文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 9557
レビュー : 1036
  • Amazon.co.jp ・本 (1060ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062646673

感想・レビュー・書評

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  • 京極作品と相性が悪いのかもしれない…
    途中で結末の予想はついたのもいまいち
    頼子が殺されるのは予想外だったが
    加奈子の父親が実父という胸糞展開。
    近親相姦ものならそうと書いて欲しい(無理な注文だが…)

    姑獲鳥の夏と今作2作読ませてもらったがどうにも合わない
    関口の鬱々とした感じも気分が悪い
    京極堂と榎木津、木場の旦那はまた読みたい魅力があるが関口目線の語りがきっとこれからもあるだろうから…

    期待が大きかっただけに落胆もまた大きいそんな作品でした。

  • 前作が面白かったので、手に取った。

    手に取ったのはいいが、その厚さに度肝を抜かれた。
    文庫本、厚さにして約4㎝…。

    手に持って読むだけで、肩が凝る。



    さて、本題。


    本作は、とにかく長い。

    複数の事件が、木場側、関口側と分かれて起こり、
    あらかたの状況・人物がわかり、京極堂の持論が展開…
    と、ここまでに、
    本の約半分、つまり厚さにして約2㎝を使っている。


    この前半部、辛い人には、辛いだろう。

    永遠と続く前ふりを
    訳がわからぬまま読み進めていかなければならないのだ。

    この前半部で頓挫した方も結構いるのではないか
    …と邪推する。


    この前半部で展開される京極堂の持論は、相変わらず興味深い。

    だが、これも相変わらずなのだが、
    京極堂の言葉は、言葉を重ねすぎていて、
    その論はしっかりしているにも拘らず、
    なぜか全体としてフワフワとした曖昧なものとして
    伝わってしまうように思う。

    そして、最終的には煙に巻かれた印象しか残らない。。。


    ただ、今回は、救済措置(?)とでも言おうか、
    その京極堂の持論を一部簡潔にまとめてくれる
    キャラクターがおかれている。

    作者自身、もしくは編集者が、
    私のように感じる人へ配慮してくれたのだろうか(苦笑)。




    さて、前作もそうだが、
    事件が動き始めるのは、本の半分から先である。

    後半部の事件の展開は、
    これまで前ふりで溜めに溜めた伏線を一気に埋めていくようで、
    勢いがあり面白い。

    ただ、、、、最後に明かされたオチだけが、
    あまりに荒唐無稽に過ぎた感が否めない。

    とはいえ、本作の世界観の中では、
    その荒唐無稽さも許容範囲と捉える方も多いかもしれない。
    それほど、強固な世界が構築されていると言えばいいだろうか。



    本作は、好き嫌いがはっきり分かれる作品だろう。
    京極堂の持論も、全体に漂う陰鬱な世界観も、読者を選ぶ。

    思うに、、、
    大人よりも、小説好きの中高生が、どハマするのではないだろうか。



    本作の最後に、京極堂がつぶやく言葉が重く頭に残っている。

    怖さもあり、悲しみもあり、
    そして遠回しな励ましさえも感じた。

  • 『姑獲鳥の夏』に続く百鬼夜行シリーズ第二弾。今回のキーワードは"匣"。
    特異な境遇の少女二人に引退した女優、霊能者に新進気鋭の小説家、そして馴染みの京極堂メンバー。様々な登場人物が織り成す、複雑に絡み合った物語。

    読み始めてまず、文章が前作よりかなり読みやすくなっているように感じた。
    しかし何だか普通……と思ったのも束の間、すぐに京極ワールドが押し寄せる。

    今回は京極堂や関口・榎木津といった前回活躍した人物よりも、木場刑事の行動がずっと気にかかった。しかし彼ばかりがずっと出てくるわけでもなく、場面によって登場人物は忙しく入れ替わる。そのせいか、読み手としては特に誰に感情移入をするでもなく、全編通して客観的に話を読み進められたように思う。しかしどの登場人物に対しても特に思い入れを持てなかったためか、何だか全員の心情描写が物足りない印象になってしまった。

    また、前作では感じなかった「京極堂の蘊蓄の長さ」を今作では感じてしまった。正確に言うなら「真相を知っていながらなかなか言わない京極堂」にじれったい思いを抱いた、ということになるかもしれない。まあ京極堂にもちゃんとした理由があるわけだが、そう言われても素直に傍観者に徹することはなかなか難しいんじゃないだろうか。凡人の私は、所々で口を挟んでしまう関口の気持ちが良く分かる。

    御筥様との対峙場面辺りは面白くて引き込まれたが、バラバラ殺人の凄惨さと黒幕の思考が納得はできても理解は到底できず、何とも後味の悪い読後感となってしまった。

    とは言っても、やはり話中に数多張られた伏線が最後には綺麗に回収され全てが収束するのだから見事だ。
    あくまで登場人物の性格やら行為やらにもやっとしたものを感じ、その薄気味悪さを引き摺って背筋が寒くなる、そんな夏にぴったりの話だった。

    読んでいる最中は「違う本が読みたい」と思うのに、読み終わったそばから「次はどんな話だろう」と自然と考えている辺り、何だかんだ言いながらこのシリーズが好きなのだろうと思う。

  • ハラハラする展開は息をつかせない。京極堂の死に関するうんちくを聴くだけで価値観が崩壊しそうになる。だが最後が少し納得が行かない。

  • 匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。
    箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。
    そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。
    探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。
    果たして憑物は落とせるのか!?


    第49回日本推理作家協会賞


    京極堂のうんちく読むのしんどいんですが…

  • うーんなんとも、どよ〜んとした感じですね。。
    これを書くために、専門家の教えをあおいだり、自身も割と勉強したのでしょう。。

    しかしそれにしても文体が稚拙ですね。。1000ページを超える超長編小説だけに、いちいち文の使い回しが気に障ってしまった。

    ストーリーに引っ張られ、ちょっとずつ読んだって感じです。。
    でも、暇つぶしに読むにはちょっと長いかな。。

  • こわい

  • 魍魎は、しっくり行かない作品だったかなぁと。話そのものは、
    悪くはないし、木場の視点も、
    はっきりとしているんだけど、
    どうにも・・・。
    好みじゃない作品なのかも。

  • 200311
    1週間

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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