オルゴール (講談社文庫)

  • 講談社 (1999年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (226ページ) / ISBN・EAN: 9784062645515

みんなの感想まとめ

多様な恋の瞬間を描いた短編が集められた作品は、まるで一枚の絵を眺めるような心地よさを提供します。特に後半のショートショート集は、数ページごとに異なる恋の場面を鮮やかに切り取り、思わず感心してしまうほど...

感想・レビュー・書評

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  • まあ、よくもこんなに思いつくものだ。
    特に後半のショートショート集。数ページに作品で、次々に色々な恋の一場面を描いていく。一つ一つを見ればたいした物では無いのかも知れないけど、これだけ集められると感心してしまいます。
    女性向の一冊かも知れません。

  • 短編が数多く盛り込まれている 一枚の絵を見ているような心地がする 都会に住んでいると、田舎が小さく見えるもんだ

  • 一つ一つのお話のラストが意味不明だった。私がまだ若いからわからないだけかも。

  • 短編集。どちらかというと哀愁漂う大人たちの話、叫び。都会の片隅から聞こえるいろいろな叫び、声がかなでるまさにオルゴールのような短編集。
    極々短いものもあり、まあよくも考えたものだと感心します。

  • 表題作『オルゴール』を読んで、アマリリスの優しい旋律を思い出した。またピアノが弾きたくなった。他は『浩一郎の時計』も印象的。

  • 伊集院氏は、男女の心の描写を書かせると絶品ですね。「男も女も、誰にも話せないことがひとつやふたつはできるんだ。大人になった男も女も、決して人に話しちゃいけない事情をかかえて生きてるんだ。・・・大人になるっていうことはそういうことなんだ。」(P46)。「恋だって人生だって、本当のことがわかるのはずっと後でいいんじゃない。・・・それを平気な顔して走っているから素敵なんじゃない。大人にならなきゃ・・・」(P134)。「好きなことだけやっても、嫌なことを我慢してやっても、人は同じところへしか行けないかも知れないよ。」(P152)。以上が、印象に残ったフレーズです。

  • とても上品で読み終わってから背筋がのびた。

  • 伊集院 静の【オルゴール】を読んだ。

    表題の「オルゴール」を含む大人の恋愛20編の短編集。

    20編というとかなりの量のように感じるが、これは途中、『スタンドの天使たち』と銘打たれた10ペ

    ージ未満の11の短編集があるためで、スポーツを通じて描かれる恋の物語が詰め込まれている。

    スポーツ好きの伊集院氏らしい作品だった。

    その他の「オルゴール」「鏡の中の女」「女優志願」などはこれも伊集院ワールド全開で、大人のちょっ

    と切ない恋物語が描かれている。

    伊集院氏の作品を何冊か読んだが、いつも描かれる男は「無頼に生きる」を共通項としている。

    「無頼」とは辞書によると《一定の職につかず、性行の不良な状態。また、そうした者。無頼漢−ならず

    もの。ごろつき。》とある。これは大きな解釈であるが、つまりは「ろくでもない男」という事である。

    しかし、伊集院氏が描く無頼の男は仕事が出来る。ある意味「デキル男」なのだ。しかし素行が悪い。大

    抵、酒のみで女ったらし。(ん?俺のことか?)女からみればどうしようもない男なのだ。

    なのになぜこの男たちが作品の中で美しく見えるのかというとそれは伊集院流の「男の美学」が芯として

    あるからだろう。

    伊集院氏の恋愛小説には、好いた惚れたの甘いラブストーリーではない男と女の美学が根底にあるような

    気がしてならない。

    不器用なのだ。男も女も。

    だからこそ美しい。それが美学なのではないだろうか。

    伊集院作品の中では「無頼な生き方」とは「不器用な生き方」であると思う。思った通りに上手いこと運

    ぶ人生なんてなんの面白みもない。男女の間の出来事にしてもそうだ。

    不器用だから人は恋に悩み、人生に悩む。しかしそれが人間であるし、人としての生き方なのだ。

    伊集院作品は僕にいつもそれを気付かせてくれる。

    「オルゴール」の中で主人公の行雄が言うセリフが好きだ。

    「大人になるってことはな、男も女も、誰にも話せないことがひとつやふたつはできるんだ。大人になっ

    た男も女も、決して人に話しちゃいけない事情をかかえて生きてるんだ。そいつを胸の奥にしまって、ち

    ゃんと蓋をして、平気な顔で笑って生きてるんだ。俺にだって、おまえに一生話せない話はあるさ。大人

    になるってことはそういうことなんだ」(本文より抜粋)

    知らなくていいこと、見なくていいことはたくさんある。特に人の心は。

    知らなくていいことを知らずにいれること、見なくてもいいことを見ないでいられること。この線引きが

    大人の境界線なのだろう、と僕は思う。

  • 読始:2007,9,22
    読了:2007,9,22

    短編集。18の話しが入っている
    タイトルにもなっているオルゴールは微妙
    最後の終わり方がいまいち

    後半に収録される超短編小説のがいい
    「北ウィング」と「ラブ・ウォーマー」が個人的な好みかな
    気の利いた告白なんかできたらいいなと思った

    全体としては、男性目線でかかれた恋愛モノがあるという点は他とは違ってよかったかもしれないが、話の最後の結論が曖昧なとこが納得いかない

    女性視点でかかれたものは、何故かひきつけられない。

    これらの作品のよさがわからないのが私の経験がすくないからかもしれないが、楽しめなかったし、読んでる途中で飽きてしまった

    よって☆1
    中にはいいなと思える短編も上記のほかにいくつかあったんで、一気に読もうとするんじゃなくて、暇な時にぱらぱら読んでみるといいかも

  •  短編集です。
    伊集院さんの短編集・・あまり好きじゃないかも・・。

  • 初・伊集院静。短編集はちょっと苦手かも、と再確認。物足りなさが感じられてしまいます。<br>そのせいか、終わり方に納得がいかないというか。。。「ん?そんで?」みたいなのが多かった。<br>次回、長編に挑戦してみよ。<br>2006.11.15 読了

  • 短編集なんだけどなんか無理して短くしているような気がした。

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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