まどろみ消去 (講談社文庫)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
3.27
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本棚登録 : 3366
レビュー : 258
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649360

感想・レビュー・書評

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  • 本編を早く読み進めたくて飛ばしていた短編集第1作目を今頃ながら読了しました。ブラックな話、幻想小説のような話、ライトなミステリィと様々な森作品を楽しめました。このころの西之園はまだ幼い感じでなんだから懐かしかったです。

  • 11本の短編集。

    「あぁ、そっちね。」
    というサクッとだまされた感じも心地いい。

    所々に"らしさ"を感じる、
    クスリとくる会話が入っていたり。

    軽くてサクサク読めて爽快!

  • 短篇集。S&Mシリーズの犀川と萌絵が登場するものも2編収められているが、S&Mシリーズに直接関係は無いと思われる。
    ちょっと星新一のショートショートを思わせるものもあって、読んでいて懐かしい感じがするものあった。一方、オチがよくわからないものもあったが、おそらく作者はオチを付けるつもりはなかったんだろうな~。

  • 森博嗣の初期短編×11。
    謎解きというよりはフリがあってオチがある小噺的な内容。
    詩的な森もあり。
    「虚空の黙禱者」「彼女の迷宮」「悩める刑事」「キシマ先生の静かな生活」あたりが特に良い。

  • ミスリードさせられた話が幾つかありました。

    西之園さんが出てくる話もあります。

    主人公の語りの様な話も良かったです!


    370ページに11個の短編。
    ボリュームに欠けるかと思いきや一個一個が無駄な数式を削ぎ落とした纏りのある話でした。

    オススメは『キシマ先生〜』『やさしい恋人へ僕から』『悩める刑事』です!

  • どの短編も違う良さがあり面白かった。

    ミステリー×理系といった未知の世界感が良かったのと、短編なのにそれでもちゃんと最後のどんでん返しがあるところも気に入った。

    文体、構成がすらすらと読みやすかった。

    どのページにもびっしりと文章を書く作家もいるが、森博嗣のように程よい空白がある全体的な文章が安心して読めた理由でもある。

    どのストーリーも本当に面白かった。

  • 収録されている11編のうち特に気に入っている3編について。
    『真夜中の悲鳴』
    …男女の大学院生が主役のロマンあふれる作品。実験に没頭する生活を送る理系大学院生が羨ましく思えました。
    『何をするためにきたのか』
    …単に大学生活を描いた話かと思っていたら、実はそうではなく…、という作品。ある意味哲学的です。面白かった分、短編であることに物足りなさも感じました。このお作品が気に入った方には、浦賀和宏の『地球平面委員会』がおすすめです。
    『キシマ先生の静かな生活』
    …出世に興味はなく、自分の興味のある学問の世界に生きる、といった一般にイメージしがちな理系の先生であるキシマ先生について、交流のある主人公の目線から語られている作品です。作者自身もおそらくキシマ先生のようなタイプかなと思います。なぜ、沢村さんが亡くなってしまったのかは、本作最大の謎です。本作には、長編バージョンである『キシマ先生の静かな世界』という作品があります。

  • 悩める刑事と誰もいなくなったが好き

  • 20151213

  •  古書店で無作為で手に取って選んだ本。森博嗣氏は人気作家だが私にとっては初めての読書だった。本書は11篇の短編ミステリー集である。
     理系の大学助教授(当時)の作者らしく、本書はいろいろな意味で理系的な世界が横溢している。まずは表記のレベルでの「データ」「コンピュータ」「センサ」などの理系独特の書きようが目立つ。使われている用語の中にも多くの述語がちりばめられ、独特の世界観を醸し出す。
     いくつかの話には大学が舞台になっているが、それも私の知る文系の大学とは雰囲気が違う。私の知る大学はもっとルーズでどろどろとしていたものだが、本書のキャンパスははるかにドライな感じがする。
     登場人物の感情描写にも理系的な感じがする。人物の属性が非常に際立っていてあたかも内面に符号のようなものを隠し持っていて、それが何かに反応すると行動を起こすといった風である。実際の人間はもっととらえどころがないのだが、この著者にかかるとかえって数式のように動く人間関係に独特の面白みを感じてしまうから不思議だ。
     「キシマ先生の静かな生活」はこの著者ならでは作品だと思う。大学にいる変人については文系研究室にもいた。極端な性格の人物が認められる世界である大学のある側面が描かれていて面白い。

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著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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