ファンレター (講談社文庫 お 63-9)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645577

感想・レビュー・書評

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  • 覆面作家をめぐって起こるいくつかの事件を往復書簡形式でつづる連作短編集。「そんなあほな!」と言いながら最後まで読んでしまいました。手紙にこんなこと書くかなぁ。。などということは考えずに素直に騙されておきましょう。

  • 古本屋で勘で購入。珍しく、これが当たりだった(笑)

    覆面作家・西村香を取り巻く頭のねじがゆるんだ人々が織り成すミステリ短編連作集。
    この西村香、明らかに北村薫(折原氏の大学時代の後輩らしい)を意識している。もう露骨なほどに。

    頭の可笑しい人が迫りくる作品ならば、それはホラー性を帯びるのだが。この作品においては、頭の可笑しい人同士で争いを始めるので、それはもはやコメディーである(笑)

    ご多聞に漏れず西村香自身も相当に頭が可笑しい。担当が女性になった瞬間に態度をコロッと変える辺りは苦笑してしまった。。。


    全編、手紙やファックスといった面白い形式であり。
    ショートショート的なブラックユーモアに溢れた良作である。結構、おすすめ。

  • やっぱり折原さんの短編集はおっもしろいです!!!もと覆面作家・北村薫と折原一はおなじ大学の先輩後輩だとかで、なるほど西村香です。これは連作短編集であります。覆面作家をめぐるファンレターたち。作家はだれなのか、女か男か!?うん、掛け値なしにおもしろいです。解けない謎がまたオツですなこれ。☆☆☆最近、冤罪者や誘拐者などの「〜者」シリーズ作として、文春文庫から「愛読者」の題で出版されてます!!ああ悔しい!!ああ欲しい!!

  • 短編集。折原さんにしては珍しく、内容がそんなに入り組んでなくてあっさりした作品で読みやすかった。

著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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