どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 15737
レビュー : 1434
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645751

作品紹介・あらすじ

最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の"現場検証"の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。

感想・レビュー・書評

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  • 推理小説って、謎が謎に包まれていても、

    ページを捲るごとに、線と線が繋がってきて、少しずつ
    犯人のシルエットが濃くなってくる…。

    そんなモンだと思っていた。

    そして、最後のページでは読者が推理し、(こいつが犯人!)と、確信を得た人物といよいよ対面!
    そこがクライマックスかと思っていた。

    が。

    まさか、
    まさか、

    最後の犯人を読者の推理に任せたままにするなんて~

    容疑者はふたり。

    どちらが彼女を殺したか?
    (または、彼女が自身で死を選んだか?)

    場面は二転、三転とめまぐるしく変わる。

    賢明な読者なら、きっと確かな推理は出来るだろう。

    しかし、私のようなミステリー初心者では、
    「こちらが絶対犯人であるっ!」と、声を大にしては絶対言えない。

    それだけにちょっともやもや…。

    単行本がどうなっているのかはわからないが、
    私の読んだ文庫本には、立ち読みでは永遠にわからない、仕掛けがしてあった。

    その仕掛けで、ようやく真実にたどり着けはしたが、
    最後まで、犯人の名が記されることはなかった。

    推理小説で大事なのは、
    『飛ばし読み厳禁』という事!!

    何度も(あれ?そんな事言ってたっけ?)
    ページを行きつ戻りつ。でも、夢中で読んだ。すごく面白かった。

    • MOTOさん
      takanatsuさんへ

      コメントありがとうございます。
      私もtakanatsuさんの書評、いつも楽しみにしております♪
      (読みたくなる本...
      takanatsuさんへ

      コメントありがとうございます。
      私もtakanatsuさんの書評、いつも楽しみにしております♪
      (読みたくなる本が多いので、いつも手帳片手に…♪)

      ミステリーは最近読み始めたばかりなのですが、推理が全く出来なくても(最後には解るよね
      ♪)
      って、なんとその最後が無い!のです。
      でも、いろんなミステリーの形があったほうが面白いな~、そういう点で、私はこの作品、結構気に入っているのですが。^^;
      2012/10/05
    • takanatsuさん
      「(読みたくなる本が多いので、いつも手帳片手に…♪)」
      あわわ…ありがとうございます!
      「いろんなミステリーの形があったほうが面白いな~...
      「(読みたくなる本が多いので、いつも手帳片手に…♪)」
      あわわ…ありがとうございます!
      「いろんなミステリーの形があったほうが面白いな~」
      そうですよね!やっぱり読んでみたくなりました!(←単純)
      ありがとうございます♪
      2012/10/05
    • MOTOさん
      takanatsuさんへ

      takanatsuさんの書評を読んでいると、本への愛情がひしひしっ、と伝わってきます。
      どの子も
      「いい人に読ん...
      takanatsuさんへ

      takanatsuさんの書評を読んでいると、本への愛情がひしひしっ、と伝わってきます。
      どの子も
      「いい人に読んでもらうんだよ♪」と、背中を押されて巣立たせてる様な…

      (あ、すみません、想像力逞しすぎて。^^;)
      私も「読んでみたいな」と、思って頂けてとても嬉しいです♪
      こちらこそ、ありがとうございました。






      2012/10/06
  • 最後の最後まで犯人が分からない。最初から2人に絞られているのだが、読んでいくとどちらも犯人になり得る事がわかり、その可能性が揺れていく。いいように作者に翻弄させられる。
    しかし嘘を塗り固める犯人に嫌気がさす。

  • 犯人が最後まで分からないことは読む前から知っていたが最後まで楽しんで読めた。読み終わって調べてどうして犯人があの人なのか根拠が分かったが、利き手どうのこうので推理しなくても、最後の「犯人が絶叫した。犯人でないほうも悲鳴をあげた。」でなんとなく分かってしまう、、。しかしここの部分は勢いがあって読んでいてドキドキして楽しかった。

