「Y」の悲劇 (講談社文庫)

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本棚登録 : 536
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649124

作品紹介・あらすじ

建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。今をときめく気鋭4人がミステリの傑作『Yの悲劇』に捧げる華麗なる競演。エラリー・クイーンでミステリの虜になったあなたへの贈り物。文庫書き下ろしアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • あの有名な本格ミステリをモチーフにした、4人の作家によるアンソロジー。4人のサインが入った本を所有。
    篠田真由美さんの「ダイイングメッセージ《Y》」は既読。

    ・あるYの悲劇/有栖川有栖
    有栖川作品おなじみの二人が出てきます。凶器がY字型のギターで、被害者が死んでいたすぐわきの壁にYの文字という、本格中の本格。Yが矢印だというのには割とすぐ気づいた。

    ・ダイイングメッセージ《Y》/篠田真由美
    既読

    ・「Y」の悲劇――「Y」がふえる/二階堂黎人
    初めからメタミステリのスロットル全開。密室殺人を中性子爆弾による被ばく死で片づけると思いきや、このアンソロを編纂した編集者が作者に命じて被害者を殺させたというオチ。

    ・イコールYの悲劇/法月輪太郎
    殺害現場に残された「=Y」というダイイングメッセージ。編集者が文字を挿入する記号だった。

  • エラリー・クイーンの『Yの悲劇』をモチーフにしたアンソロジー。

    すべての話に「Y」という文字を含むダイイング・メッセージが出てくる。なるほど!と思うものから、無理やりでは?と思うものまで、4人それぞれ「Y」の解釈が違っていて面白い。
    ダイイング・メッセージなんて使い古された感があるけれど、いろいろ考えつくものだとちょっと感心。

    有栖川さんと法月さんは正統派。篠田さんは推理小説というか読み物として楽しめる。二階堂さんは…初読みの作家さんなので、普段の作風が分からないけれど、異色すぎて理解しにくい。
    エラリー・クイーンの『Yの悲劇』自体好きなので、作品のなかでキーとなるモノを取り入れてる篠田さんの「ダイイングメッセージ《Y》」にちょっとニヤリとしてしまった。

  • Yをテーマにした4人の推理作家によるアンソロジー。
    犯人の意外性にあっといわせるのは法月綸太郎の作品。有栖川有栖はミステリーとして妥当な線か。二階堂黎人はふざけすぎだろうとツッコミたくなる。篠田真由美は推理小説というよりはポエム。いろんな作家の個性集まった作品が1冊で読み比べられておもしろかった。

  • 2014年4月12日、読了。

  • 複数の作家による短編アンソロジー。

    やっぱり題材を合わせるとマンネリ感があります。

  • 4人の作家によるエラリー・クイーン「Yの悲劇」をモチーフにした短編集。

    「あるYの悲劇/有栖川有栖」
    火村&アリスコンビによる短編。私は犯人当てのカギとなるある「事実」を知らなかったので楽しく読めたが、この事実を予め知っている人は途中ですぐに犯人が分かってしまうので、ちょっと物足りなく感じるかも?

    「ダイイングメッセージ《Y》/篠田真由美」
    悲しいお話。被害者が最後に残したメッセージの意味を、時間がかかってもきちんとわかってくれる人がいてくれるということだけが救い。

    「「Y」の悲劇―「Y」がふえる/二階堂黎人」
    本書の中でも一際異彩を放つストーリーだが、個人的には「メタ・ミステリー」というジャンルが苦手なため、読みにくかった。最後のオチもいまひとつ。

    「イコールYの悲劇/法月綸太郎」
    犯人の小細工によって失われた本来のダイイング・メッセージが、ささやかなきっかけによって再現されていく様子が鮮やか。

    全体的には、同シリーズ?の「「ABC」殺人事件」の方が満足度髙し。

  • 建築探偵・桜井京介の篠田真由美、国名シリーズの有栖川有栖、名探偵・二階堂蘭子の二階堂黎人、そして名探偵・法月綸太郎の法月綸太郎。今をときめく気鋭4人がミステリの傑作『Yの悲劇』に捧げる華麗なる競演。エラリー・クイーンでミステリの虜になったあなたへの贈り物。文庫書き下ろしアンソロジー!!

  • あるYの悲劇/有栖川有栖 → いつもの有栖。悪くなかった。

    ダイイングメッセージ<<Y>>/篠田真由美 → まあまあ、かな。

    「Y」が増える/二階堂黎人 → ビックリする程つまらない…。

    イコールYの悲劇/法月綸太郎 → 面白かった!女って怖い。。

  • 二階堂黎人が中大のOBとは!!

  • 新本格の気鋭4人が、クイーンの「Yの悲劇」に捧げるアンソロジー。
    それぞれが独自に「Y」のダイイングメッセージを展開していて、とても楽しめる。

    それにしてもクイーンも「Y」という文字が、こんなにもいろいろな形に変化するとは思ってもみなかっただろう。
    「Y」ではなくて○○とか、「Y」ではなくて▲▲とか、特に二階堂黎人の「Y」や法月綸太郎の「=Y」は日本独自の解釈なので、外国産ではお目にかかれないと思うとおトク度も上がる。

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著者プロフィール

有栖川 有栖(ありすがわ ありす)
1959年、大阪市東住吉区生まれの小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。
同志社大学法学部法律学科卒業後に書店へ就職。それまでも学生時代から新人賞や雑誌への投稿を繰り返していたが、1989年江戸川乱歩賞に投稿した『月光ゲーム Yの悲劇 '88』が東京創元社編集長の目に止まり、大幅に改稿した上で刊行し、単行本デビューとなった。1994年、書店を退職して作家専業となる。1996年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。1999年から綾辻行人と共作でテレビ番組『安楽椅子探偵』シリーズ原作を担当する。
2003年、第56回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した『マレー鉄道の謎』、2007年発表作で「本格ミステリ・ベスト10」で第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」で第3位、「黄金の本格ミステリー」に選出と高く評価された『女王国の城』など、多くの作品がミステリ賞で高く評価されている。
2000年11月より2005年6月まで、本格ミステリ作家クラブ初代会長を務める。

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