失楽園(上) (講談社文庫)

  • 講談社 (2000年3月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784062647793

作品紹介・あらすじ

凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの心に従い、育んだ“絶対愛”を純粋に貫こうとする2人。その行きつく先にあるものは……。人間が「楽園」から追放された理由である“性愛=エロス”を徹底的に求め合う男女を描き、人間とは何かを問うた、渡辺文学の最高傑作!


二人が育んだ絶対愛
久木と凛子は己れの心に従い永遠に愛をとどめようとした!大反響を集めた注目の文芸大作

凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの心に従い、育んだ“絶対愛”を純粋に貫こうとする2人。その行きつく先にあるものは……。人間が「楽園」から追放された理由である“性愛=エロス”を徹底的に求め合う男女を描き、人間とは何かを問うた、渡辺文学の最高傑作!

みんなの感想まとめ

深い愛に溺れ、日常を破壊するほどの情熱を抱く男女の物語が描かれています。二人は互いに家庭を持ちながらも、禁断の恋に身を投じ、愛の絶頂期に訪れる葛藤や切なさを体験します。この恋愛は世間からは許されない不...

感想・レビュー・書評

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  • こんなに強く惹き合う相手が世の中に居る人は幸せだと思う。

  • あの名作を再読。

    性の規制緩和とか、今読んでも爆笑表現が満載。

    上巻の最後、栃木から帰れなかった日。
    お昼前に東京について、そのまま仕事にもいかずに
    ダラダラと部屋で過ごして、何となく夜の10時になってしまうという
    一日がいつの間にか終わる感覚、ここは好きだ。

  • 幸せの絶頂での心中はとても惹かれるものがある。
    愛している気持ちに偽りはないが、それが永遠に続く自信はなく、そんな自身を受け入れたくもない。
    であればいっそのこと偽りのない、愛の絶頂の瞬間に死ねたらな、と思う。

  • ……。

    初っ端から情事のシーン!??

    濃厚な描写続きで、最初からお腹いっぱいになってしまいました。



    回想で二人の出会いの話が出てきたと思えば、すぐにまた情事のシーン。



    上巻はほぼ「逢って情事に至る」ということしか書いてない。

    ・女性の方が性の快楽が強い

    ・俺が女を快楽に導いた

    ・けど、男は結局女の奴隷になり果てている。

    etc



    延々と性行為に関するあれこれしか書いてない。

    時々、会社の人に会って仕事の話をしたりはするけど、それ以外は逢って情事。

    彼女の父親の葬儀も終わってすぐに呼び出してやりまくる。



    喪服でやるのがよかったらしく、次は赤い襦袢でやるんだと。

    盛りのついたオスの事しか書いてない。

  • 溺れるほど、自らの日常を破壊する程に堕ちていく二人。男女の恋愛における絶頂期には、このような状況が訪れる。しかし、それとは異なるのは、この恋愛が、世間一般からは許されぬ、不倫だからである。

    学生時代、講義を受けず、朝から晩まで恋人と情事に耽り、このままで大丈夫だろうかと不安になる感覚。堕ちるだけ堕ちて、退廃的な自らの生活に少しだけナルシシズムを感じるような。それでも愛おしく、こんな時間が永遠に続くことを願い。しかし、それは過去の話で、自分は当時とは違う日常に身を置いている。

    小説が齎す疑似体験により、この感覚を味わえるとすれば、この物語は、青春を想起するきっかけとなる。その一点だけでも、本著はオススメできるのである。

  • もう行き場が無くて、互いにすがるだけで、そうしておかないと闇に落ちてしまうことが分かっていて――――、それなのに求めてしまう。だからこそ求めてしまう男女の話。不倫経験はないけれど、理性が吹っ飛ぶ時の感覚をわたしは知ってる。幸せの傍らに確固とした切なさや痛みがあるのを、冷静に見ているのに、なのに、止められない時っていうのは、結局自分本位。なんだよね…

