まどろみ消去 (講談社文庫)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
3.27
  • (120)
  • (247)
  • (962)
  • (76)
  • (12)
本棚登録 : 3366
レビュー : 258
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649360

作品紹介・あらすじ

大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。参加者は、屋上で踊る三十人のインディアンを目撃する。現場に行ってみると、そこには誰もいなかった。屋上への出入り口に立てられた見張りは、何も見なかったと証言するが…。(「誰もいなくなった」)ほか美しく洗練され、時に冷徹な11の短編集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • まどろみ消去

    190513読了
    今年46冊目今月8冊目。
    #読了
    #森博嗣
    #まどろみ消去

    著者が色んなところで幻想、幻想と口癖になっていた頃の短編集。

    古典のオマージュ、自伝的短編、幻想小説など11編。

    硬軟振り幅大きいけど、作者の芯は伝わる。

    この人、考え方も描き方も、動より静なイメージ。

    そして全体的に少女的で甘ったるい。
    それも幻想か。



  • 講談社文庫の短編集第一弾。
    S&Mシリーズのふたりもちゃんと出ていました♪

    ラストがひやっとしたのは「彼女の迷宮」。
    ほんわかしたのは「悩める刑事」。
    切なくなったのは「キシマ先生の静かな生活」。

    森博嗣さんの短編集(長編も当てはまらず、ではないのですが)は何か、すっごく肩透かしをくらってしまう。
    まぁ、私が考えなし、想像力が貧しい人間だからまんまと…ということもなきにしもあらずながら、いっつも「え?ええ??」とぐるぐるの中に入り込む。
    そこが面白い!と思ってしまっている。

  • 短編集。
    一話読み終わるごとに、ん?となり、また最初の1、2ページ読んで、ああと納得する。面白かったです。

  • 過去の既読本

  • 《S&Mシリーズ》は「ミステリィ対決の前夜」と「誰もいなくなった」のみ。
    「ミステリィ対決の前夜」は犀川助教授は出てこない。
    Wシリーズとの関連があるかもしれないもの:
    たぶん無し

  • なんとなく森見登美彦さを感じました。
    森見登美彦さんが森博嗣さんの短編風なのか?

  • 純然たるミステリ―と言えるのは「誰もいなくなった」だけであり、ふわふわとした雰囲気の幻想小説のような趣きの作品が多い。大学での研究生活や先生の思い出を綴った作品も含まれている。個人的なお勧めは、「悩める刑事」。「誰もいなくなった」は犀川&西之園コンビが登場、「ミステリィ対戦の前夜」は西之園が登場。

    「虚空の黙祷者」
    五年前に夫が失踪したミドリ。夫は寺の住職殺害の重要参考人。寺を引き継いで、住職となった和史。
    和史はミドリにプロポーズするが、ミドリは保留のまま静岡に引越しする。故郷に帰郷したミドリは和史のプロポーズに応じるが、お互いに隠し事をしていたことが判明する。
    『どんな汚いものも、時間が綺麗にしてくれる』という結末。

    「純白の女」
    田舎の保養地に静養のためにやってきた女。作家の夫は出版社の担当者を殺害。女はその担当者の弟の面倒をみる。その弟が保養地にやってきたので、泊めてやることになるのだが……。
    信頼できない語り手による不条理な真相。

    「彼女の迷宮」
    作家の夫が海外出張中に、勝手にその代筆をした妻。物語は解決不能の迷宮に陥り、妻に真意を問い質す夫。妻は意外な解決方法を示す。

    「真夜中の悲鳴」
    博士論文のために大学に泊まり込みで実験を続ける大学院生のスピカ。測定中にノイズが見つかり、発生源と思われる地下室を調べに行くと、サスペンスフルな展開へ。「石阪効果」なるものは実在しない模様。

    「やさしい恋人」
    スバル氏というペンネームの人物と大阪で会い、名古屋に一緒に戻って下宿に泊まらせる話が、喋り口調で綴られる。最後の1行で読者は勘違いしていたことに気づく。作者の作家としての本音も垣間見える。

    「ミステリィ対戦の前夜」
    西之園モエがミステリィ研究会の合宿に参加し、部長の密室殺人に遭遇する話だが……。
    「読者が探偵で、読者が犯人」という真相。

    「誰もいなくなった」
    ミステリィ研究会主催のミステリィツアーの最中に、閉鎖空間の広場で踊っていた三十人のインディアンが消失するという魅力的な謎が提示される。解決はやや安易だし、そんな短時間で○○することが可能なのかと疑問には感じるが、焚火をしたことには意味があった。

    「何をするためにきたのか」
    主人公フガク、その友人のワタル、教授の予告通りに知り合ったフミエ、フミエの予告通りに現れた坊主のゲンジの4人で空地の地下室を探検する話。
    ふわふわとした幻想的な進行の中で、人生に対する哲学的な思索、問いかけが示されている。

    「悩める刑事」
    仕事が自分に合っていないことを悩む夫。夫が悩んでいることに気づき、自分の仕事が配置転換になったことを告げるのに躊躇する妻。
    なるほど、そういうことだったのか。見事に騙された。

    「心の法則」
    登場人物は、精神科医を目指す「私」こと板橋、「心の法則」という理論を論じるモビカ氏、その姉の三人。「心の法則」によって、「私」が葬り去られるという不条理な話。

    「キシマ先生の静かな生活」
    キシマ先生という、典型的学者肌の変人ではあるが味わいのある人物の思い出が綴られている。

  • 2017.10.25 読了。
    -
    久しぶりの更新。
    ひたすらドラマや映画を観る日々を過ごしておりましたが活字が読みたくなって積読から。
    -
    S&MシリーズのMさんが出てくるお話があるので読んだものの、やはり短編は苦手でのめりこめなかった。
    -
    長いお話で犀川先生と萌絵ちゃんに会いたい!
    -
    その他の短編もミステリーというか、不思議でちょっとぞっとするような、そんなお話。
    秋の夜にお風呂で少し、のんびり読むにはぴったりだったかな。
    -

  • 短編集はお初でしたが、幻想的というか、つかみどころのない作品が多め。決して嫌いな雰囲気ではないけれど、そういったのが続くと全体的な印象も薄まってしまう感じがある。⌈真夜中の悲鳴⌋⌈悩める刑事⌋あたりの分かりやすい作品の方が今回は気に入りました。

  • 四季シリーズの途中で中断していたので
    その前に手を付けていない短編集を
    読んでみようと思ったのだが。
    11篇も収録され、贅沢な一冊だが
    作者の長編の様なクオリティの
    作品は一編も無かった。
    一応ミステリの範疇に入る話が
    多かったが、
    どれも捻りを加えた実験的と
    思えるもので、
    その完成度は高くなかった。
    怪綺談的な話が幾つかあったが、
    作者はこのテイストは上手くない
    という事だけ分かった。

全258件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

まどろみ消去 (講談社文庫)のその他の作品

森博嗣の作品

まどろみ消去 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする