- Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062646079
感想・レビュー・書評
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描写がたまらなく好きだ。ぞくぞくする。刹那!!!
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漫画が待ちきれなくて。
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書かれた順は違いますが、『柳生十兵衛』三部作の頭になる作品。
山田風太郎作品の中でも、武家出身とはいえくノ一ではないねーさん達ががんがん戦うのはあんまりないかも…
戦うねーさん好きは読むべし! -
時は徳川三代将軍・家光の時代。暗愚な主君に愛想を尽かし、一族を引き連れて会津を出奔した家老・堀主水。怒りに燃える主君・加藤明成は、「会津七本槍」に堀一族の女どもを虐殺させる。家光の姉・千姫の助けにより生き残った女七人は、剣豪・柳生十兵衛を師として、会津七本槍への復讐に挑む!
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実際に購入したのは時代小説文庫のもの。どうでも良いが、上巻に解説があるのは珍しい。五味康祐の「柳生宗矩と十兵衛」とほぼ同じ時代なので、違和感なく読めた。実に面白い。最高に面白い。
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世に柳生十兵衛を主人公にした物語は数あれど、最高にかっこいい十兵衛を描けるのは、山田風太郎先生です!!その十兵衛シリーズ3部作の1作目は、けなげな女性たちの戦闘コーチとして登場。めちゃくちゃ強いが女にゃ弱い、快男児っぷりを発揮しまくります。
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山田風太郎の長篇時代小説『柳生忍法帖〈上〉〈下〉 山田風太郎忍法帖(9)』を読みました。
『甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)』に続き、山田風太郎の作品です。
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〈上〉
寛永19年春。女人救済で名高い、鎌倉東慶寺(とうけいじ)の山門をおびただしい女性の血で染めた「会津七本槍」の七剣鬼。
暗愚な藩主加藤明成(あきなり)を使嗾(しそう)し、硬骨の家老堀田主水一族を皆殺しにした暴虐に今天誅が下される!
大いなる恨みに燃える堀家の女7人を助けるべく、徳川千姫の命により、柳生十兵衛が、いま見参!
〈下〉
怨敵「会津七本槍」の四人までを討ち果たし、加藤明成に迫る復讐の刃!
だが見よ、七本槍衆の総帥、不死身の妖人芦名銅伯の自信に満ちた不敵な笑いを――。
慈僧沢庵をともない、敵陣会津に乗りこむ柳生十兵衛と堀一族の七美女。
彼らを待つは、驚天動地の地獄の幻法「夢山彦」。
妖異壮絶の大対決、最高潮へ!
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1962年(昭和37年)10月から1964年(昭和39年)2月まで『尼寺五十万石』の題名で地方新聞に連載され、『甲賀忍法帖』に改題され刊行された忍法帖シリーズのの第10作… 「柳生十兵衛三部作」の最初の長篇でもあります。
■破戒門
■堀主水(もんど)一件
■七凶槍
■修羅の巷へ
■蛇ノ目は七つ
■籠
■髯(ひげ)を生やした京人形
■十兵衛先生
■まんじ飛び
■般若組
■地獄の花嫁
■水の墓場
■晒(さら)す
■江戸土産
■北帰行
■僧正
■女人袈裟(げさ)
■これより会津
■銅伯夜がたり
■断橋
■首合戦
■沢庵手鞠唄
■南船北馬
■幻法「夢山彦」
■沢庵敗れたりや
■孤剣般若侠
■十兵衛見参
■雪地獄
■霞網
■天道魔道
■雲とへだつ
■巻末エッセイ 嘘もきわまれば真実が 白石一郎
■忍法帖雑学口座⑧ 日下三蔵
時は寛永19年(1642年)、悪逆の限りを尽くす暗君会津藩主・加藤明成を見限った国家老堀主水は、一族を率いて会津を退転するという騒動を起こす(会津騒動)… 明成は幕府の許可の元彼らを捕縛するが、それだけに飽き足らず、連行中に一族の女たちが匿われている男子禁制の尼寺東慶寺を強襲し、主水らの目の前で彼女らを惨殺する所行に及んだ、、、
これを実行したのは「会津七本槍」と呼ばれる明成子飼いの家来だった… 騒ぎは寺の後見人である天樹院千姫の出現によって収められるが、助けられ生き残ったのは堀主水の娘、お千絵を始めとする7人のみだった。
その後、堀一族の男たちは処刑されたが、残った7人の女たちは加藤明成及び会津七本槍に復讐を誓う… 千姫はそれを後援するが、彼女はそれに男の手を借りることをよしとせず、あくまで7人の女たちの手によってなされるべしと考える、、、
しかし、敵たる七本槍はいずれもそれぞれの武芸に精通した達人ばかりで、そのままではとても彼女たちの手に負える者ではない… 千姫に相談を受けた沢庵和尚は、反骨と無頼をもって知られる柳生一族の剣侠・十兵衛に堀一族の女たちの師範役を依頼する。
おもしろい…としてその役を引き受けた十兵衛だったが、果たして彼は武芸の覚えすらない女たちに、恐ろしい武芸者たちである会津七本槍を討たせることが出来るか? そして、暗君・加藤明成に裁きを加えることが出来るか? 果たして彼らの運命は…!?
忍法対幻法の凄絶な闘いを描く、山田風太郎の代表的傑作長編… 痛快無比な一大忍法帖雄編。
健気な女7人が沢庵宗彭(たくあんそうほう)や柳生十兵衛の力を借りながら、会津藩主・加藤明成や会津七本槍等の悪玉(仇)を討つ復讐譚を描いた勧善懲悪の物語… 善悪がはっきりしていて、悪を倒しにいく展開なので感情移入しやすいし、柳生十兵衛がむっちゃカッコ良かったですね、、、
相変わらずですが… バトル系エンターテイメント作品の要素が強いし、人間技を超越した忍法はSF的だったりホラー的だったりするので、時代小説の枠を超えたジャンルに縛られない独走的な作品だと感じました。
難といえば… 上下巻で1,000ページ近いボリューム、、、
奇想天外、波乱万丈なストーリー展開でテンポの良い作品ですが、ちょっと長かったなー もう少しコンパクトにまとめてある方が読みやすいと思いますね。 -
再読 2021/6/15
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十兵衛が直接手を下さずサポートに回るという着想が面白い。冒頭の殺戮シーンがあまりにも凄絶なのですが、その後のやりとりはどこか間が抜けていたり、妙に杜撰だったりして、戸惑います。