違法弁護 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062639132

感想・レビュー・書評

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  • 現役弁護士ならではのリーガルミステリー。警官殺し、公安検察が暗躍、ロシアからの武器密輸とドロドロと暗い話の中、主人公が若い女性弁護士というのが一服の清涼剤のようである。弁護士過剰の話は必要なんだろうか?

  • 私は前作『検察捜査』よりも、こちらの方が好きかな。前作よりミステリー色が強まっているし、重いストーリーの割にテンポが良い。主人公は女性弁護士の水島由里子となってますが、神奈川県警捜査一課の柴崎とか最高検の河上とか、それぞれの視点に入れ代わりながら進んでいくことで飽きさせない。主人公が複数いる感じ。
    終盤の森岡の絡み方が唐突じゃね?など、ツッコミどころがなくもないが、全体的な流れに影響するほどではない。
    久々の☆4

  • 2015 6/2

  • 乱歩賞を受賞した前作「検察捜査」に比べると今一つ。前作では若手の女性検事が主人公だったのが、今作では若手の女性弁護士、舞台が横浜、検察の組織防衛といった背景も前作に似ているが、キャラクタ造形もストーリーのサスペンスも前作のレベルには及んでおらず、二番煎じといった感は否めない。
    巻末解説によると、三部作になっているそうで、3作目の「司法戦争」は「歴史的傑作」ということなので、そちらに期待。

  • 最初からあんまりノリが良くない感じで拙いなと思っていたところ、微妙に(会計の)専門用語の使い方に素人さを感じさせる部分が散見され、集中力を削がれてしまった。
    時代背景を加味しても少々古臭い感は否めず、結局ほとんど頭に入ってこなかった次第。

  • 著者のリーガルサスペンス作品を読むのはこれで4作目。法律専門用語のところは多少すっ飛ばしてしまうものの、総じて文章は読み易く、展開もよく練られており、これまでの作品同様、面白く読めた。
    主人公の女性弁護士は、よくある颯爽としたエリートタイプで且つ美人というキャラ。しかし、それよりも、冴えない風貌だが、公安やら法律専門家やらに邪魔されながらも地道に犯人を追い詰める捜査課刑事のほうが格好良く見えた。

  • 倉庫に入っていたもの&犯人は誰か&黒幕は誰か&ラストでのどんでん返しはあるか・・・など小説として楽しめる要素は多々あったが、
    専門用語が難しくて苦労したため、読み進めるのに時間を要した。

    この人の作品に出てくる女性(主人公級)は必ずと言っていいほど才色兼備で若い。見目麗しい若い女性の活躍は読者にとって嬉しいものかもしればいが、毎回毎回これでは飽きてくる。

    また主人公がこういう人かって思ってしまって感情移入できなかったので、ストーリーは面白かったのだが、読後の感想は“普通に”面白いとなってしまった1冊。

  • 一作目よりさらに面白くなったなあと思います。

  • 公安は時代遅れ。

  • 面白かった。ただ、古い作品なので法律は古いし東横線の桜木町駅は出てくるし(笑)登場人物の描写も一昔前だし…というところは否めない。いや、作品は面白いですよ。法律について学びたくなる。

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著者プロフィール

1955年茨城県生まれ。早稲田大学法学部卒。ジョン・グリシャムの作品に影響を受けて小説執筆を始め、横浜弁護士会に所属しながら1994年『検察捜査』で第40回江戸川乱歩賞を受賞。現役弁護士ならではの司法界のリアリティと、国家権力の影を作品に取り込むスケールの大きいエンターテインメントで人気を博す。著書に『違法弁護』『司法戦争』『第一級殺人弁護』などがあり、本書は『検察捜査』『新検察捜査』に続き女性検事の岩崎紀美子が活躍する最新作である。

「2023年 『検察特捜 レディライオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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