ウランバーナの森 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2000年8月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784062649025

みんなの感想まとめ

過去のトラウマを癒し、再生を描く物語は、ジョン・レノンの音楽活動休止期間に焦点を当てています。軽井沢を舞台に、著者は独自の視点で彼の日々を妄想し、読者に深い感情を呼び起こします。作品には、盂蘭盆会の意...

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりビートルズジョンレノンの話だった!
    軽井沢で数年過ごしてたのは知らなかった。
    リアルタイムでのビートルズは知らないけど、オノヨーコや薄ーくはビートルズの事を知っている。
    その知識でも読んでいたら、これって?となり後書き読んでなるほど!と。
    著者の作品はインザプールを初読みし好きだったので、初作品をと思い手に取った。
    ジョンのトラウマ的な話で、やっぱり精神的な物語で。便秘に関しては本当に実際どれ位の日数便が出ない人がいるのかしら、と調べてみたり。
    お盆は正式には 盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、サンスクリット語で苦しみという意味のウランバーナからきているという箇所を読み、ここでなるほど、ジョンのトラウマがたくさん詰まった苦しみの森なんだなぁって。
    不思議と温かい世界を感じながら読みました。
    ビートルズに詳しければもっと楽しめて読めたのかも。

  • ジョン・レノンの音楽活動休止期間に軽井沢でオノ・ヨーコ過ごした日々を妄想した内容で奥田英朗のデビュー作品。この時期はまだ今のような歯切れの良い爽快な文章、作風には至っていない。

  • お盆の季節の軽井沢を舞台にした、過去のトラウマの治癒、そして再生の物語。ジョン・レノンを主人公に据え、読者の興味を引き付ける。
    ウランバーナは盂蘭盆会。
    昔ながらの風習なんてめんどくさいだけだよな、と常々思っている僕だが、これを読んだらお盆ってもしかしたらいい風習なのかも、って思ってしまった。

  • あー。もう。あーもう。最高にツボだった〜!読み終わりたくなくて後半は行きつ戻りつしました。たくさんのジョンレノンの歌が脳内再生しました。インスタントカーマ!とかもちろんMotherもbeautiful boyもね 今日は仕事しないで一日中mind games聴いていたかったなあ。これが小説とはとても思えなかった。それくらい著者の愛を感じるファンにはたまらなくイマジネーションが膨らむ癒しの小説でした。

  • 夢か現実か、その狭間の世界に引き込まれた。

  • 内容紹介
    その夏、世紀のポップスター・ジョンは軽井沢で過ごした。家族との素敵な避暑が、ひどい便秘でぶち壊し。あまりの苦しさに病院通いをはじめたジョンの元へ、過去からの亡霊が次々と訪れ始めた……。大ベストセラー小説『最悪』の著者が贈る、ウイットとユーモア、そして温かい思いに溢れた喪失と再生の物語

  • デビュー作でこれってすごいな。

  • 軽井沢が舞台の小説はハズレがない。私のお気に入りの「避暑地の猫」や「火山のふもとで」と並び、その土地への憧れや自然の神秘的な現象など、特別なオーラを感じる。誰しも心の奥にある死者への思いや後悔がコミカルに描かれ、幸せな気持ちで読み終えた。これを万平ホテルでアップルパイを食べながら読みたかった!

  • 「最悪」や「無理」といった、人間の弱さやダメさや、でも愛すべき、どうしようもなさを描いた、どっちかゆうたらヘヴィーな読感の作品と比べると、この作品は奥田さんの素直な優しさといいますか、ロックンロール愛が出まくっていておもろいなあ〜と思う次第です。これが奥田英朗としての、デビュー作なんですね。興味深いなあ。

    主人公のモデルは、そらもうロックンロール界では世界で一番有名であろう、あの4人組バンドの、あのメンバーの一人の彼なんでしょうが、
    小説として?ノンフィクションとして?これって実話だったら嬉しいなあ、って思わせるところが、奥田さんの優しさと実力なんやろなあ。
    そういう意味では、現実のノンフィクション的な捉え方をしちゃいますので、小説とは思えない感じもアリ。