  • いつもことながら2日で読み切ってしまった。東野圭吾のミステリは本当にテンポがいい。そしてこの作品は読者に犯人を推理させると言う一風変わった作品だ。あの手この手で読者を楽しませてくれる。さて、二人の容疑者。このどちらかが犯人らしい。だが自殺と言う線も捨てがたい。復讐のためにあえて他殺に見せた自殺もある。あるいは全く別の人間が殺してしまった可能性も捨てがたい。色々なことを推理しながら行きつ戻りベージを繰り、果ては自分も同じようなことを検証したりして、最後に真相にたどり着いた時は爽快だった。

  • どちらが、ではなく、どちらかが、なわけね。なるほど。
    殺すという結果にならぬよう、とっととその場を立ち去ればいいのに。こんなことで人生を終わりにしてしまうってアホらしい。

  • 読了:2018.07.19

    100ページ目あたりで「ははーん。さてはこうだな?」と推測できて、300ページ目あたりで「やっぱりそうだ」ってなった後からが本当の推理の始まりだった。
    数行ごとに
    「こうも考えられる!(ビシィ」
    「ハッ」
    「なぜなら〜」
    「ふむふむ。そうか〜」
    「いや!でもこうも考えられる!(ビシィ」
    「ハッ」(ry
    っていう繰り返し。
    そして最後は犯人は言わない(笑)
    「ああでこうで…ね?犯人はつまり?」
    ってとこで後は読者に推理させる。
    分からない人は袋とじを見る。
    よくできてる(笑)

    にしてもやっぱり東野圭吾は行間を読むという部分がないから本を読むには物足りない。面白い映画を見た後の満足感・スッキリ感に近い。ほんと理系よね(笑)

  • さっさと真実を話さない容疑者にイライラした。アダルトビデオのくだりが突然出てきて驚いた。結局犯人がツクダの方でいいのかわからない。スッキリ犯人を言って欲しかったがタイトルの伏線ぽくてよかった。

  • これに限らずだけど阿部寛思い浮かべながら読むことを避けられない。

  • 最後まで犯人が誰かはわからない藪の中形式の作品。袋綴じまで読んだけど、結局どちらかはわからない。お兄さんや加賀みたいに物的証拠から犯人を割り出すなんて事は素人には難しい。
    ただ、動機で探ってみたら、より彼女に消えてほしいと願うのは、あちらの人ではないかと予想できる。
    それにしても、被害者のお兄さんの執拗さは恐ろしい。出来れば関わりたくない相手だな。

  • 最後まで犯人を明かさず、読者に謎解きを委ねるタイプの推理小説。
    交通課の警察官である主人公の鋭い観察力や洞察力、着眼点から得られるヒントを元に読者は犯人を導き出すことができます。1997年発刊ですが、時代的違和感は全く感じずに読むことができます。
    本シリーズの探偵役である加賀恭一郎と頭の切れる主人公との掛け合いが純粋にキャラクターの魅力を表しています。探偵役とは異なる立ち位置から事件を把握する読者視点のキーマン(主人公)がいることと、被害者と主人公が兄妹であるという設定が、本作の面白味をぐっと引き立てています。
    タイトルでも明記されている通り容疑者が二人だけであること、当然著者が明確に犯人を定めた上でヒントを散りばめていることから、トリックはシンプルでヒントは比較的分かりやすいものになっています。だからこそ、読者が物語に強く入り込むことが出来ます。
    一方、読者視点を考慮して描かれていることから「容疑者のどちらが行なっていると考えても問題ない部分」というのがある気がします。また、事件とは関係のない細部の人物描写や背景描写で「ん?」と思う部分がいくつかありました。推理小説としては気にしなくていい部分ですが、読み物としては気になりました。
    派手さは少なく、推理小説としては決して王道ではありません。がっつり推理物を読みたいという人には少し物足りないかもしれませんが、推理を楽しみながら読みたいという方には、納得して読んでいただける一冊だと思います。個人的には楽しく一気に読み切った作品でした。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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