山田風太郎忍法帖 3 伊賀忍法帖 (講談社文庫)

  • 講談社 (1999年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (406ページ) / ISBN・EAN: 9784062639880

みんなの感想まとめ

忍者や妖怪が織りなす緊迫した戦いが描かれており、主人公の笛吹城太郎と敵の七天狗との対決が楽しめる作品です。敵の数が多い中でも、物語はテンポよく進行し、飽きさせることがありません。特に女性キャラクターた...

感想・レビュー・書評

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  • 久々の風太郎作品。主人公の笛吹城太郎のキャラが弱かったかもしれない!今回は1対7。敵の数は多いが、さくさく進んでいくので読みやすい一方、敵方にあんまり個性を感じられなかった。
    しかし、山田風太郎の読ませる力って本当にすごいなと思う。忍法ものとはいえ、古い時代の本なのに、全く退屈させない。次はどの忍法帖を読もうかな。

  • 全体のストーリーはさておき。
    愛液で淫石作るとかちょっと笑っちゃいましたけどw wどういうことなのw wって。傾城と忍者が出会うの?とか、あとそんなに瓜二つの人間が存在するのかとか、その顔が至上なものとか、結局顔なのか?とかもありましたが。

    篝火、ある意味自分を貫き通せてハッピーだったのではと思う。「篝火の敵を討って下さいまし」「篝火のほかに女を断つという誓いを忘れないで」という二つ、前者は生きる気力を相手にわかせるものかもしれないが、同時に死ぬ危険性を高めるものでもある。それを最愛の男に言うかどうかは、二人の関係性によると思う。後者は、うーん、男性はこういうことを言われたいのですかね?笑。側にいれないのだし、その人の今後の人生・その人の幸せを考えたら、20歳そこそこの男性にそんなこと言えない気もする。私を忘れないで、とは言いたいけど、それも相手がそれに苦しまない前提で、時々思い出して欲しいというのが精一杯だな。でもそこまで言っても許される、というか受け止めてくれると思っている関係性というのは女の身からすると少し羨ましい。

    漁火
    なんだかんだ、私はこういう女性キャラが好きなんですよね。自分の欲にまっしぐら、上等!という感じで。好きな男のためには、自分の顔を取り替えることさえ厭わないその剛気。「…まことの右京大夫さまがおいでになれば、わたしは身をひくというお約束を殿としたけれど、もはやその約束はすてる」「もはやわたしは殿からはなれぬ。弾正さまをはなさぬ」ーしずかにちかづいて、弾正の胸にすがり、頬をピッタリとよせて、「殿もまたこの顔をもつわたしなら、いよいよご満足のはず。ーさ、殿、わたしを抱いて下さりませ。死ぬほど、わたしをよろこばせて下さりませ。…」

    右京太夫
    この人はずっと天女的な位置を与えられて、男性の永遠の憧れなんだろうなあ、と。お淑やかで、最後は自分に一筋で死ぬような。やはり篝火と漁火に比べるとキャラが薄い。実は篝火と生き別れの一卵性双生児とかなのかしらとか勝手に思ってました。

  • 「妖怪」
    人並み外れた体術と忍術を使う、主人公である城太郎と根来の七天狗。そのぶっ飛び加減は、正に妖怪である。司馬遼太郎の「梟の城」なんかとは全く違った作品だ。
    残念だが、自分の想像力では、山田風太郎の世界を完全には理解し得ていない事は確かだ。次は映画もチェックしたい。

  • 甲賀忍法帖と共通するのは、滅びの美学、そして勧善懲悪ヒーローものではないということ。映画との大きな違い。けれども、果心居士=成田三樹夫を配役したのは絶妙。

  • 忍法帖シリーズ第三弾は映画にもなった伊賀。
    このように忍者をただの隠密ではなく人間離れした術の持主としたのは山田大先生であり、世界的な忍者ブームの火付け役だと考えると偉大です。
    今回はあまりにエログロな内容なので、流石に映画では本筋をある程度なぞりながらもマイルドな表現になっていました。

  • その昔、映画を見た記憶があるが・・・八犬伝と混じって覚えているようだ。原作は初読み。

    相変わらず、すごい面白い物語だ。いよいよ人間離れした忍者たち。今回は主人公がわりと普通(必殺技がないだけ?)なので主人公に感情移入しやすい。が、出てくる女性キャラが素晴らしい。美人ですごくエロチックなのがまたいい。

    この「篝火」、渡辺典子が演じたんだよなぁ。
    男性陣、映像チェックしたくなりますよ。

  • 解説:京極夏彦、日下三蔵

  • 個人的に、篝火のキャラがすごく迫力あって好きでしたね。
    まぁ悲劇のヒロインポジションなんですが、死ぬ間際残した言葉が
    『仇を討ってくれ』『私以外の女と寝ないでくれ』です。
    物凄く素直な言葉だと思うんですよ。こういう役割を与えられた登場人物って、やっぱり綺麗な事を言う最期が多いような気がします。
    それこそ私の事は忘れてだ、貴方は幸せに生きて、だ。
    それが嘘だとは言いませんけどね。でもやっぱり、志半ばにしてこの世を去る人間としての、非常に説得力のある呪詛の言葉のように感じましたね。

