国古代の歴史背景はもちろんストーリーがめちゃくちゃおもしろい。主な登場人物が春秋時代をつくっていくのだろうが、どう時代が彩られていくのか?次巻以降がとても楽しみになる一巻でした。

  • 孟嘗君パパの白圭他、夜逃げ一家の壮大な転職物語とも読める。地図を片手に読まないと、何が何だか分からないくらい、中国各地を移動する。
    国境や身分制度を越える商人像も描かれ、紀元前にして、これかー、と改めて中国の大きさに打たれる。ローマにも驚くけど、中国もすごい国だな。

  • 中国戦国時代の政治家・孟嘗君をテーマにした小説。登場人物が生き生きと描かれていて読みやすい。中国史は始皇帝の時代と三国時代の知識程度しかないが、面白く読めた。

  • 面白かった。宮城谷作品の中では活劇的傾向の強い、どちらかというと司馬遼太郎を思い起こさせるような作品でした。
    個人的には前半の風洪を主人公とした物語が好みです。主人公や脇役達が生き生きと活躍します。特に美人達が良いですね。妹で活発な明るさを持った風麗・その友人で後に風洪の妻となるひっそりした感じの翡媛。特に豪商・鄭両の娘で風洪に恋するが後に孫ピンの妻になるビン林。最初は清潔感と頭のよさだけで色気が無いが、次第に美しく変身して行く姿が素敵です。(IMEの手書き文字を使ってもピンやビンの文字が検索できません)
    後半、孟嘗君が主人公として中心になると、次々に孟嘗君を助ける食客たちや、複雑な春秋時代の国家関係の話が多くなり、ちょっと混乱します。特に今回は外国出張中の時差ぼけの頭で読んだのできつかった

  • 初めて読む宮城谷氏の小説。
    春秋戦国時代、古代中国についてまったく知識のない自分でもまったく問題なし。純粋にエンタメ小説として面白い。
    不思議な縁で赤子の田文・孟嘗君を救出し養父となる風洪。この男が本当に魅力的。その懐の深さ、器の大きさは多くの人を惹き付け影響を与えていく。どこか坂本龍馬に通じる雰囲気がある。
    各国の情勢や時代背景も分かりやすく解説されているのも有り難い。

  • 白圭、田文を主人公にした長編小説で長さを感じさせない面白さ。
    基本的に主人公は清らかな心の持ち主で、勧善懲悪の要素も少なからずあるので読んでいて悪い気分にならない。

  •  非常に読みやすい、司馬遼太郎によれば秦王朝、中国統一以前の中国史が、思想的豊かさがあって面白いと何かにかいてあったことを思い出す。次巻もたのしみ

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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