地下鉄に乗って (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 5085
レビュー : 679
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645973

感想・レビュー・書評

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  • SF好きとしては、「ちょっと、、、」と思うところもあるけど、それを差し引いても十分楽しませて頂きました。
    しかし切ない! とても切ない!

  • 映画を観てから小説を読んだ。
    親子の愛情を見せる。過去に繫がる地下鉄に乗って。

  • 戦前、戦中、戦後あたりの東京は詳しくないのですが、それでも夢中になれる魅力あるお話です。戦争を知らない私が想像できるそれ以上の壮絶な時代、そんな境遇のなかに見える懐の深い愛にじんとなりました。地下鉄をポイントに過去と現在を行き来するというのはなんともロマンがありますね。地下鉄の出口から上がったらそこは別世界だった、なんて夢にでてきそうな設定でステキ。

  • やはり浅田次郎さんの本は面白いなと思った一冊。最後は納得いかなかったけれど、次々読めました。
    謎解きのようにドキドキしながら楽しめます。

  • 真次が地下鉄赤坂見附駅でただ一人暗い地下道を歩きぬけるとそこは30年前の東京五輪直前の中野駅。そして銀座線に乗る都度、更に遡り、終戦直後の銀座に出たり、更に戦争中の時代に。五輪直前に地下鉄に飛び込み自殺した兄に会い、歴史を変えることが出来るかと努力するが・・・地下鉄銀座線のあの古い車両、そして駅に近づく都度、真っ暗になる古い車内燈、そして古い駅の壁面・地下道。確かに地下鉄に乗って古いノスタルジーの時代に出かけて行くことがいかにもありうることに思われます。終戦直後の混乱期の闇市で会った若者アムールが憎んでいた父だったり、共に過去を経験した会社の同僚である恋人が実は・・・。そして現代に戻った時に歴史が変わっており、恋人は影も形もなく、別のガサツな女性が初めから存在している。それは「恋人がいなくなってしまった寂しさ」ではなく、「恋人が初めからいなかったことになる悲しさ」との微妙な違い。何とも切ない感じです。家族のぬくもり、そして過去への暖かい思い出を思い出させる素晴らしい作品でした。

  • とても面白く、大変感動した。身内、他人関わらず、どんなに苦手な相手でも、その人がそうなった背景を少しでも理解しようとすることが大事なんだと思った。あらすじとしては、実業家として地位を築いた父を持つ冴えない中年サラリーマンが主人公。父との対立から長男である兄が自殺して以降、頑固で自分勝手な父に反発し、事業を継がずに家を出て生活していたが、ひょんなことから地下鉄に乗ると時空を越え、過去の様々な場面に遭遇することになる。父の、戦争を逞しく生き抜いてきた姿を見て、主人公は父に対する想いを改めていく。

  • 初めての浅田次郎。東京に暮らして毎日通勤に地下鉄を使っているけど、地下鉄にもドラマあり・・・と感じる一冊でした。戦後復興のギラギラ感とか、同じ日本とは思えんなあ。

  • 2013/07/07

  • 地下鉄を通じて過去と現在をタイムスリップしながら行き来し、家族の過去、父の生き様を知っていく。
    ある夜、地下鉄の階段を上ると、30年前の風景が広がっている。現実と過去を行き来しながら、兄の死の真相、忌避し軽蔑している父の知らなかった生き様を目撃してゆく。親子だからかえって分かり合えずすれ違う。
    浅田次郎の作品は時代小説、現代、SF、中国小説、いずれも語りすぎず読者の中で広がりがあり、切なさが残る作品が多い。

  • 忘れるべきこと、忘れてはならないこと、色々あってそれが人生…一種のカタルシスでした。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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