    さて、行き着く先は。

  • 世の中にこんな書物があるとは。ぶっちゃけ毎晩読んでは興奮してました。

  • 人間の狂気とエロは親密に繋がっていると思い知らされる一冊です。
    本能で、男は体を、女は心を求める生き物なのだということをストレートに表現していますし、本当に怖いのは女の狂気だということも、思い知らされます。
    男は女の狂気にただただ引き込まれていくだけの生き物なんだなと、改めて「男の弱さ」を実感した一冊になりました。

  • 若い頃映画をみて「気持ち悪~!」という感想だったこちらの名作官能小説をふとしたきっかけで読んでみた。信じられないほど没入し、しみじみと読むことができた。とくにくたびれた中年男の気持ちのほうに共感できた。

    最初は男から仕掛けたはずなのに、途中から女が本気を見せて男はそれに奉仕するしかなくなるのって女の持っている潜在能力が怖すぎると思った。でもこういうことってネットの恋愛垢とかでもさんざん説かれているなって思ったんだけどすでに昔からいろんな人がテーマにしているんだと思うと人間というか男女って基本的に変わらないと思った。恋愛で馬鹿力が出て狂ってしまうのも女の強さであり弱さなのだろう。

    一緒に死ぬとか、ファンタジーでありえないなと思う部分はある。んだけどファンタジーとして説得力があり美しく成立してるのがスゴイと思う。

  • G]ImA=


  • 不倫もの。日経新聞連載だったらしく「おじさんの妄想する不倫」って感じで、ぎりぎり読める官能小説。「女体の神秘を思う」「女は「やめて」と叫びながらも諦めたように…◯◯は熱く燃え…」こういう小説があるから女性の身体と性をいいように誤解する人がいるのでは…勝手に久木がムラムラしてやってるだけじゃないか、それを愛と開き直ってるだけじゃないかと思う…
    それはそれとして、不倫がテーマのものは、錦繍など生理的に受け付けない上に後ろめたさやこっそりしている感じが嫌いで全然読めないんだけど、逆にこれはすがすがしく、華厳の滝、夜桜の下の野天風呂、薪能、緋の襦袢、鯛の兜焼きと蕗の和物など、小道具として出てくるものがしっとりしていて美しく、読めるか読めないか、で言うとついついさっくり読んでしまいます。

  • 阿部定事件のif版といった趣。
    親の葬式直後に無理やり呼び出して性交をしたりする精神的な鬼畜。閑職といいながら仕事もせずに高収入を得ている点については羨望。

  • 1997年(平成9年)第1位
    請求記号:Fワタナ 資料番号:010355006

  • 単調。期待していただけに少し残念だった。最後まで読む前に飽きてしまった。

  • 言わずと知れた、大人な小説です。
    刺激が強いー…!!

    不倫もの、やっぱり少し苦手です。

  • 渡辺文学の最高傑作!

  • 2012/08/28

    役所広司と黒木ひとみが出演してるくらいしか知らなかったので,なんとなく手に取った.そして,深みにはまってゆく...通勤電車で.

    ・その経過を確認することで満足し,納得する.
    ・軽恋愛,軽音楽と同じように重くしない.
    ・そのハンディキャップを埋めるために,男はこれらの付加価値でカバーしていくしかない.
    ・動物が高等になればなるほど,性のバリエーションは複雑多岐に
    ・徒然草,十月は小春の天気
    ・お臀

  • ・・おとことおんな・・

  • そういえば、ドラマも映画も見たこと無かったな、と思い、ブックオフで100円(上下で200円!)で購入。

    超面白かったです。これを読んで不倫に走った人がたくさんいるんだろうなぁと思ったのと、これを黒木瞳が演じたと思うとかなり興奮してしまう作品!

    終わりも「え~~~」って感じでした。読み終わったらちょっと「高校教師」のドラマを思い出しましたね。

    今すぐこの作家の作品を他に読みたいとは思わないけど、面白かったことは間違い無し!

  • もちろん下巻もやめといてください。

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著者プロフィール

1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒。1970年『光と影』で直木賞。80年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。2003年には菊池寛賞を受賞。著書は『失楽園』『鈍感力』など多数。2014年没。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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