冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 8002
レビュー : 753
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645607

感想・レビュー・書評

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  • 10年ぶりに読みました。
    10年経つと忘れてるものだなぁ。ミステリィというジャンルは一回読めば十分、と思ってたけど。
    たとえば、国枝先生はこの時結婚したのか!とか。あれ、萌絵って漫研も入ってたっけ?とか。

    あと、犀川先生が若いと感じた(笑)

    Gシリーズあたりから森さんの文体とストーリィの趣向が変わって違和感を感じたものだけど、今はS&Mシリーズの説明多い文に違和感感じるなぁ。でも軸はブレてないんだよ。そして、冒頭が会議嫌いな話から入っているところは、Wシリーズのハギリ博士と一緒だ(笑)

  • ちゃんと初めの見取り図と見比べながら読み進めないと、部屋の構造が非常に想像しにくい作品。
    トリックはわかりやすく、納得。
    正直、トリックうんぬんより、文体やセリフ回し、散りばめられた専門知識などがとても楽しい。
    展開も引き込まれます。探偵役が狙われるのは普通なのに、このお嬢様には先生がついてるし何もないと思い込んでました。

    部屋の構造をわりとぼんやりにしたまま読み進めたので、密室を暴けませんでしたが、見取り図を見つつ犯人になったつもりで考えれば、暴けたのかもしれません。
    解けてスッキリをあじわうもよし、犀川先生に講義してもらってスッキリするもよし。

  • 10数年ぶりの森博嗣読み直し2冊目。

    ストーリーも犯人も全く覚えてなかった。
    推理小説として楽しめると感じた。

    この本をきっかけとして
    メールでは自分の苗字で第一人称を名乗る、
    ということを実行してた時期がある。
    それを思い出し、とても懐かしい気持ちになった。

    また、犀川=煙草+コーヒー
    という印象(記憶)が強かったが、
    コーラを多く飲んでいることも意外だった。
    また、犀川と萌絵の関係も、
    私の記憶よりずっと早い段階で近づいていると感じた。

    そう、S&Mシリーズは、
    こういう楽しみ方もできるのです(笑)

  • S&Mシリーズの第2弾。
    実は本作が初作になるらしい。
    言われてみれば第1弾で実は4作目だった「すべてがFになる」に比べて
    内容が柔らかいというか、ミステリ初心者にも優しい感じ?
    衆人環視の中での殺人事件。犯人は?動機は?トリックは?って感じで
    サスペンス的な流れもあったりして、最後の方で一気に解決に向かうんだけど
    おかげさまで楽しめました。
    いつものごとく推理なんて出来るはずもなく、見取り図を
    何度も見ながら読み進めましたよ(^◇^;)

  • 自分で解けてはいないので大きいことは言えないが、壮大なトリックがあるかと思ったら意外と普通なネタでした。
    Fがとんでも過ぎたからギャップが。
    動機も一般的なそれで。
    ちょっと疲れました。

    再読
    前回読んだ時よりも面白く感じたかもしれない。
    ただ、動機部分が弱いかなぁという印象。

  • 理系ミステリー、犀川&萌絵シリーズ第2作であり、森博嗣が最初に書いた小説でもある。おもしろかった~!
    N大工学部を舞台に起こる殺人事件の謎を解くため、夜中の暗く冷たい研究施設に萌絵が忍び込む場面ではドッキドキし、終盤やっと犯人がわかった瞬間は鳥肌がたち、その犯人特定に至った経過をまるで講義の様にみんなに説明する犀川先生はかっこ良くてニヤニヤしました。

    終わりにある、大好きな台詞。
    社会に出て、数学が何の役に立つかとの問いへの先生の答え。「何故、役にたたなくちゃあいけないのか。だいたい、役に立たないものの方が楽しいじゃないか。音楽だって、芸術だって……」この先もっとつづくのですが、この部分のみならず、はぁ~、なるほどなぁと関心させられる台詞がいっぱいで、犀川先生の頭脳にたびたびキュンとしました。

  • 1作目に慣れたのか、2作目はサクサク読めました。事件の結末を考えると、1作目よりは人間味があり、悲愴だった気がします。
    専門的なところを読むよりも、犀川と萌絵の会話を楽しむようになってきました。この二人の関係がどうなるのかも、楽しみです。

  • 再読。S&Mシリーズ第二弾。

    前作の『F』に比べると派手なトリックも天才的な人間も登場しないので、S&Mシリーズの中でも微妙な評価になりがちな本作。でも個人的には非常に人間的な被害者加害者の関係が嫌いになれない感じ。

    シリーズ的には第二弾だけれども、森博嗣が初めて書いた小説としてはこちらが先。なので実質的には処女作という扱いか。確か約一週間ほどで書き上げたらしいけれど、きっと私の一生分の頭脳がそこにあったように思われる。

    事件が解決した後の犀川西之園コンビのやりとりにいつもにやにやとしてしまう。沈黙と秘密は、いったい何が違うのか。

  • 様々な謎解きがいくつも披露される中、自然と自らも同じ舞台に立ち意いを同一化した。かなり真剣に考えたが結末は想像を大きく超えていた。またしても見事に騙されてしまった。ポイントをおさえた明快論理的な謎解きに思わず大きな嘆息。サスペンス的スリリングなシーンに胸を高鳴らせ、ヒューマニティックな愛憎劇には人間の性のどうしようもない悲哀に心揺さぶられた。訴求力は非常に強い。

  • 森ミスS&Mシリーズ第二作。あまり劇的展開の存在する話とは言えないかもしれない。ただ読んでいるだけだと、密室の状況確認も難しいと思う。推理するなら紙にメモしていった方がいいかも(汗

    犯人の動機と犯行の手段には、複雑な思いにかられるものがある。

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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