笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 10205
感想 : 843
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062646147

感想・レビュー・書評

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  • トリックが簡単すぎて少し拍子抜け。
    あれだけ詳しく描写されて、建物は色がなく、照明で色分けと言われれば、回転してるってくらいすぐに想像がつく。

  • シリーズものというのを意識せずに手に取って読んだ。登場人物の背景をよくわからないまま、というところなので半分も楽しめてないと思う。ちょうど「すべてがF」があるので、ここから読み直そうと思う。
    タバコを手放した私には、吸わない苦痛、眠気が思考を留めて意識を沈めてしまう体感だけがリアルに伝わってきて、心身ともに健康を損ないそうな気がした。シリーズ全般にわたって喫煙の描写があるのなら、しばらく遠ざけるか、卒煙から再度入煙するかの選択を迫れらそうだ。

  • わたしは苦手。萌絵がひたすらに魅力的だったけれど、どうも長ったらしい言い回しだったり、そこまで書かなくていいから物語を先に進めて!と、少し苛立ったわりに大したオチでも無かった。

  • すべてがFになるがすこぶる面白かった覚えがあったので、でもなぜか1つ飛ばしての本作を手に取った。
    最初の方に本作の舞台となる三つ星館の図面が付されている。この建築物がとてもユニークなので分かりやすくするため図面を用意したんだろうけど、これは作者にとってなかなかの賭けだったに違いない。この図面を見ただけでもカラクリが解けてしまう可能性だってある。
    ほかの小説で同じようなトリック使ってるのを読んでしまっていたから微妙な印象になった。それと、苦手な数学うんぬんの話が、まあタイトルが数学者だしね、出てくるので読んでて頭を悩ました。難しくて理解できない。自分が数学、宇宙、哲学、どれも苦手だったの忘れてた!

  • ・すっきりしない感じ。まあある程度わざとなんやろうけど
    ・結局天王寺博士がぜんぶぜんぶ仕組んだんやってことが言いたいんだろーか
    ・犯人親子の言動もわかりきらへん部分がある
    ・小説なんやからこそ、その辺は全部、せめて読者にはわかるようにうまくまとめてほしいなんていう私の俗な欲
    ・いつも通りの面白さはもちろんある
    ・私如きが序盤から回転を怪しんでたのにあの賢い2人が気づかんとかあるかなーっていう疑問
    ・でも具体的にどこまでが回転するのかとかまではわからへんかった(というか建物全部回転するんかと思ってた。プラネタリウムと関連させられへんかったな)
    ・犀川先生の(まったく!)のところがとても好きでした
    ・それと犀川先生が萌絵ちゃんにお料理がどうこうっていう話をするところも好きでした

  • ネタバレ

    数学の問題と推理の過程は面白かったが、
    動機の説明がひどすぎる。

    aとbは愛し合っていて、bはcを愛していた。
    そんなbを慕って若者は殺人にいたった。


    書いている通りの解釈だと、純粋な若者が殺人に走ると思えない。
    想像でかなり補っても納得し難い。

  • これはすぐにトリックがわかってしまって、まさかそれが答じゃないよね?って読んでたらまさにそれでがっかり。
    トリックを楽しむ小説じゃないのかな?ちょっとこのシリーズを読み進めていく事に抵抗が出てきた。

  • 初見、それもかなり序盤で作中最大のトリックが解けてしまった。嬉しい反面、天才であるはずの主人公たちが最後まで解けないことに違和感。
    良い点としては、これまでのシリーズを踏まえて主人公二人の掛け合いがより面白くなっている。単にキャラクタに慣れただけかもしれないが、微笑ましいやりとりも。そういう意味ではこの先も楽しく読めそうだ。

  • うーん、今回はいまいち。
    犀川も萌絵も地の文も、もったいつけた態度が端々に見えて途中でうんざりした。

    意味がわかる人にはそうは映らないんだろうが、私にはわからないからなー。
    この本はこう言ってるような気がする。
    「わかる人だけわかってくれればいい」

    つまり私は読み手として選ばれてないんだろう。


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    長くなったのであとはブログに:
    http://haiiro-canvas.blogspot.jp/2013/06/blog-post.html

  • 再読。

    これほどまでトリックがいきなり分かるミステリィというのもそうそう無いであろう。
    そしてミステリィというものはトリックが分からないから面白いのだな、と理解させられる。

    以下ネタバレの恐れあり。

    何と最初の数ページでトリックの概要は分かるし、死体が出た時点で犯人が分かるシステム。
    まぁ、本当の謎は別にあるが。

著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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