地下鉄に乗って (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 679
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645973

感想・レビュー・書評

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  • よく纏まった作品だと思うのですが…、選択と行動が哀しすぎる。誰か幸せになるのですかね

  • 小さな衣料会社に勤める営業マンの真次。大会社の社長で家族を思いやらない父に反発して、兄は高校時代に自殺。真次も大学時代に家を出て、それから父親とは縁を絶っている。
    そんなある日、地下鉄の出口から外に出ると、いつもの風景とは変わっている。
    兄が自殺した直前にタイムトリップしていたのだ。

    それから続く数回のタイムトリップで、どんどん昔に遡っていき、父の過去や兄の自殺の真相を知ることになる。

    このタイムトリップは何なのか?
    おそらく、何者かの意志なのだろう。
    意志には理由がなくっちゃいけない。
    理由があるからには、結果がある。

    お話の最後に怒涛のように描かれる理由と結果は、とても悲しく辛いものだけれど、なぜだか後味の悪いものではない。
    家族の愛とか、パートナーへの愛とか、生き残っていくための強さとしたたかさとか…。
    東京の地下鉄は迷路のように入り組んでいるけれど、他の人の感情や生きてきた歴史にたどり着くのは、地下鉄を迷いながらも乗り継いでいくようなものなのかもしれない。

  • 1995年吉川英治文学新人賞受賞作で今秋映画化された作品です。「反目し合う父と息子の根底に流れる愛情の発露」の過程をタイムトリップミステリ形式で描いた力作で、いつの時代にも幾多の文学を通して訴求し続けられてきた永遠の主題を、トリックの目新しさではなく悲劇と引替えに主人公の希望に繋がる構図を用いて鮮やかに示した、予想外に爽快な読後感の得られる一冊でした。これまでも浅田次郎の作品は巷間話題にのぼったものは一通り読んで来ましたが、本作は他と異なり古書店に持ち込むのがためらわれる一冊でした


    「もし自分の半生が一冊のグラフ誌に綴じこまれるとしたら、その場面は間違いなく見開きのグラビアを飾るにちがいない」

    ・・・そんなシーンを果たして幾つ思い出すことが出来るであろうか

  • 2018/12 5冊目(2018年通算152冊目)。映画化もされた本作。話は所謂、昔と今の時代を行ったり来たりするファンタジーもの。ただ、読み進めていくうちに色々な伏線が見えてきて、最後にはなるほど!という感想が出るほど。これはぜひ映像化されたものも見てみたいと思った。併せて、この作者の他の作品も読んでみたいなと思うので今後さがしていきたいと思う。感想はこんなところです。

  • 父との喧嘩の後自殺した兄の命日に地下鉄構内から過去へタイムスリップしてしまった真次。
    そこで若かりし頃の父に出会い、自分の知らなかった父の姿や真実を知っていく。
    中高年なら戦後の荒んだ光景やこんな古い父親像も知識として理解できるけれど、今の若い人達には想像も出来ない別世界なのではないでしょうか。
    大嫌いな父だって死にもの狂いで生きていた。そして明かされる残酷な真実。
    やるせない気持ちになりました。

  • 時空を超えて自分の身の回りの人物と会う。ぐいぐいと読み進められる作品。タイムマシンに乗ることはできないが、自分の身の回りの人の過去の話を聞き、擬似的なタイムマシンに乗ってみたい。

  • 第16回吉川英治文学新人賞

  • 浅田次郎のシリアスもの、地下鉄好きにはたまらない、戦後描写有り、ただ正直ラストは好きじゃない、

  • 浅田次郎さんの作品の、一番最初に読んだもののはず。
    ここからはまった第一歩だなぁ〜。

    結構前に読んだので、再読したい。

  • 昭和の雰囲気が味わえるのはおもしろいと思ったけど、都合のいいようにどんどんタイムスリップするのがなんだかな・・・。

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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