文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 6799
レビュー : 563
  • Amazon.co.jp ・本 (984ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649612

感想・レビュー・書評

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  • 骨、がたくさん出てくる話。骨、というか髑髏かな。前作はひとつひとつの謎をまとめて考えたからこんがらがるんだと京極堂はいっていたけど、今作はひとつひとつの謎をばらばらに考えたからこんがらがるんだ、という。なんとなくつながってはいるんだろうけど、明確なつながりが見えてこなくて悶々していたのだけど、京極堂が語りはじめつながりを明確にした瞬間の爽快感といったら。ほんと、このひとどうなってるんだろうな。精神分析やらユングやら立川流やら自分のまったくわからないところで話が進んでいて、頭の中がこんがらがったのはいつもどおり。
    最初はおなじみのメンバーではなくて、新しく出てきたキャラクターで話がはじまったからか読むスピードが上がらずに寝かしかけたのだけど、おなじみのメンバーが出てきてようやくペースを掴むことができた。そして、京極堂が出てきたときの安心感、というか。あれはなんなんだろう。
    個人的には榎さんの魅力がようやくわかったのかなあと。「藁ではなく探偵だッ」のところがほんとにかっこよかった。沈みがちな展開をうまく支えているのかなあ。いまさらだけど。
    最後はすごくさびしくなった。前2作もそうだけど、すべてが終わったあとの空虚さがすごく心に残る。

    (984P)

  • よくもまあここまで話をまとめ上げたものだと素人が上から目線に言ってみる。
    サッカーという例えが本当に的確でちょっと笑える。

  • 読み終わった〜‼
    969ページもあるともう感想は読んでやったぜって感じです
    内容の感想としては中々に気持ち悪い話で
    牧師の話も不気味で降旗の話は不可解で大本の話はなんとまあ奇怪なって感じで
    最後にまとまった時にああ、そういう…
    夜に読むのはあまりお勧めしませんがお昼に読むのも趣の無い話で…
    でも、どっちにしろ読み切る事は無いのであまり変わらないかな

  • 無信論者にしてフロイトやユングといった心理学に明るくない私には難易度が高かった~。たぶん時系列知らずして記念すべき1冊目にしてしまってたらシリーズ制覇は目指さなかった……と思う。
    精神医学論のくだりはかなり追きざり感を感じ、終盤やっと待ち焦がれた京極堂が登場して一喜一憂したかと思いきや、彼が放つ皇位継承云々や神仏語録オンパレードに完全に置いてけぼりにされ…。
    閉口している私を榎木津大探偵の神がかり的な名(迷?)言が迷える私に眉間の皺を目尻へと移動させるが如く幾度もお救い下さいました。
    人の執念の根深さたるや…。恐ろしくて刹那。読み手がどれだけ題目に係わって来たかがこの作品の甲乙を左右するのではないでしょうか。
    京極夏彦、一体どんだけ引き出し持ってんの!? “神”と呼ばせて頂きます!!
    小難しいけど先が気になってやめられない止まらない。最早、中毒です(笑)

  • 構成、言葉遣い、雑学どれも圧巻の一言。十重二十重に謎が増えていくが最後で綺麗にまとめられている。頁が多くても、間延びなく物語が進んだ。京極さん、すごすぎ。

  • 百鬼夜行シリーズ3作目。

    1000P近くあるなかで、300P弱でなんとなくの筋書きがよめてしまい、
    後は淡々と読み進めました。
    難しいフロイトの精神論や宗教・・・相変わらずの内容で、面白いことは間違えないんだけど。

    姑獲鳥・魍魎・・・ほどの興奮を感じなかった。
    文章を頭の中で描いてみると、グロテスクなことばかり浮かぶ2作でしたが、
    この狂骨は、嫌悪感がひしひしと・・・。
    なんとなく後味が悪すぎました(´・ω・`)


  • 前作ほどのインパクトはなかったものの、やはり引き込まれるものがあった。ただ、初詣でさえ形式的に手を合わせとくだけの自分としては、狂信的な登場人物たちが本当に理解出来ない!というか、占いとか風水とか、そんな細かいこと気にしてたら不幸になる気が・・・。
    でも、今作からも沢山の(あんま役に立たないであろう)知識を得ることが出来て、そういう意味でも楽しかった!多分、この長さに耐えられるのは、純粋な物語の面白さに加えて、こういう知識欲を刺激する雑学の類いがふんだんに散りばめられているから。

  • 毎度のことながら重厚感のある本。
    中身もそうだけれど、物理的にも分厚く重い。
    のってくるまでに時間がかかるけれど、後半位からはあっという間に読んでしまう。

    今回は後味も悪くなく、さほど気持ち悪くなく、
    トリックは随分は一部はわかるようになっている。

  • 読了までに時間がかかるのは毎度のこと。事件のピースと登場人物が多過ぎて、自分の頭では犯人特定は不可能と早々に断念。物語の終わりに向かい、それぞれの事件と背景が一つに収束していく様を読むのは楽しかった。京極堂の推理に対する木場の早く結論を言えとやきもきする様には激しく同意した。フロイトやユング、宗教など、予備知識があればより楽しめると思うし、なくても勉強になる事柄も多く知識欲もかき立てられるシリーズだ。

  • 「この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君」
    百鬼夜行シリーズ第3弾。
    「匣」よりも気持ち悪くなく(ひどい殺され方はしますが、後味が)
    死んだはずの元夫が現れ、再び殺してもまた現れ・・・
    不思議で不思議で結末を早く知りたいのに、京極堂の種明かしがまた
    長くて、木場のようにイライラ(笑)
    面白くて一気に読了!

    何度も言うけど昭和初期っておどろおどろしい
    なんだか逢魔が時みたいじゃない?

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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