超勉強法 実践編 (講談社文庫 の 10-3)

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  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649094

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフで105円で購入したまま積ん読状態にあった新刊本。このほど、「自炊」し、アイパッドで読了。

    97年の新刊なので、パソコン活用術は既に時代遅れだが、冒頭に触れられている学歴社会から実力社会の到来は現実になっている。パソコン活用術以外のメソッドは道具を変えれば、そのまま使えそうだ。

    例えば、日本語勉強法では、「150字以内に文章をまとめる練習を」とある。150字は意味のあるメッセージを伝達するのに最低限必要な量で、新聞のベタ記事もこの文字数との説明。これを、今に置き換えれば、「(最大140字の)ツイッターで練習を」ということになるだろうか。

  •  前著「超」勉強法は勉強方法についての概要を語ったものであるが、これは英語、国語、情報収集について実践的な方法を記している。

     「超」勉強法の基本三原則
     一.面白いことを勉強する。
     二.全体から把握する。
     三.八割原則
     四.勉強は意欲で進む。

     勉強方法を支える基本精神はそのままにどのようにやるのかではなく如何に実践できるかを具体的すぎるぐらいに書いている。第一章「勉強社会を作る」は序論部分である。しかし各章の中でも秀逸である。その中の一文で個人の体験とあわせてもけだし名言と思われるものがあったのであげてみる。

     ”完璧主義に陥っている。「基礎を完全にマスターしないと先に進めない」、「今のところがわからないのはその前がわからないからだ」として、足踏みする。あるいは逆行する。だから、全部できないうちに意欲がなくなる。あるいは時間切れになる。”

     全くその通りなのである。中学はさておき高校、大学は常に尻に火がつかないと物事が先に進まないと言う事態を招いていた。八割原則と言う大切さが身に染みる。つまりわからないけど先に進む勇気と後から振り返ることができる時間のゆとりが必要になるのだ。そのためにもスケジュールが大変必要になる。これは集中すべき時ところと手抜きをしていいところを見極めることにもつながる。

     インターネット社会を見越した情報収集術についても大変、得るところが大きい。今更ITということ弁じ立てることは遅いのだと実感できる。しかし内容が非常に古い。書いてあることは的を射ても内容面では使えない。これを読むと「超」発想法の情報の扱い方が非常に理解できるのではないか。

  • 『「超」勉強法』(講談社文庫)の続編。

    終身雇用制と年功序列制が崩れ、学歴社会から勉強社会へと変化し、社会人になってもつねに勉強しつづけることが要求されるようになると著者はいいます。本書では、そうした時代の変化を見すえて、主に社会人のために必要な英語、日本語、パソコンの勉強法を解説しています。

    英語については、専門分野の英語に触れることや、「聞く」「書く」能力の鍛え方、日本語の勉強法については、ファックスなどの実用的な文章を書く方法とプレゼンテーションの方法が、それぞれ説明されています。

    パソコンについては、本書刊行時と状況が大きく異なるので、さすがに古びたという印象は否めません。

  • 読了日:2008/07/09頃
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著者プロフィール

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て2017年9月より早稲田大学ビジネスファイナンス研究センター顧問。専攻はファイナンス理論、日本経済論。ベストセラー多数。Twitterアカウント:@yukionoguchi10

「2023年 『「超」整理手帳 スケジュール・シート スタンダード2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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