地下鉄に乗って (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 5086
レビュー : 679
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062645973

感想・レビュー・書評

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  • 切なくて、泣ける。とても大好きな小説。生まれる前の情景が鮮明に浮かんできて、とても面白かった。切なさが胸に刻まれ、一生忘れない小説となった。

  • 最初から最後まであまり話に入っていけなかったのはなぜだろう。
    佐吉のキャラが子どもや兵隊時代のころからアムールへと変わり、グループ会社の社長になって、また変わり。
    真次と佐吉の反駁も理由がよくわからず。
    どこかすっきりしない終わり方。

  • 読み始め…06.8.13
    読み終わり…06.8.25

    浅田次郎さんの本には昨年の秋に「椿山課長の七日間」で初めて出会って以来二作目になります。映画化され公開中だったためか書店の店頭で目にとまり読んでみることにしました。

    浅田次郎さん独特の作風、情緒的タイムスリップ。これが人の心を和ませ泣かせそして笑わてくれるのでしょう。タイムスリップという現実ではありえない世界で知る過去の事実。

    人には誰にも過去があります。その過去を知ってしまうと今まで見ていたその人への見方も少し違って見えてくるのでしょうか。そうか・・あの人はこんな人だったのか・・と・・。

    ふと、自分の身近にいるあの人の過去はどんなだったのだろう?と見てみたくなったりもして。(笑)

  • どことなく哀愁感あり。
    様々な時代の銀座の街並みが、胸踊った。
    ハートウォーミングではないけれど、まあまあ良かったかな。

  • 事情が分かっても「和解」をしそうにない結末は悪くはない。でも、ヒロインを最後に消す必要があったのか?

  • みち子の孤独は、どれほどのものだったのかかんがえるとやりきれなくなる。自分で存在を消しても、未来はみち子が消えただけで何も変わらない。真次に悲しみがのこるだけ。佐吉が亡くなり、会社が傾けば、佐吉にそっくりな真次は、みち子に会わないようになるのだろう。佐吉がお時にしたように。真次が、佐吉の子供と知った時、みち子は先の人生に何を見たのだろうか。

    佐吉が亡くなった後の続編が出ないかな。。。

  • ミュージカルを見て、興味をもって視聴。
    アムールかっこいい。
    でも、ラストはあれしかなかったかのか・・・
    という感じ。
    でも、先が気になるいい小説だと思う。

  • さすがは浅田次郎読ませるねぇ。
    さいごの終わり方は少々気の毒だが、地下鉄を軸にした世界観は楽しめた。映画をみたい。
    そういえばタイムスリップものはありきたりだが、作品として読んだことがないなぁと思った。
    そもそもSFをなぜかあまり読まないんだよな。
    すこしふしぎ。

  • 東京の地下鉄は戦前、戦後の日本の歴史とともに歩んできたんだなぁ。作者は東京の地下鉄にノスタルジックでミステリアスなイメージを見出し、それを作品全体のモチーフとしている。
    地方に住む僕にはその感覚はなかったが、昔から東京に住む人々は地下鉄に対してそんなイメージを共有してるのかな。

    主人公の父親の生き様を通して、戦前から戦後の混沌とした東京の情景が浮かび上がる。その激動の時代を強かに生き抜く日本人の姿に、自分の父母や祖父母が生きてきた道のりを重ね想いを馳せてしまった。

    全体として作者お得意の良質なファンタジーに仕上がってるが、腑に落ちない点も多かった。
    なぜみち子は自殺、というより自分の存在自体を消す必要があったのか?自分が生まれる事で真次を不幸にしてしまうって理屈がわからない。異母兄弟の不倫関係だから?でもお互い結婚できないこと納得ずくなら別にねぇ...
    それと、若き日の人懐っこくて面倒見の良い父親が、なぜ今では冷酷無比のキャラを装っているのか、その真意も明かされないままだった。

    浅田次郎作品の切なくノスタルジックな雰囲気は大好きだけど、なんだか消化不良な読後感が残った。

  • 父の過去を知っていく過程は面白かった。軽蔑していた父は、一人の人間としてみると、壮絶な時代を生き抜き、事業で成功を掴み取ったとても魅力的な人物だった。

    でもこの魅力的なアムールと、息子に嫌われる父の佐吉とがあまり一致しなかった。アムールだったら、困難な中でももう少し暖かい家庭が築けたんじゃないかな、、?その過程には何があったんだろう・・

    そして、真次もまた結局その父と同じ道を歩んでいて・・。最後はもう少し父や弟との関係が良くなってほしかったな。

    あと、母、兄への電話の時、このタイミングでそんな発言してはいけないでしょ・・それを悔いてるんだろうけど・・

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著者プロフィール

浅田 次郎(あさだ じろう)
1951年、東京都出身。
1995年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で直木三十五賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で吉川英治文学賞を、2010年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞それぞれ受賞。2015年には紫綬褒章も授与されている。
2018年現在、日本ペンクラブ会長、直木賞、柴田錬三郎賞、山本周五郎賞の選考委員を務める。2018年12月15日、『輪違屋糸里』が藤野涼子、溝端淳平、松井玲奈らの出演で映画化。

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