ネヌウェンラーの密室(セルダブ) (講談社文庫)

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感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062647274

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  • 特に事件も起こらず、退屈な話が前半半分も続く。人物の造形が下手すぎ。ストーリーも極めて不自然で、その辺の高校生が書いたよう。これでトリックが良ければまだいいのだが、ちょっとした思いつき一点突破のようなオチ。長編にするような話じゃない。

    いいところが見つからない。ひどい。

  • 古代エジプト遺跡の宝庫「王家の墓」に新発見された王墓の探索に向かう一行。メンバーは,大学の研究室のメンバーと週刊誌記者,漫画家等。人間はたくさん出てくるのだが,キャラクター的な魅力に乏しい。漫画家と週刊誌記者がかつての恋人であることが分かるのだが,その設定も特に生かせておらず,薄っぺらい愛憎劇が繰り広げられる。
    エジプトでの描写や,大学の研究室同士の確執などが描かれているのだが,平坦な文章で書かれており,これも薄っぺらい内容となってしまっている。
    後半は,王墓の遺跡の中に入るのだが,王朝時代の罠がいまだに稼働するという設定であり,その罠でバタバタと人が死んでいく。このあたりは,スリラー小説やパニック小説風のイメージかもしれないが,緊張感があまりなく,子ども向けの漫画という雰囲気。
    最後はヒエログラフの暗号の謎を解いて王墓から脱出するのだが,暗号は,ヒエログラフの否定語の「ネヌ」が人の名前だったというもの。「この道は誰も通らなかった」と訳すのではなく,「この道をネヌが通った」と訳すことに気づき,脱出口を発見するというオチ。これも陳腐。
    キャラクターの薄っぺらさ,ストーリーの子供っぽさ,文章の陳腐さなど,どれをとってもいいところがなかった。これはさすがに★1で。

  • 久々にヒドイ本を読んだな―というのが正直な感想。キャラクターが薄い。導入部が説明臭く冗長。肝心な事件部分もなんだか平板。ネタバレになるのであまり詳しく書けませんが、別のアプローチがあったんじゃないの、という感じ。人間関係を複雑にして犯人を絞らせないようにしたのかもしれないけど、完全に失敗してるし。ここまで読んだ時間を無駄にしたと感じる本はあまりない気がする。その意味では貴重な一冊だけどね。

  • 3
    前半、事件が起こるまでは、遺跡の情景描写やら古代エジプト蘊蓄などで退屈至極。中盤からは冒険小説、歴史小説、CCモノと様々な表情を見せながらテンポ良く展開。最後も上手くまとまって、一応腑に落ちるようにはなっている。が、推理過程に関しては読み手を置き去り気味だし、全体的にチグハグと感じられるところも散見され、どうも心に染み込みにくい。

  • 舞台設定は良いのに、登場人物はステロタイプだし、物語の説明を登場人物に語らせるという不自然な展開がどうも…。
    「そんな喋り方するヤツなんて、どこにもおらへんで」と突っ込みたくなる会話文の下手さもなんだかなぁ。音読してみればすぐわかることだと思うんだけど。

  • 舞台はエジプト。なんだか、楽しくすいすい読めるストーリー。ほいほいと登場人物が死んでゆくのも、これはこれでよいのでは と想ったり・・・ 

  • こういうエジプトやら古代キリスト教やらの舞台設定が好きなので買ってみた作品。以後、小森作品を買うきっかけに。

  • 古代エジプト遺跡の宝庫「王家の谷」。新発見された王墓に足を踏み入れた大学の考古学研究室一行を待っていたのは、出口なき死の迷路であった。一人また一人と罠に落ち、血にまみれた死体と化していく。四千年の時を超えて繰り返される惨劇は、古代の呪いか、殺人者の魔の手か。本格歴史ミステリの傑作。

  • 編集記者の新郷敏之は、ルクソールへ向かう飛行機の中で、鷹岡大学とチームを組み、今回の発掘に携わる情報文学大学のメンバーと遭遇した。
    彼等の招きで現地取材がスムーズに進む中、手付かずの王墓が発見される。
    発見区域は情報文学大学の担当する区域ではあったが、今回のプロジェクトは鷹岡大学が主導権を握っている為、それ以上の発掘を進めることが出来なかった。
    そんな折、情報文学大学と同行した梓美紀の妹・麻由が行方不明になる。
    やがて、彼女の靴が今回見つかった王墓の前で発見され、一行は王墓の中へ足を踏み入れるが、一人、また一人と何者かの手で殺されてゆく。




    見つかった王墓と本のタイトルが違うという点がミソですね。
    このタイトルの名前にたどり着いた瞬間が大団円でもあります。

    ってか、エジプトもんミステリーは読みたくねぇー。という気持ち……いや、これは個人的感想で、先に読んだ3000年の密室が余りにも……という思いがあった所為ですけど。まぁ、こっちの方がテンポがあって、読みやすいのは確かです。
    王墓の中に入ってからの展開はなかなかスリルもありますから(友人曰く“インディージョーンズのテーマ曲”が頭の中でぐるぐるしてたそうな:笑)

    こういう結もありかな。という感じの本。
    後半の名の解明シーンはなかなか興味深いです。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。1994年、『コミケ殺人事件』でデビュー。『探偵小説の論理学』で第8回本格ミステリ大賞評論研究部門受賞。『英文学の地下水脈』で第63回日本推理作家協会賞評論その他部門受賞。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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