文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 6800
レビュー : 563
  • Amazon.co.jp ・本 (984ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649612

感想・レビュー・書評

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  • ラストは一気に読みました。最初、いつになったら関口くんたちは出てくるの?200P超えたけど?と不安になってしまった。ちゃんと出てきてほっとしました。今回はバラバラだった事件が髑髏によって繋がっていくというお話で、一つの髑髏があらゆる人たちの人生を狂わせたり、夢を大願を託してたり、そういうのを秋彦が、骨を組み立てて肉付けしてってるって感じが最高でした。あと、降旗くんを連れてきた木場ちゃんに対して秋彦が「関口くん人見知り激しいから知らない人いたら泣いちゃうでしょ」って言うシーンに笑いました。秋彦、関口くんのこと赤ちゃんか何かだと思ってるレベル。とにかく今作も面白かったです。次は鉄鼠!

  • 京極堂(百鬼夜行)シリーズ3作目。 ページが進むごとに謎が謎を呼ぶ展開で、それらが全て繋がる瞬間にやはり興奮する。 また、解決部において幻覚や夢が現実に成り代わる様は(話自体は生臭かったが)非常に爽快だった。 妄想だが、解決部で京極堂の妹が登場しないのは、親心ならぬ兄心で生臭い話を直接聞かせないためなのだろうか。 心理学や民俗学、宗教学など織り交ぜた物語で知らない専門用語も多くあったが、読ませる筆力がある。 再読すべき。

  • 最後の方に憑き物が落とされていくところの爽快感が、本とは思えないほど良かった。
    百鬼夜行シリーズで一番好き

  • 骨と夢をめぐる人々の執着を背景に、戦時中の兵役忌避者殺害と8年後の鎌倉・逗子で起こる事件の顛末を描く物語です。

    物語の展開はほとんど無く、問題と解答、その背景を埋める因果と蘊蓄のみという極端な構成でした。

    今回は妖怪の知識だけでなく、心理学や歴史、古典世界にまで手を広げているため、一層スケールが大きいものでした。

    このシリーズ読み続ける読者は当然蘊蓄を楽しめる人間だと思いますので、そういう意味では充実した作品だったと言えます。

    犠牲を厭わない、倫理や社会性を踏み越えた願望の恐ろしさを見せつけられると普通が一番と思ってしまいますが、そう思っている人間の自我まで不安定にさせるのが、このシリーズの一筋縄ではいかないところだと改めて認識させられました。

  • 殺して首を切断した前夫が三度眼前に現れる。巷では金色の髑髏が髪を生やし、皮膚を纏って復活するという噂が囁かれる。山奥で起きた集団自殺。逗子を彷徨く復員服の男。宗教。深層心理。妖怪。時代も背景も異なるいくつもの怪異譚を結びつける真相を、古本屋京極堂の主・中禅寺秋彦が紐解く。
    京極堂シリーズは長いし、難しいし、なんだか読んでいて暗い気持ちになる。しかし憑き物がついたように覗きたくなる。
    でも最後には京極堂が憑き物をちゃんと落としてくれるから安心。
    拡散していくことで明瞭になることがある。

  • ★3.5
    再読。亡き夫の首を切り落とし続ける朱美、淫靡な夢とフロイトに悩まされる降旗、牧師だけれど信仰に自信が持てない白丘等、過去2作と比べると宗教的で精神的な描写が多め。が、相変わらず懇切丁寧に説明してくれるので、訳が分からなくなるということはほとんどなし。そして、8年前の殺人事件のみならず、朱美の家族焼死事件、山中での集団自殺、血塗れの神主等、全ての出来事を集約する京極堂の語りが圧巻。それにしても、世の中には色々な宗教があるんだなあ…。とりあえず、朱美さんは京極堂シリーズの中で一番“いい女”だと思う。

  • 以前途中で挫折していたので再読。今度は一気に読みきれた。
    怪しいけど、まさかね、と思っていた結論にしっかりと理屈?をつける辺りさすが。相変わらず血統宗教関係は難しい。が、前二作に比べると、多少インパクトが小さくなってきた感じがする。
    降旗白丘あたりのテンポの微妙さと、伊佐間屋がのんびりしてたのと、リアクション担当関くんの出番が少なかったせいか?

  • 2016 9/8読了。
    相も変わらずの長編で、今回もまた長いスパンを経て、ようやく読み終えることができました。
    まさに「夢」のようなできごとが、終盤で「現」へと塗り替えられていく衝撃は圧巻。ただ、あまりにも風呂敷が大きすぎて、うまく頭の中でまとめられていない箇所がいくつか・・・。だれかまとめてくれやしませんかね。

  • このシリーズ、新書版で全巻読んでいるんだけど、大幅に加筆されているとのことで、本書のみ文庫も購入( ´ ▽ ` )ノ。
    とはいっても、前に読んだの10年以上前だから、どこをどう膨らませたんだか、よく分からなかった(>_<)。
    たぶん最初のほうじゃないかな? 京極堂の登場がいくら何でももっと早かったような気がする……。

    前半が長いんだよなあ(´ェ`)ン-…。
    同じ人間を四度も殺して首を斬るという、奇を衒いすぎるほど衒ったアイディアは、本当に面白い( ´ ▽ ` )ノ。
    黄金の髑髏(その製造過程……)も、聖人の骨を集める謎の宗教団体も、読者の好奇心をぎんぎん煽ってやまない( ´ ▽ ` )ノ。
    ……が、前2作と比べてどうも一段落ちる感じがするのは、前半部分が長すぎるからなんじゃないかなあ(´ェ`)ン-…。
    伊佐間や朱美のキャラはいいんだけど、グダグダ昔のことで小難しく悩んでる元精神科医と牧師(神父だっけ?)のくだりは読んでてうんざり(´ェ`)ン-…。
    むしろ加筆するより大幅に減筆(?)したほうがよかったかも(´ェ`)ン-…。
    大昔からの関係者が誰彼関係するとか、バッタリ再会するとか、重要シーンを目撃するとか、偶然が多すぎるのもさあ(´ェ`)ン-…。
    肝心のところがほぼ全て回想や伝聞というのも、なんかねえ……(´ェ`)ン-…。


    しかし、これから「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」を初めて読むという人たちが羨ましい( ´ ▽ ` )ノ。
    本書はちょっと……だけど、以降おもいっきり盛り返すからね( ´ ▽ ` )ノ。
    特に「塗仏の宴」は圧巻( ´ ▽ ` )ノ。
    ……正直、そこでシリーズ完結とすればよかった、かも……(´ェ`)ン-…「陰摩羅鬼」と「邪魅」は、ねえ……(´ェ`)ン-…。


    山田正紀先生の解説、言い訳に始まり言い訳に終わる、意味不明な代物だった(´ェ`)ン-…誰も読みたくない言い訳文を削除して、そのぶん本論を詳述すればいいものを……。


    しかし、このシリーズの文庫版カバーアート、絶望的にダサいな……(´ェ`)ン-…。
    手にかかる荷重配分からしても、やっぱり新書版で読むのが一番( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/08/28

    これ「百鬼夜行シリーズ」ってんだ(゚д゚)!。
    いまブクログの「タグ」見て初めて知った(゚д゚)!。
    てっきり「京極堂シリーズ」だとばかり……。

  • 諏訪の御柱祭にあわせ、再読。
    タケミナカタ以前の信仰は絡んでいなかったので、少し期待はずれでした。
    しかし、神話は史実を土台にしていると再認識。民俗学と歴史と現代は繋がっている。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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