ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)

著者 :
制作 : 椎谷 健吾 
  • 講談社
3.31
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  • (28)
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本棚登録 : 2208
レビュー : 173
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645713

作品紹介・あらすじ

美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。鮮烈なイメージの表題作ほか、小指ほどの小さな鍵の本当の用途が秘書殺しの謎を解く『鍵』など、おなじみ有栖川・火村コンビの名推理が冴えわたる傑作ミステリー全六篇。読者待望の「国名シリーズ」第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 2016/12/01
    蝶々に挟まれた6短編

    ブラジル蝶の謎
     文化に取り残されたら世界はどう見えるのだろうか?

    妄想日記
     科学に取り残されたら残るのはオカルトだけなのか?
     日記は妄想でした

    彼女か彼か
     抗えない性別の差
     オカマ口調ノリノリで書いてない?


     宝石箱の鍵(意味深)
     事件と関係ない謎が入ると勝手に絡めて考えてしまう……反省

    人食いの滝
     長靴の滝
     長編にもできそう、そしたら別口からバレる気がする

    蝶々がはばたく
     でかい規模の謎。事件でも事故でもない、いうならぱ現象か。

  • 火村アリスシリーズの国名シリーズ。割と初期の作品が多いからなのかどうなのか、割とスタンダードな感じの話が多かったように感じました。変化球じみたトリックというか真相とかはなかった・・・ような。ミステリ小説も結構奇をてらったものとかも多いのでこういうオーソドックスなものを読むとなんかホッとしてしまう。昔ながらの「中華そば」とか「カレーライス」みたいな。変わり種もたまにはいいけどそればっかりでも疲れちゃうっていうか。褒めてるのかどうなのか実によくわからない感想ではある。
    しいて言えば表題作が最もオーソドックスなミステリミステリした感じで「鍵」がちょっとひねった感じ・・だろうか。

  • 氏の国名シリーズは3冊目。重たい長編を読むのが続いていたのでちょっと軽かったが、相変わらずコンパクトに本格ぽい推理小説が楽しめたので良かった。表題の「ブラジル蝶の謎」は蝶の鮮やかな色彩が目に浮かぶようだが、理由が...。「妄想日記」の暗号のような文字はかなり解読しようと時間をかけてしまった。「人喰いの滝」や「蝶々がはばたく」のように現場の見取り図が出てくると反射的に推理本能が働き、作者との勝負が始まってしまう自分が面白かった。「人喰い..」は島田荘司氏の助言に従って追加したという最初のフラッシュバック部分が作品内で効いていると思う。
    「蝶々が...」は最後の数行とこの作品に関する氏のあとがきに、今だからこそ考えさせられる。

  • あんまり火村先生を虐めないであげてください( ´_ゝ`)

  • 「鍵」が何と言っても謎…それ、誰にもらったの?なんで貰ったの?どうするつもりなの?

  • なるほどと思えた表題作。一番正解に近かった『彼女か彼か』、思わぬトリックの『人喰いの滝』、やや異色の『蝶々がはばたく』が特に楽しめた。いずれも発想や時代がしのばれて面白いと思った。国名シリーズはアイデアが秀逸だ。

  • ブラジル蝶の謎
    妄想日記
    彼女か彼か

    人喰いの滝
    蝶々がはばたく

  • 国名シリーズ、第三弾。短編集。どの短編も面白かったなぁ^^ 最後の「蝶がはばたく」は唯一人が死なないミステリィで良かった!あと「彼女か彼か」の蘭ちゃんは良キャラでしたw

  • ちょっとモヤッとする本を立て続けに読んだので、安息が欲しくて有栖川さんを手に取った。
    ああほっとする。磐石。抜群の安定感。どこを取っても一定レベル以上のクオリティ。

    火村シリーズの短編は、基本、事件発生→警察が火村を呼びます→火村がアリスを誘います→現場に向かいます→現場検証→容疑者集まってます→話を聞きます→解決、ってパターンで、ほぼ容疑者の中に犯人がいる。
    どんでん返しは無いんだけど、その代わり短編に収めるべく「誰がどうやって」ってところを集中的に明かすに留め、事件の全容までは書かれない。絶対全容を細かく組み立ててるはずなのに、書かないことを勿体がらない。だから話に厚みが出るというか、良い効果になってると思う。
    あと、やっぱり火村とアリスの関係性がものすごくツボる。

    相変わらず派手ではないけど、そんな精神状態で読んだせいか、満足して、今回は☆4つ付けちゃう。

    ・「ブラジル蝶の謎」…なんかこれ凄く面白かった。殺された土師谷(弟)が、土師谷(兄)からどんな手紙を貰ったのか(薄々想像できるけど)凄く凄く気になった。そこ書かないの生殺しじゃん?(←褒めてる)
    最後の火村の台詞は心に重く響く。

    ・「妄想日記」…火村シリーズの暗号は高い確率で目眩ましなので、無理に解くことはない。やっぱり目眩ましだった。

    ・「彼女か彼か」…関係者の証言から始まるなかなか工夫された構成だった。髭ね。男性には日常のことでも女性にとっては盲点かも。

    ・「鍵」…貞操帯見たことなくて、思わずググりました。

    ・「人喰い滝」…これは凄いトリックだなぁ。思い付かないなぁ。

    ・「蝶々がはばたく」…震災が書かせた話。いつもと毛色が違う。北陸旅行とか蟹とか全然関係ないのに、設定が凝ってるなと思った。
    大自然の驚異を目の前にして、人は無力感に苛まれる。それでも希望を見出だそうとする有栖川さんの人となりを垣間見た気分。

  • 火村英生×有栖川有栖シリーズ6作目で、国名シリーズ3作目です。全6話の短編集です。個人的には表題作の「ブラジル蝶の謎」が一番堪能出来ました。「人喰いの滝」も面白い事は面白いのですが、その奇抜なトリックが脆いかなぁと。最後の「蝶々がはばたく」は血みどろの殺人事件でなく、ちょっとした謎解き物で良かったです。

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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