    新左衛門の立ち位置が格好いいんだけど・・・惜しいような。城太郎の知らない所で1人くらい根来衆を討つくらいの暗躍が見たかったなあ。
    強者のポジションが与えられているだけに、尚更ね。

  • いつもの超人忍者のバトルアクション小説。
    ただ敵の忍者が超強くて、主人公が弱すぎる。
    むーイライラする。

    相変わらず面白いことは面白いが、
    悪は死なずますます栄えるというのが、
    どーもスッキリしねー。

  • 再読

  • いよいよ人間離れしていく忍者たち。

    首から下を別の女とすげ替えられ、すこぶる邪悪で淫蕩な別人へと生まれ変わってしまった主人公の恋人、篝火=漁火。
    ここまで読んだ山田風太郎作品の中でもダントツにどす黒いキャラだった。
    まるでDIO。
    設定からしてモラルを度外視してるんで、果てはどこまで逸脱するのか気になって目が離せなった。
    ページから傲慢な高笑いが聴こえてくるようでした。

    欲望剥き出しで誰憚ることなく我が道を行く松永弾正も魅力的な悪役だった。

  • なんかこれもエロかった。
    女性のほにゃららが必要だからとかドキドキして読んでた。
    ……あれ、私の思い出してるあらすじと…あ、一緒だった!よかった!

  • 忍法帖シリーズの1つ。伊賀忍者・笛吹城太郎と根来衆・七鴉天狗の戦いが繰り広げられる。いつものように、史実を含みながらも奇想天外なストーリーが素晴らしいです。まぁ、今作のネタはかなりアダルトな要素が多いので、未成年には向かないかも……切り離した体を繋ぐ「壊れ甕」という忍術を絡めたストーリー展開は、約半世紀も前の作品とは思えない新鮮な作品に感じました。

  • チートな主人公よりも死線ギリギリで策を凝らしながら勝ち進む主人公のほうが肩入れできるというのを再認識しました。

    奇人変人シリーズのなかにあって技も精神も青臭い城太郎が七人衆を一人一人倒していく過程もいいけど、果心居士に拉致されてから松永を斬るまでの間にどういう過程をたどったのかも気になる。篝火を死なせた遠因が果心居士にあるんだからなおさら気になる。

  • 全然知らなかったがこの本ってかなり昔の本なんだねぇ。なのにこんなに読みやすく書いてあるなんてこの作者すごかったんじゃないかと思ってしまった。
    今回の中心人物の一人が松永弾正。名前はなんとなく聞いたことある大名だったけど、小説なんで話半分にしてもなかなかあくどい人だったんすね。弾正が好きになった主家の奥さんに横恋慕しただけじゃなくて、我が物にしちゃおう!、とか考えちゃうところからスタート。考えてたところを、妖術使いの弟子達が手助けしてさぁ大変、という話。
    まぁ、毎度毎度よくもまぁ設定を思いつくなぁと感心しますわ。はい。

  • 構成や流れが良く、頭の中で映像化すると
    漫画みたいで退屈せず楽しめた。奇怪な忍術など斬新だった。
    忍術は魔法のようなもので、詳しく物理的な理由が
    無かったのが残念だったけど、まあいっか。
    最後の主人公の復讐像がちょっとフンワリしてた。

  • 忍者同士のバトルを盛り上げる「能力」の演出。
    敵の下劣さを鮮明にする卑猥な行い。
    主人公の葛藤に同情せざるを得なくする悲劇の設定。

    面白くないわけがないじゃないか。
    山田風太郎は偉大です。

  • 忍者がかっこいい作品

  • 一人で多勢に挑むという設定で目先を変える。しかも主人公、そんなに強くない。入れ替りトリックなど、ミステリテイストあり。ラストの処理など見事。

  • 忍法帖はたまに読みたくなる。これは去年読んだ。

    「伊賀忍法帖」は首がすげかわってしまうんですよ。おどろおどろしいです。何でもありなんです。忍法帖って。

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著者プロフィール

山田 風太郎(やまだ・ふうたろう):一九二二年兵庫県生まれ。『甲賀忍法帖』『くノ一忍法帖』などで忍法帖ブームを巻き起こす。『眼中の悪魔』及び『虚像淫楽』で探偵作家クラブ賞(現日本推理作家協会賞)短編賞受賞。九七年菊池寛賞を受賞。『警視庁草紙』『戦中派不戦日記』『戦中派虫けら日記』などの日記文学、『人間臨終図巻』ほか著書多数。二〇〇一年没。


「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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