    逆に、あのバンドの事も、あの人物の事も一切知らない人が、この作品を読んだとして、純粋に小説としての出来は?として読んで、どんな感想を思うんだろうか?そこが興味深くもあります。どうしても、あの人の事を考えながら、読んでしまってますので。そういう意味では、音楽好きではない知人に読んでもらって、その感想を聞くことは貴重かなあ?とか思ったりもします。

  • 本作を読んでいて今までとは少し違う読書体験を得ることができた。
    どこが現実でどこが夢でどこが暗示の世界なのか、「アネモネ医院」からの一本道の森に立ち込める濃霧のように、全てが混ざりあっていくような不思議な感覚が広がっていった。
    癖になるような面白い作品でした。

  • 過去の会いたい人に会って話してみたい。

  • 奥田英朗デビュー作。
    何だか微妙。
    奥田作品に期待する面白さをあまり感じられない。

    つまらない訳ではないが、満足度は低い。

  • ジョン・レノンの活動停止してた四年間をフィクションで描いたという。家族と避暑に訪れていた軽井沢で、ひどい便秘に見舞われ病院通いをはじめるが、過去の亡霊が次々と現れるという設定が奥田さんらしい。ただ、いつもの突っ込んだ切り口や痛快さというものが薄く、残念。

  • 世界的なミュージシャン、ジョンの過ごす不思議な夏を描く。

    もう雰囲気や言動から元ネタは分かりきっているのだが、それでも「なすがままに」は必要だったのだろうか。

    疑問が残るところだが、話自体は悪くない。

  • 育児のため活動を休止したジョン・レノンの4年間の生活をモチーフに描いた作品。
    のっけから、ジョンの便秘の話が延々と続きます。そりゃもう延々と、なんだかこっちまで便秘になりそうなくらい延々と。。
    本当にジョン・レノンが便秘に悩んでたかどうかは知らないけど、「もしホントだったら・・・」と思うと、なんだか笑えます。
    とても面白い一冊でした。

  • 世界的ポップスター ジョンが夏の間
    妻の母国の避暑地 軽井沢で
    過ごすこと4年目 とてつもない便秘に悩まされ
    妻に教えられた夏の間だけ開業している診療所に
    通うことになる
    なぜ便秘になってしまったのか どうしたら治るのか・・・

    世界的ポップスター ジョンは
    読めばロック好きなら誰しもが知っている
    あのジョンだとすぐわかるでしょう

    自分のようなだいぶ後に読んでいる場合は
    世界的ロックスターであるジョン
    の初妻であってシンシアが生前に書いた伝記
    により知ったことが多く出てくることで
    フィクションだとわかりながらも
    本当のことのようにも感じながら読み進みました

    徐々に感情に訴えかけてくる
    内容に 後半はもう涙なくして
    読み終えることはできませんでしたが
    最後にちょっとしたオチ?のようなこともあり
    後の直木賞を受賞した空中ブランコに通じるところが
    あるかもしれませんね

  • 軽快で面白い、ある世界的ロックスターの空白の期間の話。
    個人的にビートルズにあまり興味が無かったが、曲は教科書で習っていたので、その有名人が日本に居た時の空白を妄想し、祝福するという試み自体にスっと入り込めた。あまり知らないからこそすんなり読めたのかもしれない。

    ジョン・レノンが凄く所帯染みているというか、その雰囲気が良かった。

    気張り方はどうにかならんかったんか?と思うが

  • ジョン・レノンをモデルにした、ファンタジーで、この作品が奥田英朗さんのデビュー作になります。

    ジョン・レノンについて書かれた書物はたくさんあるようですね。
    でも、活動停止期間中に言及したものはほとんどないらしく、それを想像で埋めようとする試みが面白いと思いました。

    ビートルズや、ジョン・レノンに詳しくなくても楽しめますが、知識があればきっと、更に楽しめるのではないでしょうか。
    そう考えると、ちょっと悔しいですね。

    ひとりの男性の癒しと再生の物語で、読後感も良かったです。
    そして、ビートルズやジョン・レノンの曲が聴きたくなります。

  • 温かい。
    誰しも吐き出さないといけないもの、
    きっとありますよね、自分で気付いてないだけで。

    生きて行く上で凝り固まってきた過去を
    お盆に死人とあって精算する。

    とっても素敵な話です。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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