文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 6802
レビュー : 563
  • Amazon.co.jp ・本 (984ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649612

感想・レビュー・書評

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  • 頭がこんがらがることこの上なかった。
    ややこしい上に専門的な(特に宗教の話がとても厄介だった)話が多くて、結局最後までのれず。
    物語よりも京極堂と関口、榎木津、木場の4人の絡みが読めて満足って感じかなあ。

  • 「お前なんか大ッ嫌いだ!」
    の一言で完全に朱美さんに持ってかれた

    相変わらずキャラクターが素敵でした
    宗教は一番自分では理解し難いところであるので小説のなかで触れるということができたのはよかったです^.^

  • 不気味で不思議な事件が次から次へと起こり、
    一体何処でどう繫がるの?と思いましたが
    読み進むに連れて、あれもこれも繫がってゆく・・・

    一癖も二癖もある登場人物が多いのですが
    くどくなく、すんなり入り込めるのは
    事件のあまりの奇妙さに、そのほかの事が麻痺してしまうからか・・・

    こんがらがってくると
    早く出てきて!京極堂って思ってしまう。
    古本屋のオヤジで、神主で憑物落とし

    それぞれの仕事でいでたちを替える所が
    映画にしたらカッコよさそうと思う所以です。

    長いけれど一気に読めました。面白かったヾ(●⌒∇⌒●)ノ

  • 「フロイト、勉強してみるか」

    <マイ五ツ星>
    復活:★★★★★

    <あらすじ>-ウラ表紙より
    夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。神を信じ得ぬ牧師、白丘。夢と現実の縺れに悩む三人の前に怪事件が続発する。海に漂う金色の髑髏、山中での集団自決。遊民・伊佐間、文士・関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落とせるのか?
    著者会心のシリーズ第三弾。

    <お気に入り>
    砂浜が見えた。
    海は紺碧かった。
    「夢だったようだ」
    関口が云う。同感である。何もかも、夢のようだ。
    千五百年の夢。五百年の夢。前世の夢に現世の夢。
    骨を巡る沢山の夢ばかりが繋がって、狂想曲を奏でていたようだ。
    「狂骨の-夢だな」

    <寸評>
    京極堂シリーズ第三弾。
    今回の舞台は鎌倉から少し海寄りの、海岸の町・逗子。
    夢か現か、自分の前夫を複数回殺した記憶を持つ女「朱美」。彼女が基督教会に救いを求めに訪れる一方で、彼女の主人・宇田川は同業者である文士・関口に相談を持ち掛ける。
    死者は本当に蘇るのか?

    フロイトの影に脅える牧師見習い・降旗と文士・関口、そして刑事・木場がそれぞれ異なるアプローチで事件に迫り、探偵・榎木津も腰を上げる。
    それにしても……、
    今作では前作にもまして「待たされた」。
    第4章にて前作のある人物の葬式を簡単に終えた京極堂は、目当ての本を買いに京都に行ってしまう。次に京極堂が登場するのはなんと第10章、594ページからである。案の定というか、京極堂不在の中繰り広げられる謎解きは、収拾がつかなくなる。

    「僕には解ったね」
     (中略)
    「その死人は双子だったのだ」
    榎木津は決然とそう云った。
    木場は答える気にもならなかったが、関口が怠そうな声で答えた。律儀なことである。
    「待ってくれよ榎さん。どうしてそうなるんだ?」
    「だって君、同じ顔の男が二人いるんだぞ。ひとり死んだってまだひとり生きている」
    「榎さん、この手の話に双子は拙い」
     (中略)
    「駄目ですよ。榎木津さん。そのご亭主はもう四回も殺されているんです。だから三回は生き返っている訳ですから」
    「じゃあ四つ子」

    ……今回の榎木津は、完全にギャグ専門である。場をまとめる京極堂がいないので、引っ掻き回し放題だ(笑)。
    そのぶん、京極堂登場後は、またもや鮮やかに事件が収束してゆく。

    追記として、昭和初期の新興宗教弾圧のくだりで「『ひとのみち』の御木」が出てきたのは驚いた。何を隠そう、この『ひとのみち』とは、我が母校PL学園の宗教母体・PL教団の前身である。山川の日本史用語集でもレベル1かそこらだったと思うが…よく知っているものだ。

  • 絡みに絡んだ様々な事件と登場人物たち。
    全ては髑髏を中心に蠢く。

    分厚いけど、最後まで飽きませんねぇ。
    今回は心理学と宗教がメインテーマでしょう。

    ラストは清涼感を感じました。

  • 久しぶりにこのシリーズを読みました。
    長すぎる…特に今回はしばらく京極堂が出てこないわ精神論が始まるわで、不可思議なことが起きてるはずなのにどんどん飽きていってしまった。
    こんなはちゃめちゃな状態を最後にすっきりまとめあげるのはさすがとしか言いようがないのですが、途中のイメージが悪すぎたため良い評価が出せませんでした。

  •  『魍魎の匣』も面白かったけど、今でも圧倒的に印象に残っているのはこっちだったりします。
     冒頭、教会で、降旗が幼少期のトラウマを抱え、フロイトを恨みまくっているシーンがありましたが、最後の謎解きで予想だにしなかった合理的説明がなされたことに、ものすごくインパクトを受けたのだと思います。(その後、こんな本http://www.bookreco.jp/member/reviews/detail/17094/32029(注:本作のネタバレを含むので、未読の方はリンク先を読まないで下さい)を読んじゃうくらいですから(笑)。)

     京極堂シリーズというと、不可思議な事件と、それを妖怪になぞらえつつ話が進み、最後に拝み屋・京極堂が合理的な説明で快刀乱麻に真相を語る、というのがパターンでした。が、本作はその逆で、フロイトなどどちらかというと合理的世界方面の産物(→何て言い方だ、ヲイw)での説明が限界に達したとき、全く考えもつかなかったことで腑に落ちる説明がなされました。おそらくその辺りの構造的な逆転が、本作に対して特異な印象を得ることに繋がったのだと思います。

    ※『姑獲鳥の夏』(http://www.bookreco.jp/member/reviews/detail/17094/61847)に続いて、本当は順番通り『魍魎の匣』を紹介したかったのですが、内容をほとんど忘れていたので、ちゃんと読み直してから、ということで今回は飛ばしました。

  • 面白いんだけど、他の京極作品に比べれば、満足感は少ない気がする。

  • メインキャラクターが登場するまでが長くて、我慢強く読む必要がありました。相変わらず、事件に巻き込まれてしまう関口、独自に「歩いて調べる」刑事、木場。探偵榎さんは破天荒なのに妙に的を射た名言を連発!!最後はいつものように京極堂が憑きものを落としてくれるので、すっきりですが、…凄惨なシーン、性的な宗教儀式の描写…は、大人向けですね(汗)。無関係に見える事件がどうからんでくるのか、真相について推理する楽しさはありました。陰惨な事件ですが、伊佐間ののほほんとした個性と榎さんの明るさに救われている感があります。

  • 「魍魎の匣」の1年後に読んだ。
    連続で読んだら中毒になっちゃいそうだから。

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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