孟嘗君(1) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638623

作品紹介・あらすじ

斉の君主の子・田嬰(でんえい)の美妾・青欄(せいらん)は、健やかな男児・田文(でんぶん)を出産した。しかし、5月5日生まれは不吉、殺すようにと田嬰は命じる。必死の母・青欄が秘かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪(ふうこう)に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文こと孟嘗君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。全5巻。(講談社文庫)


中国戦国時代――壮大華麗な歴史ロマン

斉の君主の子・田嬰(でんえい)の美妾青欄(せいらん)は、健やかな男児・田文(でんぶん)を出産した。しかし、5月5日生まれは不吉、殺すようにと田嬰は命じる。必死の母青欄が秘かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪(ふうこう)に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文・孟嘗君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。(全5巻)

感想・レビュー・書評

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  • 古代中国を書かせたら右に出るものはいないと思われる、宮城谷昌光氏の作品群の中でも最もエンターテイメント的に成功していると思われる今作!!

    表題の、孟嘗君田文のみならず、孫臏、公孫鞅、田忌、鄒忌、蘇秦、張儀などなど、中国戦国時代を知ってる人ならば誰でもわかるオールスターが本書では惜しげも無く登場する。この辺の時代が好きな人は是非。

    か、と言っても決して敷居が高いわけでもなく、歴史ものに慣れない読者でもわりと抵抗無く読み返し進めることができるはず。
    活劇あり。青春あり。家族愛あり。ラブストーリーあり。政争あり。国際問題あり。オールジャンルを取り込んだ、本書はまさに中国古代史への入門書でもあり、生涯の伴侶にもなり得る。

    おすすめです。

  • 中国の戦国時代に興味を持ったこともあり読み始めた。
    中国の話は感じが多く、読みにくい印象があったがまださほど話も入り組んでおらず読みやすい。
    国の位置関係とかもキングダムを読んでいれば比較的わかる。

  • 風洪がかっこよすぎる。すごい人の元にはすごい人が集まるようで。

    物語の主人公はまだ赤子で、一巻だけ読むと風洪が主人公にみえる。

    読むとやる気になれる。あー二巻読み進めたいっ!

  • ふむふむ先は気になる

  • 完結5巻まで読了。

    前半は大商人・白圭を、後半は孟嘗君こと田文を主人公に据えた歴史小説。いつもながら、厚い霞越しの遠い古代中国を題材に、生き生きと、しかも説得力を持って記す文章が力強い。ドラマティックな創作を重ねながらも、それが史料をないがしろにするものでなく、むしろ史料に血を通わせている筆致は読んでいて心地よく、主人公たちの颯爽たる姿に心を洗われる読書だった。

  • ふうこうが、素敵

  • 小説として単純に面白いと思う。
    展開が早いので、飽きさせない。
    肝心の孟嘗君は、まだ赤子の状態。
    秦での孝公と公孫鞅のくだりなど、中国ならではの内容で興味深い。

  • わくわくしっぱなし。ずっと仙泉のこと考えながら読んでた。あと風洪がめちゃ好き。これからどうなっていくのだろ。
    「学者は所耳におぼれる」て言葉に共感。
    やっぱり読みやすいし楽しいな。

  • 孟嘗君が赤子から生まれてくるところからのストーリー。最初からストーリーの展開が二転三転して、中国古代の歴史背景はもちろんストーリーがめちゃくちゃおもしろい。主な登場人物が春秋時代をつくっていくのだろうが、どう時代が彩られていくのか?次巻以降がとても楽しみになる一巻でした。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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