英国庭園の謎 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2894
感想 : 205
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062648912

作品紹介・あらすじ

資産家の人知れぬ楽しみが、取り返しのつかない悲劇を招く表題作。日本中に大パニックを起こそうとする"怪物"「ジャバウォッキー」。巧妙に偽造された遺書の、アッと驚く唯一の瑕疵を描いた「完璧な遺書」-おなじみ有栖川・火村の絶妙コンビが活躍する傑作ミステリ全六篇。待望の国名シリーズ第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 1番好きな短編はジャバウォッキー。火村につながらなければ有栖川に電話をかけるのは常識笑
    世界と犯人を救うため、電話越しでも全力で奔走する2人が好きです!

  • 短編集。

    どの話も面白かった。
    一番好きなのは最高の遺書。
    英国庭園の謎は自分でも謎解きしてやってみたい気持ちはあったけど気力がなかった。
    面白い謎解きだった。

  • 暗号解読が比較的多め。
    短編集。

  • 作家アリスシリーズ7作目で、
    国名シリーズ4作目となる本作。
    発行は1997年。

    「雨天決行」
    「竜胆紅一の疑惑」
    「三つの日付」
    「完璧な遺書」
    「ジャバウォッキー」
    「英国庭園の謎」
    の6篇を収録。

    バリエーション豊かでサラッと読める
    短編の良さを詰め込んだような魅力の本作。

    犯人目線で描かれていく「完璧な遺書」、
    アリス、火村、そしてジャバウォッキーの
    スリリングなやり取りが面白い「ジャバウォッキー」が
    面白く、好みでした。

  • 火村、有栖川コンビの短編集。

    どれもつぶ揃いで面白かった。だがやっぱり短編集はストーリーを追うだけで心に残るようなものが薄く感じられる。
    特に推理小説の場合、謎解きが最重要であろうから、背景やら動機やらはあまりしるされないので 1編を読み次にいくと 前の話を忘れてしまうくらいの感じでしか読み進められないので、こういう評価をしてしまう。

    そうは言っても 面白く一気読みしてしまった。

  • 国名シリーズ
    言葉遊びが巧み。短編だけど十分楽しめる。

  • 本書は6篇のミステリーが含まれている。それぞれ全く異なった特徴を持ち、一気に読むことももちろん可能だが、1日に1篇ずつよみ、1週間楽しむ、というのも手である。
     6篇のうち私が特に気に入っているのは「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」である。前者はこれ以上長編にしても仕方ないし、ページ数を少なくしても面白くないだろうな、というくらい絶妙なバランスで書き下ろされた印象を受けた。また刑事コロンボ風の話の進み方が新鮮で興味をそそられた。後者は逆で、もっと続きが読みたいという気持ちを起こさせる作品である。
     表題にもなっている「英国庭園の謎」については、私は若干とまどいを感じてしまった。というのも舞台が大阪府の泉北ということで、その地域を知るものとして、内容は別にしてどうしても違和感が拭えなかった。武庫川や芦屋であったらまだ英国庭園がイメージできるが(それはそれであまりに「ありがち」になってしまうが)。
     逆に言うなら関西を知るものにとって本書の作品は場所がイメージしやすくなじみやすいと言えよう。お薦めである。

  • 国名シリーズ第四作目。本格ミステリの短編はとても良い。『完璧な遺書』の、最後に火村助教授が指摘した、遺書の瑕疵と、表題作『英国庭園の謎』の、難解な暗号とその解読方法、まさかの真相に驚いた。

  • 推理小説(犯人やトリックを主人公と一緒に考える)というよりミステリー(主人公が謎を解くのを見守る)になったと感じたが、物語の進行がスムーズで楽しく読めた。

  • 全体的に軽めの仕上がり。何故に関西弁だとそう感じるんだろう。。関東人の偏見か、というかお笑いだけが関西弁が許されるからか。
    まぁ軽いからちょっとなぁ、というよりも、更には内輪ネタ感がちょっと居心地悪くて。それなりには楽しめるし、多分このアリスさんが出てくる本も初めてじゃないけど、いや覚えてないから!更に短編だから感情移入もなにも、って感じで終わるしね。ワッカナイとかナハとか言ってる人、明らかにスピンオフだよね。
    なもんで、この本を読む前に、シリーズものを1冊くらい読んどくべきかなぁ。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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