孟嘗君(5) (講談社文庫)

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レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062639057

感想・レビュー・書評

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  • 孟嘗君は食客に恵まれ、人に恵まれた。斉、魏、秦の宰相として大きな力をふるったのは人生の中年を過ぎた頃、と大器晩成の宰相として本当に人から評価されるようになったのは若い頃養父と実父に育てられ、いろんな人に会うことで人を見る目を養ったからだろう。

  • 大国・小国が入り乱れる戦国時代を仁義をもって駆け抜けた孟嘗君。孟嘗君のような政治家は今の世の中に現れないものか。

  • おもしろい

  • 全巻読破。最後までしっかり楽しめた。
    師・孫臏の「天下万民のための宰相たれ」という遺言で魏・斉・秦の宰相をつとめる孟嘗君・田文。
    白圭から受け継いだ「仁愛」の精神で施政を行い、孫臏から学んだ知略と食客たちの助力により困難を切り抜けていく。
    激しい戦乱の時代ながら物語全体を通して実に爽快でスケールが大きく登場人物たちが生き生きと描かれている。
    特に前半は白圭の人間性、後半は田文の成長していく姿にすっかり引き込まれてしまった。覇道・栄達を目指す時代の中で全く異なるスケールの大きさと魅力を持った親子だ。
    今まで中国ものの歴史小説は北方謙三ばかり読んできたが、これからは宮城谷昌光も選択肢に入れるようにしなければ。

  • 白圭、田文を主人公にした長編小説で長さを感じさせない面白さ。
    基本的に主人公は清らかな心の持ち主で、勧善懲悪の要素も少なからずあるので読んでいて悪い気分にならない。

  • 今まで読んだ、宮城谷昌光の中ではナンバーワン。それは、キングダムを読んだ影響からかもしれないが笑
    戦国のなんでもありのルールの中で仁を貫く主人公。しかしやはりかっこいいのは白圭であろう。商売の神様みたいなのだが、周りの中国人にきいても知らないのが悲しい。

  • ようやく読み終わりました。
    第5巻の最後も最後にしっとりとした感動があって、読後感がとても心地よかったです。

    さて本作は全5巻の大作歴史小説ですが、文章は平易で、その時代の情勢なども作中で解説されるというスタンスになっているため、とても読みやすいです。
    ストーリーもドラマチックで面白い。
    そしてこの作品でもっとも優れているのは、そんな魅力的なストーリーを彩る登場人物たちでしょうか。
    歴史小説で登場人物にこれほど感情移入した作品はなかったですね。
    出てくる人がかなり多いですが、それぞれに印象に残るほどの個性が与えられていて、愛着が湧いてしまいます。
    読後感が心地よいと言いましたが、魅力的なキャラクターたちとお別れするのは寂しいですね。

    この作品は純粋に小説としても楽しめますが、中国史初心者が戦国時代について見識を深めることにも一躍買いうると思います。
    魏や斉、秦といった諸国がそれぞれ大陸のどこに位置していたかなどは読んでいるうちに覚えてしまいます。
    かなりの脚色はあると思いますが、孫臏や商鞅など、有名な人物が行ったことを大まかに知ることもできます。
    歴史の教科書を読むより断然面白いでしょうし、上述のような歴史上の人物に愛着が湧くことは必然と言えるでしょう。

  • 終わった。 田文、孟嘗君は斉の国に仕えず、育ての親の白圭のように天に仕えようと食客を連れて放浪する。しかし、人は見放さず、魏の宰相に推挙され、国力を回復させる。その後故郷の斉の宰相に。最後王に疎まれ、秦の宰相にされてしまうが、内部抗争で殺されそうになり、脱出。そのときの話が鶏鳴狗盗。 なるほどね。話の中のうち田文が主人公は本当に4巻、5巻のみ。3巻まではその前の関係者の話であったが、後書きを見るとあまり史記にも孟嘗君という人なりが残っておらず、作者が苦労したようだ。 でもそのため、話のあらすじが非常に旨く流れて孟嘗君、田文の成り立ちが良く掛けており、無いようもおもしろく読める。結構中国の春秋戦国時代を知りたい人にはお勧め。 と言うか、宮城谷の本は全てこんな感じかな。でもこの頃の話は全ておもしろいと思います。

  • ※感想は1巻にまとめて

  • 全5巻は、内容も量も読み応えばっちりだった。
    話の中で唐突感があるのが残念といえば残念。
    しかしおもしろかった!

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著者プロフィール

宮城谷 昌光(みやぎたに まさみつ)
1945年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。1991年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、1994年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年『楽毅』で司馬遼太郎賞、2001年『子産』で吉川英治文学賞、2004年菊池寛賞をそれぞれ受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。
2006年、紫綬褒章受章。2016年、第57回毎日芸術賞受賞、及び旭日小綬章受章。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『呉越春秋 湖底の城』など多数。また『風は山河より』など日本の歴史に題材をとった作品もある。

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