文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.98
  • (1746)
  • (1091)
  • (1741)
  • (45)
  • (8)
本棚登録 : 9560
レビュー : 1036
  • Amazon.co.jp ・本 (1060ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062646673

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 面白かった。

    小説をほとんど読まないので他の方はわからないですが
    京極さんは天才だと思う。

  • 難解ではないがあまりに豊饒である

  • 加奈子が一番可哀想だよ。
    なんだか、ナチュラルにすさまじい。
    うぶめがすごすぎてもう驚かないけど、普通にすさまじい。

  • 相変わらず京極堂の言っていることはわかったようなわからんような、それは詭弁では?と思うようなこともあるが、一度読み出すと時間を忘れて読み耽ってしまう面白さ。
    登場人物が増えてきたが、ある意味最も犯人に近い場所にいながら、離れた場所にいる関口君が人間らしくて一番好きかな。

  • 「魍魎(もうりょう)の匣」京極夏彦 感想

    伝奇(妖怪)小説+ミステリーという独特のジャンルの小説で、京極堂と呼ばれる探偵役(職業は古本屋兼神主)が活躍する「百鬼夜行シリーズ」二作目。

    十年くらい前、第一作目の「姑獲鳥(うぶめ)の夏」を読んだ時は、妖怪が出てくるような超常現象的な事件を、現実的なトリックとして解決する本格ミステリーかと思いきや、裏切られたという記憶があり、人気作品にもかかわらず二作目以降は読んでいなかったのだけど、今読んだら当時とは感じ方は違うかもしれないと思い、読んでみた。

    妖怪・超常現象を思わせる猟奇的な事件と、探偵役である京極堂たちのシニカルな会話がこの作品の魅力であり、そういう面は面白くもあったのだけれど、正直、文庫一冊で1000ページは長すぎた(重量としても重かった)。
    もう続きは読まないかも...

    とは言え、いくつかの京極堂のセリフは興味深かったので、備忘録的に書いておく。

    ・宗教者・霊能者・占い師・超能力者を目的の違いなどからロジカルに分類・用語定義した上で、「結局はどれもペテンなのだけれど、信じて救済される人がいる限り、それで良い。」「見破られないのであれば、どんな手を使おうが構わない」

    ・「動機とは世間を納得させるためにあるだけのものに過ぎない。」「犯罪は、常に訪れて去って行く『通りもの』みたいなもの」

  • 職場の若者から紹介された京極夏彦。

    『姑獲鳥の夏』もよかったけれど、これはマイベストのひとつになるわ。
    絶妙な伏線とか、中盤からずっとクライマックスが続く感覚とか、灰汁の強い魅力的なキャラクターとか、もう完璧。

    これだけで、若者がこの職場に配属されたことに感謝しちゃうよ。

  • こんな1000ページ以上の分厚い小説読みきれるのか?と最初は思いましたが、読み始めたらなんだかんだあっという間。
    ややオカルトチックでもあるが、様々な謎が最後にはピタリとはまります。
    読後感は、姑獲鳥〜と同じくなんだか物悲しい雰囲気ですね。
    ミステリーといっても普通のミステリーではややないというか、登場人物の救済(憑き物落とし?)に主軸が置かれているのかなと。

  • 読んでいると背表紙が二つ折りになる。で評判の京極さん作品(すごいページ数が多い)ですが、夢中で読めてしまう面白さです。

    思春期の少女の同性愛的感情と怪奇事件によって世界が構築され、妖怪と京極堂の語り口によってすべてが絡め取られて終焉していく感じなど、とてもとても興奮します。

  • スゴイですね。京極氏はよくこんな複雑な本を次々と書くものだと感心しました。大きなうねりのような流れがありますが、細かく読まないと訳が分からなくなるかもしれません。ストーリーは若干解決に無理がありますが、それも気にならないほど各所迫力のある展開です。
    神道や霊能者の話は興味深かったですし、京極堂(という名前の古本屋の主人)のロジックは、出来すぎ感は否めないもののぐうの音も出ないとはこのこと。著者はこういう本をさらりと書いてしまうようですが、オタク的薀蓄があちこちにちりばめられていて、同じオタクとしては楽しめます。京極氏は物知りなだけではなく、相当頭がキレるのだと思います。
    私は気になりませんでしたが、猟奇殺人を扱うので多少はグロテスクな描写はあります。「ハコ」とは何かというのが、読み終わったときにクリアにストンと納得できます。肉体とは?脳とは?何をもって生命体の人間とするのか。今まで考えてもみなかったテーマに遭遇し、新鮮でした。
    分厚くて、文庫本なのに1000円以上!でもこのシリーズは最上級の暇つぶしだと思います。他の本も読んでみたいです。

  • 映画とアニメ両方見てから原作を読んだので、映像だと蘊蓄が右から左へ流れてしまい、え、今何て言ったの?と思っていたところが原作を読んで補完されました。改めて映像も見て、なるほどと思えました。今回も蘊蓄は長いですが、色んな点が繋がって、たくさんのひとに憑物が付き巻き込まれてしまい、偶然が最後のかなしい結末へと進んでいきます。京極堂さんがひとつひとつ落としていくんですが、関口くんが前にも増して心がグロッキーで、目を離せません。前より厚さが増してますが、気にならないです。

全1036件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)のその他の作品

京極夏彦の作品

ツイートする