すべてがFになる (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 17777
レビュー : 2336
  • Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062639248

作品紹介・あらすじ

2014年にドラマにもなったサスペンス小説です。天才的頭脳を持った主人公が難解な密室殺人のトリックを暴いて行きます。すべてがFになる。のFとは何か?様々な伏線が最後にひとつの答えにつながる。森博嗣さんの描く世界観が普通のサスペンスとは違った魅力を引き出しています。個性的なキャラクター、難解な密室トリック、謎解きに引き込まれてしまう作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 森博嗣を初めて読んだが、私にはあわなかった。
    トリックは子育て中の私には納得できないものだったし、なにより登場人物に全く共感できなかった。
    犀川先生にしても萌江にしても、私の常識や道徳からかけはなれていた。四季にいたっては完全に理解不能。恐らく作者も私とは相いれない人なんだろうと思った。
    でも何より不快だったのが、研究所に窓がないというところ。太陽の光が届かない場所なんて地獄のほかにない、と私は思ってしまう。
    こういう情緒的というか、感情的なものが欠けているところを「理系」と呼ぶのに私は抵抗がある。理系というのは新しい定理を発見したり、今までにない道具を創作することで、私たちの生活を豊かにするロマンあふれるものと私は思っている。
    そういう意味で本作は、なんとなく独りよがりで、理系ミステリーというより、理屈ミステリーという気がした。

  • アニメで見たが、内容がよく分からなかったので小説を読んだ。何といっても、ヒロインの真賀田四季が魅力的だ。犀川と萌絵のコンビは、賢いのか世間知らずなのか、ユーモラスだ。16進法に代表される乾いた論理に、魅力的なキャラクターがからんで、爽快ともいえるミステリーに仕上がっている。

  • おもしろかった!
    これドラマっていうよりも、一本の映画にしちゃった方が良くないか!?っていうくらいの濃い内容と情報量。研究者しながら書いたなんて、天才は登場人物なんじゃなくて、作者じゃないかな?と感じる程に作り込まれていて、著者の頭の良さを存分に感じさせる。

    工学用語はわからなくても読める。わかったら、もっと面白いだろう。
    驚くのは、これが20年弱も前の小説であること。古くささも違和感もギャップも何もない。IT関連に関しては色々違いはあるんだろうけど、文系の私にとってはケータイとかスマホとかが出てこないだけ。声や指紋の認証システムで全部管理されているような施設での事件。むしろ今よりももう少し先の未来の建物のように感じるし、ポケベル(これくらいの世代だったよね??)なんて年代物も出てこないので、本当に違和感なく読める。
    最後まで全貌が見えないし(あいつ怪しいっていうのは直感で感じてたけど)、長いけど、飽きる事もなく読めた。自分で推理するのは難しい話だから、目から入って来る情報をただただ受取るのみなんだけど、中だるみしないから不思議。

    さて、ドラマ化と云う事で長らく積読されていた封を解いたが、何と後9作品もシリーズが続くということが今更ながら判明。なかなかエネルギーのいる本だったから、読破には時間がかかりそうだ。更にシリーズを越えて真賀田四季は見え隠れするそうなので、長く楽しめる作品となりそうで、楽しみ。急がずゆっくりと読んで行きたい。

  • 犀川と真賀田四季の会話をずっと聴いていたかった。事件が発覚したときはすごく不気味だったけれど、ラストはとても哲学的で、ミステリーだったと思えないほどの爽やかさと、少しの悲しさ。
    ちょっとだけ四季の言っていることがわかる。悲しみ。

    ラストあたりの文章はメモするか、時々読み返したくなる。

  • おもしろかった。納得できなかった。これが読み終わっての感想。初めて本格ミステリを読んだかも。孤島の研究所、牢屋のような部屋、鬼気迫る殺人現場。どんどん読み進めたくて仕方がなかった。
    地元や出身の大学のことが舞台になってるのがちょっと親しみやすい。プログラマーなので、わかるわかるっていう内容も多かった。
    ただ、動機はちょっとなあ。人間ドラマがあるよなないような。謎に主軸が置かれてるのだろう。おもしろいけど。
    シリーズは読んでみたいなあ。

  • 2017/11/16 21:34 読了。
    昔ドラマを見ただけだったので、やっとこ原作に手を出してみた。
    最終回すら覚えてないけど、調べたらいくつかの作品を2話完結でまとめてて、Fはその中の一つ。覚えてねー。
    真賀田四季が犯人って事位しか覚えてなくて、結末もネタバレも何も覚えてなかったので意外と新鮮に読めたのが良かった。
    21年前に書かれた小説を今更読むのもどうなんだと思ったけど、グイグイ読める。ネタ的に時代を感じる事はあるけど全然気にならない。
    最近は伊坂幸太郎や東野圭吾とか時間が行ったり来たりする話が多かったので、こんな風に時間軸が最初から進むのはある意味新鮮。読み進めた分だけ物語の時間が進むってこんなに楽なのね。忘れてたこの感覚。
    犀川さんの結構好きなキャラクターなので、S&Mシリーズが楽しみ。四季シリーズも読みたいんだけど、何やら結構なシリーズを読んでからの方が良いそうなので、しばらく先かな。
    とりあえず、年内は森博嗣漬けってことですね。嬉しい悲鳴。

  • 理由がわからないけど、良いのかこれで?

  • 学生時代にこの本に出会い、正に人生を変えた一冊。
    このロジックが堪らない。

  • 森博嗣さんの作品は初読了。登場人物がみんな個性的で良かった。だけども、その個性を出そうとしてか少し文章がダラダラと続いて飽きる場面もあった。トリックに関しては、理数について学んでいない人には理解しきれないと思う。現に私も理解できなかった。結末は驚きというより、やっぱりそうだったのかという気持ちの方が大きかった。とにかく、犀川&萌絵コンビのやり取りが気に入ったので同シリーズの違う作品も読んでみたい。

  • この小説は電子書籍で読んだのが良くなかったのでしょうか。評判に比べて全く楽しめませんでした。
    建築学科教授、プログラマーの天才、あと大学の新入生の天才という三人の天才が登場するのですが、誰一人として天才に思えません。この三人の天才は、どうしても人離れしてるように描かれるため、人間らしいところもなくなり、感情移入ができませんでした。なので物語の展開に対して、ふーん、としか反応できない。
    ミステリーファンであれば、おそらく謎解きが気になって、トリックに感動して、という印象も持てたのだと思いますが、私はミステリーファンではありませんので、登場人物が好きでないといくら人が死んでも、ふーん、としか思えません。どうやら続編を読むと色々わかって面白いらしいのですが、私は読むことはないと思います。
    全体の印象として、「勝手にFになれ」と思いました。

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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