萌がさね: 藤原道長室明子相聞 (講談社文庫 と 31-3)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062649773

感想・レビュー・書評

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  • 藤原道長の妻、明子の話。


    時代が現代と全然違うせいか、登場人物の誰にも感情移入できなかった。


    道長は苦手。彰子は天皇の寵愛を受けていないのにあんなに頑張ってるんだぞみたいなことを涙声で言ってるけど、天皇が定子一筋なの分かってるくせに差し出したのは自分じゃないか。


    明子も苦手。いい人だと思ってたのに・・・って倫子を非難してるけど、自分の子供の方が可愛いのは当たり前じゃないかなあ。自分のイメイジを相手に押しつけすぎ。


    一言で言うと、めんどくさい。

  • 栄華を極めた藤原道長の系図を見た時、ふと気になってしまう女性。正室倫子に並び"ふたり妻"と呼ばれた道長の妻、源明子。あまり知られていない存在を、作者の自由な感性で主役として描きあげた、とっても読み応えのある小説でした。
    淡い初恋や男の片思いが切なく彩る、歴史恋愛小説ですね。

  • 道長とその妻、倫子は有名だけれど。
    明子を主人公にした物語は珍しい。
    明子は既に父親が他界していたから、道長の後ろ盾になれず、影が薄いのか。
    また女の子は2人。
    4人の女の子全員東宮や帝の后となった倫子とは扱いが違うのか?
    明子に関してはぼやけていた印象が、この本のおかげでくっきりしてきました。

  • 有名な道長の二人妻のひとり、明子姫側からのお話は中々珍しい。
    どうしても家の権力違いから倫子の方が正妻扱いで実際にそうだったのかもしれませんが、道長が平等に通っていた事から見ると、案外仲は悪くなかったような気がします。
    このお話では道長と確執的な争いを続けていたので、全体的に読むのが気詰まりな感じでした。

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著者プロフィール

1944年、福岡県北九州市生まれ。
同志社女子大学英文科卒業。商社勤務ののち、90年、尾形光琳の生涯を描いた「雁金屋草紙」で第一回時代小説大賞を受賞。
主な作品に、「あがの夕話」「後朝」「萌がさね」「想ひ草」「蔦かづら」「一葉」「漱石の妻」などがある。
また、近著の「兄いもうと」では、妹・律の視点から正岡子規の壮絶な生涯を描き切り、子規の解釈にも一石を投じた。

「2014年 『花筏 谷崎潤一郎・松子 たゆたう記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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