文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 12112
レビュー : 1522
  • Amazon.co.jp ・本 (630ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062638876

感想・レビュー・書評

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  • 京極夏彦にはまったきっかけ。長さを感じなかった。またこの本を新鮮に読むことができたらどんなに幸せか。忘れたくても忘れられない名作。

  •  多分遠い昔に挫折していた本なんだけど、百器徒然袋を読んだ流れで再挑戦。
     主要人物、徒然袋でいう一味の関係性がわかりにくいんだけど、あちらを読んだ後に見てみるとなんだかんだでみんな仲良いんだなというのが分かって、読んでいて心地よかった。
     思いやりを持って接している彼らのありかたがとてもよい。半月口をきけなくなったのを中禅寺と榎木津が看病していたエピソードとても好き。

  • かなり昔に図書館で借りて一気読みして、京極堂シリーズにはまるきっかけになった作品です。

    不思議な事など何もない。

    ミステリにおけるトリックの不思議さにとどまらず、世の中のいわゆる怪奇現象といったものにも、人の世の理を解いてキチンと説明を付けてしまう。

    特に、姑獲鳥の夏は、中でもかなりセンセーショナルな設定から入って、読者にとって衝撃的な真相に行き着くという、相当ヘビーな構成になっています。

    最高です。

    民俗学、脳科学、哲学など、あらゆる広範な知識と、
    魅力的なストーリーやキャラクタ。

    昔読んだ本の再読や、未読の本の制覇など、京極堂シリーズにもう一度飛び込みたい。

  • 京極夏彦はずっと読みたいと思ってたけど、きっかけがなくて読んでなかった本。
    会社の同僚の薦めで読んだ。

    長いけど長くないという不思議な感覚。無駄な部分はなくて雑談から一挙手一投足に至るまで伏線になっている。
    よくできたミステリでパズルのピースが最終的に綺麗に嵌るように書かれている。言い換えれば先の展開が推測できる。でも、それも楽しみの一種だった。

    観測者かと思っていた関口くんが観測することで対象に影響を与えてしまうことをハイゼンベルクの不確定性原理として表現していたり、シュレーディンガーの猫からカントのコペルニクス的転回に話をもっていくなど面白い解釈が至るところに散りばめられていた。

    理詰めで会話しているようにみえるがところどころ、論理の跳躍が気になった。フィクションといえばそこまでで、流れは悪くないので、気にしないようにすれば気にならない程度だった。
    「記憶が空気や地面やいろいろな物質を通じて漏れている」

  • はじめの印象は、哲学やら量子物理学やらをこねくりまわして、余計に分かりにくくしている、という感じだったが、勢いがついてくると面白くなり、かなり分厚いのに一気読みしてしまった。
    結局はオカルト的部分も多いし、伏線?の張り方も分かりやすいので、関口君にイライラしてしまったが、読み終わる頃には関口君が一番好きになっていた。関口は、周囲から大分愛されているなぁ。

  • 圧倒的な蘊蓄と驚愕のラストが素晴らしい。
    何度もこういう結末じゃないかなを良い方向に裏切ってくれる。
    京極堂は探偵であり、古本屋であり、神主でもある。濃いよ。

  • 京極堂の独特の語り口が癖になる。
    半分位よくわからないけど、目眩がするようなもやもやした世界に入り込み、自分も憑き物落としされるような気分になる。
    見えないものが見える人、見えてるものが見えない人。
    閉ざされた記憶。

  • 京極堂シリーズ内では頁数は少な目でも、一般的な文庫本に比べたら分厚い方。読んでいて、まず手が疲れました……(苦笑)

    内容はしょっぱなから京極節炸裂と言うかなんというか。1を説明するために2や3を持ってきて、周りからどんどんと埋めて行く感じ。だから読んでいる最中は「なるほどそういうことか!」となるけれど、読み終わってしばらくすると「ん?」となる。噛み砕いて説明されているかと思えばそうでもない。京極堂が話す度に、私もまるで関口君になったように煙に巻かれている気がしました。だけどそれが小気味良い!

  • 再読。一作目ということもあり、榎木津、京極、木場修のキャラのアクが弱い。特に続編では誰とも噛み合った会話をしない榎木津が、まともに話せているところもある。
    関口に死体が視えなかった理由は強引だと思うが、作者の筆力で楽しめた。

  • 本を読んで初めて気持ちが悪くなった本。とくに主人公?の関口氏が鬱を発症するところなんてもうめまいがしてくるほどです。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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