文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 12146
レビュー : 1523
  • Amazon.co.jp ・本 (630ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638876

感想・レビュー・書評

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  • 最初の京極堂でのやりとりが結構長い上にだらだらしてたけど、事件が本格化してからは、面白く、楽しく読めました。
    死体がもともと床に転がっていたとか、事件の大きな原因になった人が行方不明だったりと、謎解きはちょっとどうかと思いましたが、キャラがたっていて、今後のシリーズに期待できました。
    詳しい紹介はこちら→http://monogatarigatari.blog.fc2.com/blog-entry-66.html

  • 京極夏彦という存在を今まで知らなかったことに悔やまざるを得ない
    それほどにこの本は衝撃だった、なにより京極堂の語りがツボすぎた

    長いし怖いけど、いろんな人に勧めたい

  • 京極夏彦の作品は豆腐小僧から2冊目です。始めの京極堂と関口の会話がとてつもなく長く、すこし難しいと感じ、馬鹿なわたしには辛かった。頑張ってゴリゴリ読み進めていくうちに慣れてくるけど。映画の魍魎の匣を見ていたので、主要登場人物は皆、役者さんの顔で読めました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「役者さんの顔で読めました。 」
      それはイメージし易いかもね。京極堂役が堤真一と聞いて、見逃したのを少々後悔?しています(「ALWAYS 三...
      「役者さんの顔で読めました。 」
      それはイメージし易いかもね。京極堂役が堤真一と聞いて、見逃したのを少々後悔?しています(「ALWAYS 三丁目の夕日」や「プリンセス トヨトミ」での演技が気に入っている)
      2013/01/28
  • 僕には滅多にないことだが久しぶりに読み返した。
    人生において性格形成に大きく寄与する本というのはそうそうないと思うが、この本は僕の物事に対する考え方を大きく変えた本である。

    といってもいわゆる自己啓発を促すビジネス新書の類では決してない。ただのミステリー文庫なのであるが僕にとってはとっても深く考えさせられた本なのである。

    物事の一面的な見方しか出来なかった自分が多角的な視点で物事を考えようと決意し少なくとも短絡的な考え方はやめることになった本なのである。
    そして読み返してみた感想だが、やはり面白い本である。
    あらゆる物事に対する知的探究心はこの本に出てくる主人公、京極堂に見習いたいものである。

  • 百鬼夜行シリーズの第1弾&私にとって初のシリーズ小説。

    心理学・民俗学(怪異譚多し)・宗教学などが混ざったエログロ猟奇趣味とも言える事件を古本屋件憑物落としの京極堂が論理的に解明していくこのシリーズ。

    『姑獲鳥の夏』の語り部でもある文士・関口がこの奇々怪々な事件にのめり込んでしまったように、私も夢中で読んでしまった。
    しかし!京極堂が広大な知識に則して解明することで、現実世界に戻ることができると思いました。

    【幽霊や呪いというのは生きている人間の脳と心が作り出したもの】
    この京極堂のスタンスも非常に魅力的。

    百鬼夜行シリーズは【論理的に考えるトレーニング】になると信じてやみません!

    また、鬱気質の関口は
    《冷静淡々かつ博識な京極堂》と《天真爛漫だけど気分屋な探偵・榎木津》という数少ない友人2人に救われています。
    この2人と《超合理的で豪快な刑事・木場》はなぜか読者側の気持ちも軽くしていると思えてなりません。


    「表紙が怖いからちょっと…」
    と思っているそこのアナタ!
    ホラーじゃありませんよ!

    そして厚さは気にならないほど面白い。
    日本の民俗学などを研究している・していた方はツボだと思います。

    やっぱり人気作家は違う…
    先にコミック版『魍魎の匣』『狂骨の夢(未完)』を読んでいて、『狂骨の夢』がツボすぎるので評価4で!

  • 小難しくて挫折しそうになるものの、気がつくとまた、開いて読んでしまう。
    キャラクターが、皆、面白くて味がある。映画化のキャストは私のイメージとは違ったけど、あのキャストを念頭に置いて再度読んでみると、また楽しかった。

  • 彼岸を覗けばひんやりとした狂気が手招きをして待ち望んでいるけれどしかし、常世にい続ければ彼岸の境目だって見えやしない。見極めの難しい境目、この本の中で描かれたそれは、少女と夏と、「あそびましょう」の誘い文句であると思う。三拍子そろった合間を覗いた男はどうなるのか。
    眩むという表現の似合う浮足立ったふわふわとした幻想的表現に彩られた陰惨な事件。真相を見抜いてからもどこか活字の中に魂を置き忘れたような感覚に溜息をつき、もう一度初めから読み直す。脳内をぐわんぐわんと掻き回されるような読後感、夏の茹だる昼に扇風機の温い風を浴びながら読みたい一冊。

  • 最初は、この厚さ大丈夫なのか?と思ったが、入り込んだらあっという間で。
    独特の雰囲気のあるミステリィでした。
    京極堂のああ言えばこう言う喰えない態度に、分かっていながら関わっていって、案の定掌の上で転がされてる関口が好きだ。

  • ただの妖怪が出て来て陰陽師がわ〜って除霊する話かと思ってたが、ぜんぜん違った。完全な読まず嫌いだった。

    最後まで読み終わる頃には、最初の頃の京極堂の蘊蓄が、点と点で線になる!だから最初のまったりとした蘊蓄部分を根気強く読んで欲しい!

    「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
    脳と心が結びついて生まれる意識の問題や、現代の都市部において形を変えられてしまった民族社会の慣習などなど、宗教、神道、哲学、脳科学、民族学を絡めて物語は進んで行く。クセ者揃いの登場人物や話の流れも面白いが、京極堂の蘊蓄を読んでるだけで面白い。

    そして今まで自分が見て来た事、感じて来た事がすべてまやかしであるのではと考えてしまい夜も眠れない。頭がクラクラして現実に戻るのが少し困難になる。こんな小説を読んだのは久しぶりかも。。

    それにしても主人公の関口という男のふわふわした弱い感じにはイライラが募る。そしてその分京極堂が頼もしく見える。京極先生の策略はすごいな。

    早速、次の「魍魎の匣」にとりかかる。。。

    • sa39boさん
      これ読んでみるけんね。
      注文するよー!
      これ読んでみるけんね。
      注文するよー!
      2010/04/04
  • 初めての京極夏彦。
    これがデビュー作で兼業作家として書いていたらしいので、その才能に脱帽。

    「二十箇月もの間子供を身籠っていることができると思うかい?」その一言から始まる奇々怪界の世界に引き込まれました。

    いろいろな伝承話から終点に向かってまとめていく文章力で一気に読めました。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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